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パシフィコ横浜にて開催されているゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2017」にて、アカツキよるショートセッション「Akatsuki VR Sound Jamから学ぶ成功するハッカソンの法則」が行われました。
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本セッションに登壇したのはアカツキでサーバーサイドのエンジニア、イベンターとして活躍する駒井祐人氏。同氏は社内外で数多くのハッカソンをてがけおり、その経験を踏まえた上でハッカソンを成功に導くための運営ノウハウが話されました。
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駒井氏が運営に携わったハッカソンの一例
まずはハッカソンにおける集客方法について、失敗例と成功例それぞれの紹介がなされました。失敗例として挙げられたのが、ハッカソンへの集客期間を3週間にし、複数の商品を用意しFacebookでイベントの告知をするだけという方法。この場合だと、最大50名参加のイベントに対し20名しか参加しなかったとのこと。集客を成功させるためには、イベント設計の工夫が欠かせないと駒井氏は述べます。
成功のポイントとして「著名な審査員を招待しイベントの格をあげること」、「参加者の予定が埋まってしまうので集客期間を1ヶ月以上長めにとること」、「チームでの参加を許可すること」、「イベントページを公開後、すぐに参加ボタンを押してもらうこと」など様々なコツが紹介されましたが、中でも一番のポイントは「SNSなどの情報拡散に頼るのでなく、直接イベントにさそうこと」としました。Twitterなどでイベントに参加してもらいたい人を探して直接声をかけると「楽しそうだから友達を連れて参加しよう」と、その人を起点にさらに集客ができるのだといいます。
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集客の失敗例と成功のポイント
続いて、ハッカソン中にアイディアを生み出すためのフレームワークの紹介がされました。
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まずは「アイディアトランプ」という手法。文字がかかれているトランプを机にならべ、同じチームのメンバーとあるテーマに沿い、このトランプを用いて一番アイディアを多く出した人が勝ちというゲームです。これはアイディアソンのためのアイスブレイクに最適だとし、突拍子のないアイディアであっても、質よりも量が大事ということを伝えるために行うのだと駒井氏は話しました。これによってアイディア出しの空気感ができるようになり、イベント中に非常によい効果があるのだといいます。
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続いて紹介されたのは「ブルートシンク法」。大量の単語が描かれたシートを用意して、ランダムに言葉を選びアイディアを出す方法です。目にとまった単語を組み合わせることにより思ってもいない大胆な発想が生まれるのだと語りました。
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次に紹介されたのがアイディアソンでよく使われる手法として「マンダラート」です。まず、中央のマスにテーマを書き、そのテーマから連想した単語を周囲の8マスに記入します。さらにその単語を隣接するマスの中央に書き出し、そこから連想される要素をまた書き出していく…というもの。一つのテーマから連想を広げていくという方法で、紙とペンがあればできるため準備も簡単であり、アイディアも出やすく初めてアイディアソンに参加する人にもオススメだとしました。
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最後に紹介されたのは「スピードストーミング」です。制限時間内に参加者同士で自分のアイディアを出しあい、時間がきたらフォークダンスのように横に移動してまた別の人とアイディアを出しあう…という手法。ハッカソンには自身とは異なる分野の専門の人が参加していることが多く、こういったコミュニケーションで新たな発想が生まれやすいのだと駒井氏は語りました。
アイディアを充分に出し切ったら、次はそのアイディアをまとめていかなければなりません。その際に使用されるのが「アイディアスケッチ」です。
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これは、自分たちで考えたアイディアを紙に書いていき、それをテーブルに広げ良いと思った案に星をつけて選別していく、というもの。これらの手法をうまく使うことでハッカソン中のアイディア発想とチーム分けが上手く行えるといいます。
ハッカソン当日、イベントを盛り上げる方法としてtwitter運用をオススメしている、と駒井氏は話しました。twitterの運用担当を決めておきハッシュタグ付きでイベントの様子をリアルタイムでつぶやくことで現場だけでなくオンライン上でも盛り上がりを醸成することが出来るのだといいます。
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ご飯の準備や遊ぶ時間の確保もモチベーションに繋がる
最後に駒井氏はハッカソン運営で得られるものとして「多くの人とのつながり」、「自身のファシリテーション能力向上による成長」、「新しいプロダクトが生み出されるワクワク」、の3つを挙げました。また、ハッカソン成功の秘訣は「参加者が楽しんで/満足して帰ってくれるためにはどうすればいいか」という主催者側の愛だと語り、自身の活動を通してVR業界とハッカソンを盛り上げていきたい、とイベントを締めくくりました。
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