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【レポート】高木渉も登壇したインティ・クリエイツ創立20周年イベントで語られた「過去」「現在」「未来」

初心者から上級者までそれぞれのスタイルで楽しめるライトノベルアクション『ガンヴォルト』シリーズや、銃ならぬ眼(ガン)で女の子を狙い撃つガンSTG『ぎゃる☆がん』シリーズなど、個性溢れるタイトルを多数手がけてきたインティ・クリエイツ。

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初心者から上級者までそれぞれのスタイルで楽しめるライトノベルアクション『ガンヴォルト』シリーズや、銃ならぬ眼(ガン)で女の子を狙い撃つガンSTG『ぎゃる☆がん』シリーズなど、個性溢れるタイトルを多数手がけてきたインティ・クリエイツ。

同社が積み重ねてきた歩みは、今年の5月8日に創立20周年を迎えました。その歴史を振り返ると共に、これからの“インティ・クリエイツの構想”をファンの方々にお披露目するイベント「インティ・クリエイツ創立20周年イベント / INTI CREATES FAN FESTA 20th Anniversary」を、11月5日に実施。過去と未来が交差したそのひととき、まずは「20周年記念ステージ」の模様をお送りします。

◆スペシャルゲスト・高木渉が彩る20周年記念ステージ



『可変走攻ガンバイク』から、今年の8月にリリースされた『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 爪(ソウ)』まで、その20年の歴史を綴った映像で幕を開けた本ステージ。その記念すべき場に、まずは同社代表取締役社長を務める會津卓也氏が姿を現し、「長いようで短く、短いようで長い20年」と、これまでの歩みを感慨深く表現します。


その會津氏に紹介される形で、創設メンバーでもあり、『ガンヴォルト』シリーズを始め数多くのタイトルを手がけた津田祥寿氏と、同社の音楽方面を長きに渡って支え続けているサウンドプロデューサーの山田一法氏も登壇。またスペシャルゲストとして、『可変走攻ガンバイク』の主役をはじめ、同社のタイトルに数多く出演している高木渉さんがスペシャルゲストとして登場しました。


『ガンバイク』は自分にとっても思い出深いタイトルと語る高木さんは、「あの伝説の」という言い回しで本作を紹介。そこに山田氏がすかさず「レア物ですよ」と応じて、会場の笑いを誘います。また、『ガンバイク』で高木さんが演じた“イッペー”役の候補には、檜山修之さんなども上がっていたと明かすと共に、「(弊社のメンバーは)熱いキャラが好き」と、高木さんを起用した理由の一端をこぼします。

ちなみに高木さんは、同社のタイトルに数多く関わるものの、中には公表できないものもあるとか。“そういった作品”を外しても、同社のタイトル7作品に出演している高木さん。『ガンバイク』を収録した際に撮影された約20年前の写真などもお披露目され、同社の長い歩みに深く関わってきたことを改めて実感させられます。まさに、この記念イベントを彩るに相応しいゲストでした。


年内だけでも、同社が関わる3DSソフト『デジモンユニバース アプリモンスターズ』(発売:バンダイナムコエンターテインメント)が12月1日に発売されますが、こちらにも高木さんは出演。會津氏からの「これからもよろしくお願いします」との発言に対し、「30年でも40年でも」と力強い一言で応じる高木さん。今後のインティ・クリエイツ作品でも、高木さんの活躍を数多く見る機会に恵まれることでしょう。

◆まだまだ終わらない『ガンヴォルト 爪』新展開


インティ・クリエイツの「これまで」を語った後は、現在に焦点が当たりました。同社のパブリッシングタイトルであり、好評を博す人気シリーズ『蒼き雷霆 ガンヴォルト』の“今”に迫ります。


引き続き場を仕切る會津氏の案内で、ジブリール役の榎吉麻弥さんと、テセオ役の石原朋典さんが登場。2人とも『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』をプレイしており、「(ジブリールが)動いている姿に感動しました」(榎吉さん)、「物語がゲームプレイと共に進んでいき、まるで映画のような充実感がありました」(石原さん)と、それぞれ印象を述べました。


演じた時にどんな点で苦労をしたかと問われると、榎吉さんは「これまで演じた役は大人っぽい役が多くて、ジブリールのような(幼い)役は初めて大変でした」とコメント。収録の前には、自分の中であらかじめジブリール像を作ってから臨んだそうです。また石原さんは、ネットスラング特有のアクセントや、セリフと声をマッチさせるのが一苦労だったとのこと。加えて「“www”が多すぎて」と、テセオ独特の言い回しに苦笑を見せます。

ちなみに「インティ・クリエイツ創立20周年イベント」では、ステージイベントのみならず、ゲーム体験会も併せて開催。『ぎゃる☆がんVR(仮称)』の試遊や、『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』の新プレイアブルキャラクター「アキュラ」で、1作目『蒼き雷霆 ガンヴォルト』の「イオタ」と戦えるという、スペシャルエディションが用意されました。


この特別バージョンだけでもファンの心を揺さぶりますが、イオタ以外のキャラクターも調整中と発表。今回のスペシャルエディションでイオタが選ばれた理由は、「進捗が良かったから」と明かして会場を沸かせつつ、アキュラと戦って面白い相手というのも大きな理由のひとつと説明します。


そしてステージ上にて、カレラやデイトナなどとアキュラが戦うゲームプレイをお披露目。アキュラならではのアクションで、1作目のボスと繰り広げる激戦は、ファンにとってまさに夢のような光景。ですが、その夢がまさに現実のもとなる、DLCのリリースが発表されました。


まずは「カレラ」と「ナラク」と戦える第1弾を予定しているとのこと。リリース時期に関する詳細は明かされませんでしたが、會津氏は「なるべく早く」と前向きな姿勢を見せました。『ガンヴォルト』の“今”は、まだまだ熱い展開が続きそうです。



◆インティ・クリエイツが“過去”から“未来”を創造! 意外な最新作を披露


そして、「20周年記念ステージ」の締めくくるのは、“未来”の話。こちらでは、同社が手がける更なる新作の発表が行われました。


今回明らかになったのは、1988年にサンソフトが発売し、完成度の高いグラフィック表現などで一目置かれていたアクションゲーム『超惑星戦記メタファイト』をベースに、3DS向けに最適化したアレンジを施したダウンロード専売ソフト『ブラスターマスター ゼロ』


『メタファイト』の海外名である『Blaster Master』を名に冠し、8Bit表現を意識したグラフィックはまさに『メタファイト』の血脈を感じさせます。また、メタルアタッカー「ソフィア-III」操作時やトップビューモードでの「ナナメ撃ち」を新たに導入。その戦略性に、新たな要素が提案される形となります。さらにガンレベル(使用する武器)の切り替えも可能なので、状況に合わせて有利に立ち回る試行錯誤や、敢えて好みにこだわり続けるといった遊び方も楽しめそうです。


慣性のあるアクションや動作が重くなる水中での行動など、『メタファイト』お馴染みの要素も受け継ぎつつ、新たなエリアやボス、サブウェポンの追加、シナリオの充実に探索要素の拡充など、新要素もたっぷりと用意されている『ブラスターマスター ゼロ』。発売は2017年春を予定していますが、「梅雨入りまでは春」といった発言も。発売日の正式発表が、早くも待ち遠しいばかりです。


本作が楽しめるのはまだ少し先となりますが、インティ・クリエイツによる新しい未来が味わえる日も、そう遠いことではなさそうです。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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