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今回プレイするのは、そそね工房のスマートフォン向けアプリ『そそねこれくしょん ~七並べ黙示録~』です。
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今やフランスで平均視聴率75%を記録した「UFOロボグレンダイザー」にも劣らない、世界的な人気を誇るキャラクター“そそねこ”を題材にしたスマホ向けアプリがいよいよ配信され、早速注目を浴びています。ジャンルは「ソーシャルタクティカルカードバトル異能者オンラインエモーショナルダンカンバカヤローコノヤローアカデミックバトルRPG」とのこと。何やらボリューミィな内容を予感させますね!ちなみに“そそねこ”はネコではないらしいです。ネコっぽい何かだそうです。クリーチャーか何かなんですかね?怖いですね。それでは、早速プレイしていきましょう。
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■“そそねこ”を使役した真の「シチナラヴァー」が世界を救う
細かい理由はともかく、なんとなく崩壊を始めた世界。崩壊を止める知識と運を持つ人材を「七並べ」により発見することを目指す連合国家は、プロの七並べプレイヤー「シチナラヴァー」制度を導入。プレイヤーは「シチナラヴァー」の1人となって、真の「シチナラヴァー」を目指し、世界の崩壊をなんとなく食い止めようと最善を尽くしたいと思います。
昆布を喰らう謎の“そそねこ”と出会ったプレイヤーは、表裏一体の「そそねこ界」の“そそねこ”たちを使役することで「シチナラヴァー」としての力を発揮。“そそねこ”と「シチナラヴァー」の絆で世界の崩壊を食い止めることはできるのでしょうか。壮大な物語が描かれるかもしれなそうな雰囲気をどことなく醸し出しているような、いないような気がします。
■七並べで異能者バトル
プレイヤーは、さまざまな種類の“そそねこ”からお気に入りの1体を使役して、自分を含めた4人での「七並べ」に挑みます。とりあえず異能者であるという設定が与えられたプレイヤーは、使役する“そそねこ”の種類によって異なる未知なる能力「そそねこパワー」による必殺技が使用可能です。
基本的には普通の「七並べ」ですが、HP制を導入。必殺技により「テーブルの下でスネ蹴り」をはじめとする「物理的な嫌がらせ」、「卒業アルバムの写真を持ち出す」をはじめとする「精神的な嫌がらせ」を発動し、対戦相手のHPを削り、ゼロにすることで棄権に追い込み、力ずくで勝利を得ることが可能となっています。本作で最も特徴的な部分とも言えます。
もちろん対戦相手もさまざまな嫌がらせを仕掛けてきます。中には連携したSNSで恥ずかしい言葉が勝手につぶやかれるといった、まさに現実とリンクした未来的システムによって、プレイしている本人が本当に精神的ダメージを受けるという嫌がらせも存在するので細心の注意が必要です。
■「コンブガチャ」で“そそねこ”を入手・育成
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使役できる“そそねこ”の種類はなんと20万種類。今後もアップデートで1か月に1万種類ずつ増えていくそうで「コンプリートできるもんならしてみろ!ま、貧乏人には無理だろうけどね!たくさん課金しなきゃね!」という開発コメントからコンプリート欲だけでなくいろいろな感情が煽られます。“そそねこ”を集めるための「コンブガチャ(1回100昆布)」を引くためには「昆布(有料課金アイテム、100昆布=100円)」が必要です。基本無料のゲームですが、1枚目にランダムでもらえる「万年腰痛そそねこ」「しょっちゅう骨折そそねこ」「ひどい花粉症そそねこ」では絶対に初戦に勝てないバランスになっているので、結局のところ開幕から課金するしかありません。
20万種類の“そそねこ”は、「N(なんてことない)」「R(ラクできる)」「SR(すごくラクできる)」「UR(うそみたいにラクできる)」の4段階のグレードで進化していきます。グレードが上がれば見た目も変化し、各ステータスなども強化。「コンブガチャ」で最初から「R」以上が排出されることもあるそうですが、筆者が2000回(20万昆布=20万円分)引いてみたところ、すべて「N」でした。各SNSでも「R」以上が出たという報告は今のところなく、「R」以上の排出は非常に稀なケースと言えそうです。尚、アプリ内や公式サイトにグレードの排出確率は表記されていません。課金上限も設定されておらず、むしろ「200万昆布が150万円(50万円お得!)」という販売手法もありました。
今後はアップデートで更なる上級グレード「USR(うそみたいにすごくラクできる)」「USSR(ソビエト連邦)」が追加予定となっています。
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■SNS連携必須
前述の七並べで使用される各種「嫌がらせ」はリアルに完全連動し、SNSでは勝手に「屁が出た」といった軽く恥ずかしいつぶやきや、「私はこの世界に唯一舞い降りてしまった黒き堕天使なのかもしれない」といった中二病全開のつぶやきなどが行われてしまいます。これがキツいのでSNSの連携を外そうと思ったら、連携を外すとゲームのプレイそのものができなくなります。酷い。これは酷い。
■SNSでBANされた事例も
嫌がらせ連動システムの被害で、ある独裁者を称賛するツイートを連続でつぶやいたことにより、アカウント停止に追い込まれたユーザーもいるとのこと。SNS連携のリアル「嫌がらせ」について、そそね工房に尋ねたところ「一部ユーザーによって、人工知能に意図的に人種差別や陰謀論が吹き込まれてしまった」と説明。どこに人工知能が使われているのか再度尋ねると「担当者が不在のため答えられない」とのことでした。おい、今ウソついただろ。
■通信しすぎ
何を通信しているのか、画面が切り替わるごとに膨大な通信とローディングが発生します。外出時にプレイしようものなら、通信速度制限にすぐ引っかかるレベルです。もしこんなゲームでもプレイしたい人がいるなら、Wi-Fi環境下でのプレイを強くオススメします。ただ、何が通信されているのか全然わかりません。あくまでも筆者の体験談ですが、本作をプレイした頃から、健康食品の宣伝メールや、自宅に宗教の勧誘が頻繁に来るようになりました。諸々、自己責任でどうぞ。怖い。すごく怖い。
■しつこいレビュー催促
画面が切り替わるなど、事ある毎にストアでのレビュー催促メッセージが表示されます。「表示しない」といった設定も見当たらず、毎回閉じるのが面倒な上、例えレビューを書いても結局毎回出ます。何のためにこんなアプリのためにレビューを書いたのか、とても虚しい気持ちにさせられました。しかし、なぜかレビュー欄は「面白い」「すごい」「かわいい」などの簡単な文章のレビューで★5がつきまくっていました。胡散臭い。とても胡散臭い。
■グレードアップにかかる合成の必要数が異常
「N」から「R」にグレードアップするために必要な同じ種類の“そそねこ”は500匹。500匹ダブらないとグレードアップさせられません。「R」から「SR」への必要数は1000匹、「SR」から「UR」への必要数は2000匹とのこと。また、苦労して集めても“そそねこ”からグレードアップを断られることがあります。断られた場合は、1000昆布で“そそねこ”をラッピングして再チャレンジすることになります。しかし、再度断られることもあり、結局何度もチャレンジするしかありません。エグい。とてもエグい。マゾい。
■そもそも20万種類あるのか非常に怪しい
「コンブガチャ」2000回で「N」しか出なかったことは前述の通りですが、そもそも10種類ぐらいの“そそねこ”しか排出されず延々とダブりました。ダブりを合成に使って“そそねこ”のグレードアップはなんとかできたのですが、本当は今回排出された10種類程度しか実装されていないのではと疑わざるを得ません。この件に関してそそね工房に尋ねたところ「担当者が不在のため答えられない」とのこと。ヤバい。このアプリ絶対ヤバい。
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何でもかんでも擬人化して合成・育成すれば良いという風潮!
スマホアプリの悪いところが集約してできた最低のアプリ!
今日が4月1日で本当に良かった!
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基本無料と云いながら課金アイテム「昆布」必須なゲームバランス。悪質なガチャの排出率。いろいろなゲームをパクりにパクったゲーム内容などなどなど。ツッコミはじめたら負けなゲームです。わずかに見られる“そそねこ”たちのバリエーションのモチーフも、その多くは「戦国時代」「三国志」など非常にありきたり。なんでもかんでも戦国時代の武将や、三国志の英傑をモチーフにすれば良いと思っているメーカーの安易な発想に幻滅です。そもそも“そそねこ”を擬人化する必要はあったのでしょうか。
とにかく怪しく胡散臭い点が多く、メーカーに問い合わせてもメールではテンプレ回答がひたすら返ってきて、電話では「担当者が不在」の一点張り。不具合の際は「お詫びに昆布を配付します」と“詫び昆布”が50昆布が送られてきました。50昆布じゃガチャ1回も回せません。酷い対応です。やばいです。それでもプレイしたいというなら“そそねこ”への深い愛情が必要不可欠と言えます。
【こんな人にオススメ】
・重度のそそねこマニア
・石油王
結局ストーリーもよくわからず、なぜ七並べをやらされるのかもわからずじまいで、課金ばかりさせられるゲームでした。皆さんはこんなアプリに絶対に手を出してはいけません。気をつけましょう。
ただし“美少女そそねこ”を生み出した点だけは
高く評価されて良いと思う。
そそね工房様からスマホ用壁紙のプレゼントをぜひしてほしいと頼まれたので、今回特別に読者プレゼントさせて頂きます。“美少女そそねこ”グラビア風スマホ用壁紙、ぜひダウンロードしてスマホに設定してみてくださいね。
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【壁紙ダウンロード】
汎用サイズ:http://img.inside-games.jp/imgs/morezoom/654584.jpg
iPhone 5sサイズ:http://img.inside-games.jp/imgs/morezoom/654585.jpg
【そそれぽ】総力特集、いかがでしたでしょうか?かなり毒々しいレポートとなってしまいましたが、まさかほかにこんなゲームを作っているメーカーはないですよね。いや、まさか、ね…。業界全体に、健全でオリジナリティあふれるゲームが増えていくことに期待しています!今年も4月1日を満喫!筆者が!あとMSXはもうネタ切れだよ!次回の通常回もどうぞお楽しみに!
『そそねこれくしょん~七並べ黙示録~』は、あなたの心の中で配信中。価格は基本プレイ無料のアイテム課金制です。
(C)そそね工房
Illustration by Umineko
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津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
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