2018年初頭には、非戦闘の特殊モード「Discovery Tour」が無料アップデートで実装予定。このモードでは、メンフィス・アレクサンドリア・サンドシー・ギザ高原といった古代エジプトの各所を観光ツアーのように巡れます。さらに、大ピラミッドやクレオパトラの生涯、ミイラなどさまざまな情報も閲覧可能です。
今回はツアーモードにそなえ、『アサシン クリード オリジンズ』に登場したさまざまな名所旧跡、美しい地形、筆者の印象に残った場所を紹介していきます。
◆冒険のはじまりの地「シワ・オアシス」
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主人公のメジャイであるバエクの故郷、シワ・オアシスです。作中では、仮面をつけた古き結社の『トキ』であるメデュナムンの圧政に苦しめられていました。
アムン神殿を中心に、エジプトらしい街並みが楽しめるのが魅力で、ゲームを始めたプレイヤーが本作のいろはを学ぶ土地でもあります。また、いまは使われていないバエクの自宅もあるので、一度は必ず訪れておきたい場所ですね。
◆エジプトといえばこれ!「ギザの大ピラミッド」
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クフ王が建設したギザの大ピラミッドは、完成当時、地球上で最も高い146.6メートルの建造物でした。ピラミッド建設の頂点ともいわれる美しい建造物で、まさにエジプトの顔といった迫力があります。
さらに、本作では内部の探索も可能となっており、松明片手に通路を進んでいく様は、さながら冒険者気分です。また、ピラミッドは昼と夜でまったく異なる表情を見せるので、他のプレイヤーが撮影した写真を見るのが楽しいポイントでもあります。
◆想像よりも少し小柄な印象が強い「大スフィンクス」
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神話に登場する、ライオンの体と人間の顔を持つスフィンクスをかたどった石像です。エジプトというとピラミッドとセットで語られることが多い名所ですね。
一枚岩から掘り出した彫像としては世界最大の象ですが、実物は意外に小さいことでも有名です。本作においては写真のような大きさとなっており、メジャイもそのサイズ感を前に、「思っていたよりも小さい」とコメントしました。
◆清廉な空気が気持ちいい知の宝庫「大図書館」
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アレクサンドリアの中心にある、プトレマイオス1世によって建てられた大図書館です。世界中の文献を収集することを目的として建設され、古代最大にして最高の図書館や最古の学術の殿堂とも呼ばれています。
砂埃や人々のにぎわいが目立つ本作において、図書館内部は独特とした静寂に包まれており、ほっと一息つける場所でもありました。なお、アレクサンドリアには近くにムセイオンと呼ばれる学堂もあり、学術・芸術が盛んであったことを伺わせます。
◆うなるドリフト!熱い体当たり!「ヒッポドローム」
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ヒッポドロームとは、古代ギリシアの戦車や馬を使った競技場のことです。本作では、馬がひく戦車に乗り込み、誰よりも早くコースを駆け抜けるレースゲームが楽しめます。
コーナーでのドリフト走行、加速のタイミングにくわえ、体当たり攻撃によって他の戦車を破壊することも可能なので、スピードを競う競技でありながら格闘技のような激しい試合が魅力です。いろいろなクラスのレースに挑戦し、最強の戦車使いを目指してみましょう。
◆さまざまな物語が紡がれた「劇場」
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アレクサンドリアにある劇場で、詩人のファノスをはじめとする芸術家が集まる場所。整然と並べられた石組みが美しく、音響効果を考えて傾斜を作られた半円形の建築が特徴です。
また、イベント足を運ぶ機会が多かった場所のひとつで、観客席を何度も昇り降りした思い出があります。ここを拠点に活動しているファノスも強烈なキャラクターなので、一度会ったら忘れることはないでしょう。
◆遠くからでも美しいフォルムが印象的「ファロスの大灯台」
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アレクサンドロス3世によって、ナイル河口のファロス塔に建設された巨大な灯台で、アレクサンドリアの大灯台とも呼ばれています。灯台の上層部にいくにつれ、四角柱、八角柱、円柱と異なる形になっており、最上部で赤々と燃える篝火や頂点に置かれた鏡によって、船の道標として活躍しました。
本作では眼下に駐屯地が展開しているので攻略難易度の高い場所でもあり、物語ではとても重要な役割を担うところでもあります。
◆剣闘士たちの熱き戦いが楽しめる「闘技場」
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富と名声をかけ、剣闘士たちが命をかけて戦いを行うのがご存知「闘技場」です。バトルエリアには、見るからに痛そうな柱、地面から突き出すトゲなどの仕掛けが施されており、一筋縄ではいかない戦いに観客たちは熱狂の渦に包まれています。
本作では、イベントで訪れるファイユームのクロコディポリス闘技場のほかに、キレナイカにあるキュレネの闘技場でもバトルに挑戦可能。勝利すると栄光にくわえて貴重な装備品も手に入るので、どんどん挑戦していきたいですね。
◆オリュンポスの最高神に捧げられた場所「ゼウス神殿」
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緑豊かな谷川に囲まれた肥沃な土地キュレネにある建物の中で、ひときわ美しく存在感があるのがこの神殿です。神殿そのものは小ぶりながら、中に鎮座する全知全能の神ゼウスの存在感は圧倒的。
ちょっぴり怖い顔をしていますが、拝礼する人は次から次へと後を絶たず、人々にとって神聖な場所であることが伺えます。せっかく訪れましたので、メジャイも混ざって参拝してみました。
◆豊かな土地キュレネの山間部に建設中「キレナイカの水道橋」
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キュレネ近郊の山間部に建設途中である、巨大な水道橋です。歴史上ではあまりメジャーなスポットではありませんが、草木が茂る谷に突如現れるその姿はとてもインパクトが強く、筆者のお気に入りの場所です。全景を写しても、近景から大きさを生かした迫力のある絵を写してもよく、フォトスポットとしてもおすすめですよ。
◆神聖なる巨大なワニがのんびり生活している「ソベク神殿」
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本作に数多く登場する神殿の中で、筆者が一番気に入っているのがクロコディポリスのソベク神殿です。野生のワニはとにかく凶暴で、バエクを発見次第、大きな口を開けて襲ってきます(特に水中での攻撃は死に直結するので、できるだけ陸で戦いたいですね)。
しかし、ソベク神殿に住んでいるワニはとてもおとなしく、すぐ隣まで近づいても攻撃をしていきません。色も少し白みがかっており、首元のちょっとした装飾もかわいらしく、いつもは怖い大きな口もとても愛らしく見えますね。
◆対照的な2色の砂漠地帯「白い砂漠」「黒い砂漠」
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砂漠でおすすめなのは、見事な白亜の巨石から成る白い砂漠、粗粒玄武岩の火山丘陵地帯である黒い砂漠です。隣接している2つの砂漠は、ひとくくりに砂漠としては語弊があるほど、まったくちがう表情を見せています。
また、どちらも粒の細かい砂で構成される典型的な砂漠のイメージとは異なり、白い砂漠にはそこに海があったことを思わせる巨大な石が、黒い砂漠には火山の名残りとなる黒い岩石によって形作られているのが特徴です。こうしたさまざまな砂漠の姿が見られることも、本作の楽しみのひとつですね。
以上、『アサシン クリード オリジンズ』に登場する名所旧跡、美しい地形、筆者の印象に残った場所を紹介しました。こうしたエリアを自由に冒険しながら、2018年に無料アップデートされる「Discovery Tour」で、さらに奥深いエジプトの歴史を知っていきたいですね。