
スパイク・チュンソフトは、Steamにて2017年7月より早期アクセス実施中であった、有名プロレスゲームシリーズ『ファイプロ』新作『Fire Pro Wrestling World(ファイヤープロレスリング ワールド)』を正式版として配信開始しています。
同作は、通常の『ファイプロ』作品としては実に12年ぶりとなる新作。レスラーの技やパーツなどの構成は『ファイプロ・リターンズ』をベースにしながらも、高解像度化したグラフィックを始め、完全に作り直されており、より進化したシステムでレスラーたちの戦いが繰り広げられることになります。

また、オンラインでは4人まで、ローカルでは最大8人までのマルチプレイにも対応。ゲームモードは、1試合対戦のほか、トーナメントやリーグ戦、バトルロイアルといった試合だけでなく、指定の課題をクリアしてエディット用のポイントや技を入手することも可能な「ミッションモード」も存在しています。
そして、『ファイプロ』の肝とも言えるエディット機能については大幅に強化。レスラーの各部パーツはレイヤー形式で様々な部品を組み合わせて表現できる他、各パーツごとに縮尺を設定可能となっており、思いもよらないアイディアでレスラーの外見を作成することができるようになっています。

CPU操作時のレスラーの行動を規定する「ロジック」についても、指定した技からの特定の技の流れを再現する“優先動作”などで、より“そのレスラーらしさ”を表現することが可能です。

また、テクスチャも含めてリングを作成するリングエディットや、BGMの追加機能も存在。様々な事情により本作では、以前のシリーズに存在していたお馴染みの『ファイプロ』レスラーたちは登場していませんが、本作はSteamワークショップにも対応しており、ユーザー達によって様々な発想で作られた膨大な数のレスラーをゲームに加えて楽しむことができます。

正式版配信にあたってはオンラインでの4人対戦がサポートされた他、新たな顔パーツ、新技などが追加されています。

また、正式版配信に合わせてDLC「Yoshihiro Takayama Charity DLC」も配信開始。こちらは2017年5月のDDT豊中大会にて、自身が掛けた技中の事故で半身不随の重症を負ってしまった高山善廣選手を支援するためのDLCとなっており、『ファイプロ』男子選手初の実名登場となる高山善廣選手のキャラクターと、ドン・フライ戦で高山選手が見せた壮絶な殴り合いを再現する新技が収録。
また、DLCの売上はSteamの手数料を除いて全額、高山選手の支援団体「TAKAYAMANIA」へと振込がなされるとのことです。

なお、スパイク・チュンソフトによれば、製品版となっても、ユーザーからのフィードバックに対応する不具合修正・各種調整や、新技・新パーツ の実装は無料で実施していくほか、新たなゲーム性を加える大型の新コンテンツ導入についても、有料 DLC(ダウンロード・コンテンツ)として積極的に展開していくとしています。
『Fire Pro Wrestling World』はSteamにて3,240円(税込) で配信中。2018年1月6日まではアーリーアクセス終了記念セールとして、アーリーアクセス価格から33%引きの、1,447円(税込)で購入することが可能です。「Yoshihiro Takayama Charity DLC」は300円(税込)で配信中です。
『Fire Pro Wrestling World』は後にPS4でも配信が予定されています。