
「美少女プラモデルのパンツのパーツ」がいつどのように生まれ、それを組み立てるユーザー心理がどう変化したのか。美少女プラモデルの歴史と変革に迫る一冊「我々は如何にして美少女のパンツをプラモの金型に彫りこんできたか」が発売されました。
本書を手がけたのは、モデルグラフィックス誌にて「廣田恵介の組まず語り症候群」を、アキバ総研では「ホビー業界 インサイド」「懐かしアニメ回顧録」を連載中のフリーライター、廣田恵介氏。「俺の艦長」(一迅社)などの著書でも知られています。
このたび発売された本の表紙を彩るのは、タイトルとの関連性も深い美少女プラモデルの素体。色が塗られる前とはいえ、刺激的なデザインに目が引き寄せられてしまいます。廣田氏は自身のブログにて本著に触れており、「このような表紙になりましたが、中身のカラーページも、すべてこの調子です」と、中身に関してもブレがない出来映えを告白。
ですがその一方で、美少女キャラのプラモデルにパンツがあったりなかったりするのを単に面白がっているだけの本ではなく、商品を生み出し、開発に関わり、また自ら再現した多くの方々に迫る、“生の声”を載せた一冊だとも明かしています。
またブログの中で、本著を通して「漆黒の思春期と、それを救ってくれるはずだったアニメやプラモデル、美少女キャラと対峙しました」とコメントしており、同じような苦しみにもがいている方々に向けて、「大丈夫! と肩をたたいてやりたい」と述べています。
プラモデルの企画立案者から始まり、原型師、デザイナー、プラモを買うユーザー・・・それぞれの立場の人々と共に、プラモデルのパンツを思索する前代未聞のノンフィクション「我々は如何にして美少女のパンツをプラモの金型に彫りこんできたか」。本著は、歴史を紐解く一冊であると共に、青春の告白記とも言えるのかもしれません。当時を歩んだかつての少年から、今思春期を過ごす多くの方まで、幅広い人々の手に届くことを願ってやみません。
■フリーライター 廣田恵介氏 Blog
URL:http://mega80s.txt-nifty.com/meganikki/2016/06/post-003c.html