本作は一般的なアクションアドベンチャーとは異なり、敵を倒してステージクリアするだけのゲームではありません。マップの途中には、さまざまな謎解きや仕掛けが用意されているのが特徴で、このような謎解き要素は『ゼルダの伝説』に近いといえます。レビューが以前に掲載されているので、ゲーム内容の詳細はそちらをご覧ください。
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『シャンティ -海賊の呪い-』のイラスト
本作は、欧米で根強い 人気を誇っている『Shantae』シリーズの3作目です。日本版の発売は、今回が初めてとなります。シリーズ1作目は2002年にカプコンU.S.Aよりゲームボーイソフトとして発売。その後、シリーズ2作目がニンテンドーDSiウェアにて2010年に海外でダウンロード配信されると、キャラクターの可愛さやドットの絵の美しさに、その人気が爆発的に広がりました。海外発売にも関わらず、日本にも熱狂的なファンがいるほどです。
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ニンテンドーDSiウェアにてダウンロード配信された過去作
『シャンティ』シリーズはこれまでに、全世界で累計100万本ダウンロードを記録しています。また、アクションゲームキャラクター人気投票(Reddit調べ)では、TOP10入りを果たしたこともあります。さらに、「スマッシュブラザーズに参戦してほしいキャラクター投票 」(同調べ)では、主人公シャンティが1位にランクインしています。それほどまでに、北米・欧州では人気がある作品なのです。
■海外での高評価…その秘密はゲーム描写の美しさと魅力的なキャラクターにあった
今回発売された『シャンティ海賊の呪い』も北米・欧州で人気を博しており、北米・欧州のエンタメ総合サイト「metacritic」の評論家レビューでは100点満点中82点を、ユーザーレビューでは10点満点中8.4点という高評価を得ています。metacriticには、海外ユーザーから下記のような声が上がっています。総じて、ゲーム描写の美しさや、魅力的なキャラクターに対してポジティブな声が上がっているようです。
・これまでダウンロードしたタイトルの中で最も楽しいゲームだ。
・好感と興味を抱くようなキャラクター。期待を裏切らないゲームだった。
・キャラクターのユニークなやり取りが表現された素晴らしいゲーム。
・アニメーションが美しい。記憶に残るようなキャラクターたちも素晴らしい。
・メトロイドや悪魔城ドラキュラが好きな人には、ぜひプレイしてほしい。
・好感と興味を抱くようなキャラクター。期待を裏切らないゲームだった。
・キャラクターのユニークなやり取りが表現された素晴らしいゲーム。
・アニメーションが美しい。記憶に残るようなキャラクターたちも素晴らしい。
・メトロイドや悪魔城ドラキュラが好きな人には、ぜひプレイしてほしい。
『シャンティ』シリーズの開発はアメリカのWayForwardが手掛けていますが、『シャンティ -海賊の呪い-』のイラストレーターに起用されているのは日本人のKOU氏(矢部誠)。KOU氏は『ロックマン ゼクス』シリーズのキャラクターデザインなどを担当した人物です。『シャンティ -海賊の呪い-』では各種イラストレーションを担当しています。このような日本のアニメ調は海外でも人気があるようです。
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KOU氏による『シャンティ -海賊の呪い-』描き下ろしイラスト
■魅力的なキャラクターの秘密は、日本のゲームとアニメにあった
また、日本人のイラストレーターを起用しているだけではなく、WayForward自体が日本産ゲームの影響を強く受けています。WayForwardの開発ディレクターであるマット・ボゾン氏は、インサイドとGame*Sparkが実施した以前のインタビューで、「ゼルダの伝説やメトロイドなど、日本産ゲームからインスピレーションを受けています」と語っていました。敵を倒してステージクリアするだけではなく、マップの途中にさまざまな謎解きや仕掛けが用意されている『シャンティ』のゲーム内容は、数多くの日本産ゲームからヒントを得たようです。
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『シャンティ -海賊の呪い-』のプレイ画面。謎解きの要素が含まれています
さらにボゾン氏は、「天空の城ラピュタなど、日本のアニメからも影響を受けています」とコメント。『シャンティ』シリーズの第1作目を発売した2002年当時のアメリカには、女の子がストーリーの中心になるという発想はなかったそうです。『天空の城ラピュタ』を見たボゾン氏は、「女の子がストーリーの中心になっても良いのでは?」と思い、本シリーズでは複数の女性キャラクターをストーリーの中心に置いたとのこと。なお、マット・ボゾン氏のインタビューについては、こちらをご覧ください。
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WayForwardの作品。『シャンティ』以外の作品も日本のゲームとアニメの影響を受けています
■海外タイトルだが、日本ユーザーにマッチした作品
このように、『シャンティ』は日本のゲームやアニメからヒントを得た作品であるため、日本のユーザーにマッチした作品であるといえそうです。実際、本作品を日本で発売するにあたり、日本向けにローカライズした要素はあえて設けていないとのこと。筆者もプレイをしましたが、前述のレビュー内容にあった通り、『メトロイド』や『悪魔城ドラキュラ』をやっているかのような感覚を受け、国内メーカーの作品であるかのような印象を受けました。
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マット・ボゾン氏
最後に、ボゾン氏は日本のユーザーに向けてメッセージを残しているので紹介をします。
「日本の皆さんに『シャンティ -海賊の呪い-』が届くと思うとワクワクします!私たちはとても楽しみながら制作を進めるとともに、この作品にたくさんの愛を注ぎ込んできました。ぜひプレイして楽しんでみてください。きっと長い時間楽しめる作品になっているはずです!」
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『シャンティ -海賊の呪い-』は、ニンテンドー3DS向けに発売中。価格はパッケージ版が4,200円(税別)、DL版が4,000円(税込)です。なお、メーカーのインターグローによると、現在ソフトが品薄で、店頭で入手ができなかったという問い合わせが多数寄せられているそうですが、すでに二度の追加生産を行っており、なるべく早く届けられるように善処しているということです。
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