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現地時間の6月13日から15日まで米ロサンゼルスで開催されている世界最大のビデオゲーム見本市E3。任天堂とSIEの巨大ブースが並んでいるLAコンベンションセンター西館のショーフロアですが、その入り口でマーベラスの米子会社XSEED Gamesのブースが異彩を放っていたのでご紹介します。
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ゲーム作品や業界の女性にまつわる議論が北米を発端に世界中で活発となったことは記憶に新しいですが、そんな世論を吹き飛ばすかのようにE3西会場の入り口に設営されたXSEED Gamesのブースでは、どーんと『閃乱カグラPEACH BEAC SPLASH』の水着美少女がお出迎え。試遊台だけでなく、飛鳥達の等身大パネルと記念写真が撮れるフォトスポットも設置されており、賑わいを見せていました。
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試遊台にも人だかりができており、北米での意外な人気の高さがうかがえます。
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『閃乱カグラPBS』が目を引いたのはもちろんですが、筆者が個人的に強く惹かれたのは、日本の同人ゲームとして開発が始まった、えーでるわいすの『Sakuna of Rice and Ruin(サクナ)』。英語ローカライズされたプレイアブルデモが出展されており、来場者の注目をかなり集めていました。
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北米ではXSEED GamesがパブリッシャーとなってPS4のパッケージ版とダウンロード版販売が予定されているとのこと。筆者は会場でプレイしてみましたが、2.5Dアクションとしてゲームシステムはしっかり作りこまれており、爽快感も抜群。武器のクワや襟巻を使ったアクションも心地よく、プレイヤーのやり方によって多彩な戦法で敵と戦うことができます。
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今回のデモ版ではプレイできませんでしたが、お米を育てる稲作パートもあるとのこと。作物を作りダンジョンに潜るというシステムは、XSEED Gamesの親会社であるマーベラスの『ルーンファクトリー』シリーズを彷彿とさせます。グラフィックも非常によくできており、2018年に予定されている発売が待ち遠しくなりました。
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2008年にファルコムがリリースしていたアクションRPG『ZWEI II』の北米版『Zwei: The Ilvard Insurrection』もプレイアブル展示。PC向けタイトルとして北米では今年の夏に発売予定。
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WayForward開発の2Dアクション『Shantae: Half-Genie Hero』のDLC「Pirate Queen’s Quest 」をNintendo Switch版で展示。テレビモードと携帯モードでプレイが可能でした。実際に携帯モードでプレイしてみましたが、トゥーン調のグラフィックとSwitchのスクリーンは相性が良いようで、かなり綺麗に見えました。こちらも北米では今年の夏に発売予定。
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日本のPS4/Vitaでスマッシュヒットを飛ばした『Fate_EXTELLA』のNintendo Switch移植版『Fate_EXTELLA_ The Umbral Star』も展示。北米では日本版の課金ユーザーも少なくないというスマートフォン向けタイトル『Fate/Grand Order』が6月25日より北米サービスを始めるということもあり、来場者のプレイ希望は途絶えないようでした。
すべて日本製タイトルでありながら大きな注目を集めていたXSEED Gamesブース。日本独自の文化に基づいたゲームが北米でしっかりと根付いていることを実感させられました。そして、E3において(いろんな意味で)インパクトのあるブースであったことも確かです。