タイトルを発表すると同時に、ビジュアルも初公開した。スタッフやキャストも公表し、さらに公式サイトもオープンした。まさにプロジェクトの本格的なスタートだ。
一方で劇場映画とするものの公開時期は明らかにされていない。こちらは今後の発表を待つことになる。
公開されたビジュアルには、5人の少女が描かれている。それぞれが異なる色で表現されており、可憐なキャラクターが印象的だ。キャラクター原案は、テレビアニメ『世界征服~謀略のズヴィズダー』の黒星紅白が原案を担当する。
この5人の少女たちが青春の真っ只中で出会い、そこからドラマが生まれる。イントロダクションには、「学園ドラマ」「ダンス」「音楽」「青春」などの言葉みられる。可愛いキャラクターデザインからコアファン向けのとの印象を感じさせるが、監督は『ドラゴンボール Z』『プリキュアオールスターズ DX 3D シアター』の宮原直樹を起用する。これまでキッズ作品で活躍してきたスタッフである。キャラクターデザイン・総作画監督には『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』『カラフル』の浦上貴之が担当する。
企画プロデュースの松井俊之は、「東映アニメーションが培ってきた技術力と、表現力を結集しながらも斬新な映像、王道でありながらも新鮮な作品を目指します。」とする。これまでにない作品、挑戦を期待させる。
さらにダンスアニメーション表現に東映アニメーションの技術力を結集させるとしており、とりわけ映像技術が見どころになる。2016年以降の再注目作のひとつと言っていいだろう。
数多くのアニメを世に届け、ヒット作も少なくない東映アニメーションだが、1980年代後半以降は劇場長編映画ではテレビアニメの劇場展開が多くを占めるようになっていた。当初から劇場のための企画はあまりなかった。
しかし、2010年代に入り再びオリジナル企画が増えている。『手塚治虫のブッダ』(2011年)、『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』(2012年)、『アシュラ』(2012年)、『キャプテンハーロック』(2013年)など題材も表現方法も多彩で、東映アニメーションの新しい流れを感じさせる。なかでも2014年の『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は、フルCGでSF世界、魅力的な女性キャラクターを描き切り、大ヒットになった。新たな時代に向けた東映アニメーションの挑戦という点でも、『ポッピン Q』は見逃せない作品である。
劇場オリジナルアニメーション『ポッピン Q』
http://www.popin-q.com
(C)東映アニメーション / project PQ Partners 2016
[スタッフ]
監督: 宮原直樹
キャラクター原案: 黒星紅白
キャラクターデザイン・総作画監督: 浦上貴之
[キャスト]
井澤詩織 小澤亜李 黒沢ともよ 瀬戸麻沙美 種崎敦美
オリジナル長編アニメ「ポッピン Q」始動 東映アニメーションがタイトル発表
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