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この発表では、初めに台湾貿易センター(TAITRA)副秘書長の葉明水氏と台湾貿易センター東京事務所所長の呉俊澤(ゴ シュンタク)氏、台北駐日経済文化代表処経済部部長の張厚純(チョウ コウ ジュン)氏が登壇。続いてデルタ電子株式会社のマーケティングマネージャー坂口友英氏と、アドバンテックの日本支部最高責任者のマイク小池氏、NTT Taiwan総経理の惠木教文氏、Socionext Taiwan総経理の姉歯伸彦氏が壇上に上がり、フォトセッションの後にプレゼンテーションへ移行しました。
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■葉明水氏が語る「COMPUTEX 2016」概要
台湾貿易センター葉明水氏いわく、日本で「COMPUTEX」の記者会見を実施するのは初めての試みであるとのこと。日本は世界で3番目の経済大国であるため台湾にとって重要な貿易パートナーであり、両国間のICT産業において非常に密接なサプライチェーンが出来上がっているといいます。
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毎年開催されている「COMPUTEX」には、NTTなど日本企業も多数出展しており、日本は世界の中でも三大買い付け国としてカウントされ、毎年約3,000人のバイヤーが訪れているようです。
今年は、「IoT(6つのアプリケーション分野)」と「スタートアップ(国内外のベンチャー企業)」、「スマートビジネスソリューション」、そして新たに設置された「ゲーミング(展示とオーバークロック大会の中継)」の4つのテーマから構成。出展企業数は1600社以上に及びます。さらに新たな展示エリアとして、IoTのアプリケーション展示「SmarTEX」とアップル公認アクセサリー展示「iStyle」、そしてベンチャー企業展示の「InnoVEX」、3つが追加されました。
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今回の見本市としての目標は、グローバル・テクノロジー・エコシステムを構築と位置づけており、「IoTエコシステムのパートナーシップ・プラットフォームを構築」と「ICT産業におけるサプライチェーンを完全に網羅」の2つを挙げました。
■2016年の「COMPUTEX」見どころとは?
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ここで再び4大テーマに戻ります。IoTには700社が、スタートアップには台湾から120社から海外から50社が出展。IoT関連の注目企業には、第4次産業革命ことインダストリー4.0を掲げるドイツのSiemens、自動車とインターネットアプリケーションを展示するMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)の自動車産業。そしてスイスのABBによる工業ロボット、半導体サプライヤのNXPによるスマートライフ・セキュリティリンク、車載情報通信システムのe-lead電子の合わせて5企業をピックアップしました。
またInnoVEXブースは、6大イベントとしてフォーラムと発表、マッチング、展示、交流、そして3万ドルの賞金が掛けられたベンチャーコンテストが開催されます。このエリアにはイスラエルや英国、オーストラリア、台湾、韓国の世界17カ国から170社以上が集結します。
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新たにゲーミング関連として位置づけられた企業は、ASUSやGIGABYTE、ASRock、MSIなどのNVIDIAなどのハードウェア/パーツメーカーです。また「Vive」のHTC、「Gear VR」のSAMSUNG、そしてVR開発のAMDがInnoVEXにてVR体験エリアを設けます。
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他にもPCゲーミングのワールドカップとして、オーバークロッキングのワールドツアー大会「OCワールドツアー@COMPUTEX」が開催。これはCPUの周波数を液体窒素などを用いて極限まで高める大会です。世界6地域の北米と欧州、アフリカ、中南米、東南アジア、そしてアジアの台湾で開催されています。またこの大会によって、ドイツや南アフリカ、ブラジル、インドネシア、ベルギー、ポーランド、オーストラリア、イタリア、デンマークなどの10カ国以上の選手達が台湾に集うことになります。
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本イベントが多く選ばれる理由として、「アジア太平洋市場に進出するために不可欠なBusiness to Business向けICT関連見本市」であること、「新製品や新技術を発表するのに最適なプラットフォーム」、そして「主要なICT調達プラットフォーム」の3点が強調。WEFによる世界競争力ランキングで世界15位、アジアで4位にランクインしている台湾のイノベーション力、8千万ドルを投じた台湾国内外のベンチャー企業サポート、投資型クラウドファンディングに関連する法律が2015年5月に可決されている点も見逃せません。
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総括として、「COMPUTEX 2016」の出展企業は日本やオーストラリア、韓国、カナダ、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、イスラエルなどを含む28の国と地域から集まり、代表的な企業としてINTELやNVIDIA、AMD、NTTコミュニケーションズが挙げられました。同時開催イベントとしては、5月30日に国際プレスカンファレンスと新製品発表会、5月31日から6月1日までのCPXフォーラム、5月31日の開幕式、1対1調達商談会、COMPUTEX d&i Awardsの6つが実施されます。
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前述したCPXフォーラムの基調講演会には、ARMのCEOであるSimon Segars氏やAGG RoboticsのグループバイスプレジデントのSteve Wyatt氏が、イノベーションデザイナー&フューチャリストのVito Di Bari氏が壇上に上がります。さらにクアルコムの上席副社長のRahul Patel氏とSlements台湾のCEOのErdal Elver氏らも登壇。
記者発表会も終盤、葉明水氏は、日本の企業と台湾の間で強いエコシステム的協力関係が築き、互いの協力と発展を期待していると述べていました。
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この発表の後には、台湾で展開する日本企業の事業紹介として、アドバンテックやデルタ電子、NTT Taiwan、Socionext Taiwanが壇上に上がり、組織紹介や自社の魅力などを語っていました。
NVIDIAのPascal世代グラフィックカード発表を筆頭に、様々な新製品披露が期待される「COMPUTEX TAIPEI 2016」は、台湾の台北にて2016年5月31日から6月4日の5日間に開催予定です。
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