
ツクモの新店「TSUKUMO BTO Lab. -NAMBA- ツクモなんば店」(以下、ツクモなんば店)が大阪 日本橋に9月30日(土)にグランドオープンしました。住所は、大阪府大阪市浪速区日本橋3丁目7番3号。南海電鉄なんば駅からは徒歩5分、堺筋線・千日前線日本橋駅からは徒歩7分です。営業時間は11:00~20:00で、年中無休となっています。

グランドオープン当日に早速現地へ行き、取り扱っている製品の他、当日開催されたオーバークロックのイベントを取材、さらにはツクモなんば店の店長にインタビューを行いました。
◆ツクモなんば店はBTO PCからオーバークロック製品まで取り扱う総合専門店
ツクモなんば店は、1Fがゲーミングパソコンを中心としたBTO PC(Build to Order PC:受注生産型PC)とサポートのフロア、2Fが自作PCパーツのフロア、3Fがゲーミングデバイスのフロア、4Fがイベントフロア、5Fが法人営業所フロアとなっています。
1FはBTO PCのフロアとなっており、ツクモのプライベートブランドPCである「G-GEAR」や「eX.computer」を取り扱っています。特に、「G-GEAR」はゲームPCアワードのデスクトップPC部門において最優秀賞を受賞しており、ゲームユーザーには必見の製品となっています。その他のゲーミングPCとしては、MSIブランドの製品が置かれていました。また、ここのフロアでは、HTC Viveや関連製品が置かれているのも特徴です。近隣店舗では取り扱いが少ないという「ニンジャマスク」などを発見することができました。それから、店舗の奥には「サポートステーション」が設けられており、相談事などがあればじっくりとスタッフに対応してもらうことが可能となっています。







2Fは自作PCパーツのフロアとなっており、CPUやメモリ、マザーボード、HDD、SDD、光学ドライブ、ビデオカード、CPUクーラー、ルーター、PCアクセサリが置かれています。これらに加え、ドローンや3Dプリンタが手に入るのも特徴となっています。また、ツクモスタッフが厳選したPC組立キットは、このフロアで購入することが可能です。









3Fはゲーミングデバイスのフロア。ゲーミングマウスやゲーミングキーボード、ヘッドセット、キャプチャデバイス、PCケース、ケースFAN・PC電源が置かれています。多数のデモ機が並べられており、実際に触ってみることが可能です。







◆オーバークロックのイベントが開催!オーバークロック日本代表の清水氏が解説・実演!
グランドオープン当日には、オーバークロックイベント「ASRock OC Show -NAMBA-」が開催されました。「ASRock OC Show -NAMBA-」には、パソコンの速さを競うオーバークロックの世界大会に日本代表として5回出場している清水貴裕氏が登場。ASRock社のマザーボード「X299」シリーズの解説を行ったほか、液体窒素を用いたオーバークロックのデモンストレーションを行いました。


まず、清水氏より行われたのは、「X299」シリーズの解説。「X299」シリーズの各製品が紹介されましたが、この中で清水氏が一押ししていたのは、オーバークロックに特化したマザーボードである「ASRock X299 OC Formula」でした。その理由として、「4本のメモリスロットが織りなす高い耐性」「オーバークロック時の放熱に優れたXXLアルミヒートシンク」「さらに強化された専用オンボードボタン」が挙げられていました。ただし、オーバークロックを行うような“逸般人”向けのマザーボードであり、その他の人にはオススメできないとのことでした。

「X299」シリーズの解説に続き、次に行われたのは液体窒素オーバークロックのデモンストレーション。マザーボードには前述の「ASRock X299 OC Formula」が、CPUには「Intel Core i7-7740X」が使用されました。
来場者にはベテランの自作PCユーザーも多く、実際にオーバークロックを行っているユーザーも少なくありませんでした。しかし、液体窒素を使うオーバークロックを実際に見たことのある来場者はほんの数人。そのため、清水氏がマザーボードに液体窒素を注いで白い煙が上がると、客席からは驚きの声が上がっていました。

液体窒素オーバークロックのデモンストレーションが一通り終わると、清水氏は「次は7GHzのクロック数でツイートできるか試してみたい」とコメント。すると、まずは5.5GHzでチャレンジを開始、無事にツイートすることに成功しました。その次は6.5GHzでチャレンジし、これも無事にツイートに成功しました。そして、最後は7.0GHzのツイートにチャレンジ。なんと、これも無事にクリアすることができました。その後は、クロック数を7.2GHzまで上げたところでPCがダウンし、液体窒素オーバークロックのデモンストレーションは終了となりました。


イベント終了時には、オリジナルリュックサックをかけたジャンケン大会が開かれるなどし、大盛況のうちにイベントは幕を閉じました。また、イベント終了後には清水氏は来場者の質問に個別に答えるなど、清水氏がファンと交流を図っている姿が印象的でした。
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◆ツクモなんば店店長を直撃―「お客様と一緒に成長していく研究所でありたい」
イベント直後にツクモなんば店店長の西尾信昭氏にインタビューを行いました。店舗の特徴や最近人気の製品、ゲーミングPCの魅力などについて伺うことができました。
――ツクモなんば店ではどのようなことを担当されているのでしょうか?
西尾信昭氏(以下、西尾氏):主に店舗の管理と運営を行っています。それに加えて、店長である私自らも販売業務を行っています。1Fから3Fまでフロアがありますので、それぞれのフロアを巡回するようにしながら接客をしています。また、従業員の教育にも力を入れています。営業時間中はもちろんのこと、営業終了後にも各スタッフに話をするようにしています。話の内容としては、言葉遣いであるとか、接客の中身に関する部分が多いです。お客様の信頼を勝ち取るには、ツクモの伝統的な接客を各スタッフに伝えていく必要があると思っています。
――ツクモなんば店がオープンした経緯を教えてください。
西尾氏:秋葉原、名古屋、札幌に店舗を構えていて、2014年12月に福岡に店舗ができ、昨年から一昨年にかけて東京地区で3店舗(池袋、吉祥寺、新橋)出店してきましたが大阪だけ店舗がなかったんです。8年前までは大阪にも店舗があったんですけれども、諸般の事情でやむをえず撤退してしまっていました。その後、関西圏のお客様から再出店を求めるご要望を多数いただいた事から、今日こうして大阪に出店することが叶いました。

――ツクモなんば店のプレオープンは9月23日でしたが、そのときの反響はいかがでしたか?
西尾氏:ツクモキャラクターである「つくもたん」の反響がすごかったですね。LINE@に登録すると「つくもたんA5ノート」をプレゼントするという企画をやったのですが、お客様からは「つくもたん待っていました!」というお声をいただきました。プライベートブランドPCやゲーミングデバイスには力を入れているので、商品面での期待値も高かったかとは思うんですけれども、「つくもたん」も大阪のお客様から非常に人気があることを実感しましたね。
その他、1万円以上購入したら「つくもたんクリアファイル」をプレゼントする企画もやっているのですが、その企画もとても好評です。そのおかげか、9月23日のプレオープン前には、43名ものお客様が並んでくれました。「ノートは先着何名」と謳っていたので、その影響かもしれません。また、8年前にお客様だった方が来店してくださり、「ツクモお帰りなさい。大阪地区よろしく頼むよ」と言っていただきました。非常にありがたかったですね。これに加えて、同業他社様からも「一緒に頑張って日本橋を盛り上げていきましょう」というお話にいただき、とても嬉しく感じました。

――ツクモなんば店の店舗の特徴を教えてください。
西尾氏:今回店舗名に“BTO Lab.”というワードが入っているんです。これには、ツクモオリジナルのBTO PCである「G-GEAR」や「eX.computer」をより良い製品・サービスにするための拠点という意味合いもあるのですが、お客様と話し合う中で「こういうものがニーズとしてあるんではないか」というように、お店がお客様と一緒に成長していく研究所でありたいという意味合いが込められています。これが当店の一番の特徴です。それと、1Fに「サポートステーション」を設けています。これは、お客様の困っていることをサポートするために設置しました。ゲーム好きなスタッフが多いため、お客様の立場に立ってアドバイスをできるのが強みですね。あとは4Fにあるイベントフロアです。今回ワンフロア全てをイベントフロアとしています。各メーカー様とお話させていただきながらイベントを開催したり、また、ゲーム大会を開催したりしたいと考えています。このイベントやゲーム大会は、毎週または隔週で開催していくつもりです。
――ゲームPCアワードのデスクトップPC部門において6年連続でツクモのPCが最優秀賞に選ばれています。どのような点が評価されていると感じていますか?
西尾氏:CPUやSSD、ビデオカード、電源など、各パーツにこだわりを持っているためだと思います。具体的な取組みとしては、各パーツを随時本部で見直したり、「こういうスペックのものが欲しい」といったお客様の意見を全社的に共有したりしています。その結果、「G-GEAR」や「eX.computer」の故障率や初期不良率は他の製品よりも低くなっているので、安心して快適に使っていただけるPCを提供できていると思います。それから、各パーツのこだわりという部分では、例えば、SSDならWestern DigitalやCrucialといったメジャーな製品だけを選び抜いて採用しているため、自信を持って伝えることができています。これは、メモリーや電源ユニットといったその他のパーツでも同様ですね。そして、このような取組みが支持された結果が、この6年間の成果なのだと思います。
また、弊社にはPCゲームを熱心にプレイするスタッフが多いのも要因だと思います。例えば9月20日に東京ゲームショウ2017で開催された「WoT 第3次PCメーカー対抗トーナメント」においても、応援枠で参加いただいた声優の山下まみさんと、1試合目に助っ人として参戦いただいたASUSの市川彰吾さん以外は全員自社スタッフというメンバーで、百戦錬磨のプロゲーマー擁する強豪ライバルに勝利して優勝を勝ち取ることができました。これだけ熱心にプレイしているスタッフがお客様の目線でニーズを正確に汲み取って最適なご提案をさせて頂いているという事と、スタッフ自身も一人のプレイヤーとして企画のアイデアを提案しているのがG-GEARならではの強みだと思っています。

――ゲーミングPCで最近人気の製品は?
西尾氏:私も現場で接客させていただいたのですが、やはり高スペックなPCを求める人が多いですね。「せっかくPCゲームをやるのなら、快適な環境でプレイしたい」という意見が多く、安心できるPCを皆さま欲しています。一方で、大きいPCは自宅に置けないという方もいらっしゃるので、「G-GEAR mini」のような小型PCの需要もあります。ただし、「もっと小さいのはないの?」という意見もあったので、それは弊社の今後の課題ですね。総じていうと他のエリアに比べて、大阪では「こだわって自分で選びたい」というニーズが強いなと感じています。
――最近では『PUBG』のヒットが記憶に新しいですが、ゲーミングPC本体の買い替えやパーツ購入の需要は増えているのでしょうか?
西尾氏:間違えなく増えています。従来のPCスペックでは動作が難しいゲームも増えてきていますし、最近ではVRの需要も増えてきています。特に、各パーツを買い替えるのではなく、一気にPC本体一式を買い替えるお客様が多いです。その背景には、ゲームヒットの影響だけではなく、OSがWindows7から8、そして10と上がってきましたので、3~4年前に購入されたお客様がPC本体一式を買い替えているということもあります。
実は、ゲーミングPCである「G-GEAR」は、ゲームを遊ぶ方だけではなくゲームクリエイターの方からも支持されています。例えば、VRクリエイターの方が開発用のワークステーションとして「G-GEAR」を買われていたりします。VRを楽しみたいという要望だけではなく、安定した環境でVRを作りたいという要望にも対応していることもあり、全体として「G-GEAR」が伸びているのだと思います。ゲームを作っていく課程では高負荷な状態が続きますので、マシントラブルなくゲーム制作に集中できることがクリエイターの方に支持されている一つの要因となっていると思います。実際、大手ゲームメーカー様でも「G-GEAR」を導入いただいています。
――PC初心者が店舗に行っても大丈夫でしょうか?
西尾氏:もちろん大丈夫です。当店のサポートステーションには「BTO初期設定パック」というサービスを設けているんです。通常BTOで注文していただくと、自宅に製品が届いたあとに、Windowsのアップデートやマイクロソフトのアカウント設定などをお客様ご自身でやっていただく必要があります。しかし、「BTO初期設定パック」サービスをご利用いただくと、ツクモのスタッフが全て設定した状態で製品を出荷します。サポートステーションが全面的にお客様をバックアップするので、PC初心者の方にも安心して来ていただきたいですね。

――ずばり、ゲーミングPCやPCゲームの魅力は?
西尾氏:これはコンシューマーゲームと共通するところにはなりますが、オンライン上でユーザー同士が協力したり対戦したりすることのできるところが、大きな魅力だと思います。あとは、オンラインゲームは基本的には終わりがないので、永遠と遊び続けることのできる点も魅力のひとつですね。また、ゲーミングPCに限っていうと、自分の好きなデバイスを選べる点が面白いと思います。例えば、キーボードひとつを考えてみても、「赤軸」や「青軸」、「茶軸」などがある訳です。微妙なキータッチの違いで操作性が変わってきます。それを自分で選べる、好きな組合せで遊べるというのが、ゲーミングPCの面白さとなっています。あとは、ゲーミングPCならではの良さでいうと、4K対応などが挙げられます。コンシューマーゲームでも綺麗な画質で遊ぶことができますが、ゲーミングPCで遊ぶとよりリッチな画質で遊ぶことができます。
――これから店舗の利用を考えているゲーマーにメッセージを。
西尾氏:8年もの間、関西の方には大変お待たせをしました。ツクモなんば店はやや店舗が小さいですが、小さいなりにいろいろな製品やサービスを提供していきたいと考えています。ツクモは全国に店舗がありますから、ネットワークをうまく使って各店舗で情報交換をしながら、お客様のより良いPCライフをサポートしていきたいと思っています。どうぞ気軽に店舗にお立ち寄りください。
――本日はありがとうございました。
