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フジゲームスとマーベラスがおくるiOS/Androidアプリ『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』は、ノスタルジックな世界観と豪華声優陣が参加するフルアニメーションのイベントシーン、個性豊かなキャラクター達が織りなす「キャラ劇」が印象的なRPGです。
また、「神を犠牲に紡がれる絶望の物語」と銘打たれており、物語の展開も気になるばかり。メインテーマにはToshl氏(X JAPAN)を起用し、事前登録者数は120万人を突破するなど、ゲーマーだけでなく幅広い層から関心を集めています。
2018年の注目作として話題となっている本作の魅力を、インサイドのライター+編集者がそれぞれの視点からレビュー。本稿では、プレイを通して感じた『オデスト』の魅力をギュギュッと詰め込みご紹介していきます。
◆物語をよりリッチに味わえる「キャラ劇」はまるでアニメを観ているよう
byカミヤマ
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『オデスト』の重厚なストーリーは、全編フルボイスのアニメーションで描かれます。この3Dサイズのキャラクターたちによる会話イベント「キャラ劇」は、150以上も用意されており、ゲームをプレイしていると随所で観られました。キャラ劇では、セリフに合わせてキャラクターのアクションや表情が感情豊かにコロコロと変化。会話ごとにカメラワークも細かく切り替わるので、まるでアニメを観ているような感覚でドラマチックな物語が楽しるリッチなイベント演出です。
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物語のメインとなる「ストーリー」モードでは、人々から依頼を受け、調査を行いボスと対峙しますが、その合間にもしっかりとキャラ劇が挿入されます。多くのスマホゲームでは、クエストは素材を集めたり敵と戦ったりするシンプルなものですが、本作では誰に依頼されたのか、どんな依頼なのか、どうやって解決するのか、というプロセスがフルボイスで描かれるため、クエストクリア時に大きな達成感を味わえるのもいいですね。グラフィックも美しく、キャラクターの服の模様や装飾品のデザイン、敵モンスターの迫力も丁寧に表現されているので、見ごたえのあるイベントシーンが目白押しですよ。
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また、各キャラクターと主人公の親密度が高まると、キャラクターとの物語「エピソード」が解放されます。それぞれの出会いやキャラクターの魅力をピックアップし、より深く語られるシナリオとなっているのが特徴です。ひとつのエピソードごとにボリュームがあるので、新しい物語をたくさん体験したい欲求からキャラクターを集めたくなりました。こうしたキャラ劇にくわえ、重要なイベントシーンは2Dのアニメーションが入るので、ゲームをつうじてたくさんのお話に出会える作品ですね。
◆豪華アーティストによる、心惹かれる楽曲の数々。ミュートなんて、もったいない!
by編集部やまさき
『オデスト』を起動すると、悠久の時の流れを感じさせるようなオープニングテーマ「CRYSTAL MEMORIES」を聴くことができます。この楽曲を提供したのはなんと、海外でも評価されるボーカリストToshl氏(X JAPAN)。
Toshl氏は「CRYSTAL MEMORIES」や「時の海へ」について、曲名の由来や作曲時にイメージしたことなどを、フジゲームスの公式動画 にて話しています。
ゲーム音楽の制作は初めてだったと語るToshl氏ですが、『オデスト』のイメージビジュアルやプロデューサーとの話し合いから世界観を膨らませ、最終的には自分の感じた思いをストレートにぶつけたとのこと。そういった背景を知ると、楽曲がまた一段と奥深く聴こえてきますね。
また『オデスト』は、ゲーム内BGMの種類が非常に多く、キャラクターの様子が伺える「ホーム」、迫り来る戦いに胸を踊らせる「クエスト」、新たな仲間と出会える「ガチャ」など、それぞれの場面に相応しいBGMが用意されており、特にボス戦時には様々な音楽で、手に汗握るバトルを盛り上げてくれます。個人的には、“ガシャン”という金属質な効果音と共に奏でられる、「クエスト」のBGMがお気に入り。「これから戦うんだ」という、プレイヤーの高揚感が力強く表現された名曲なので、ぜひ多くの方に聴いて頂きたい…!
これらは、有名作品のBGMを数多く手掛けたことで知られる、谷岡久美氏によって制作されました。特にRPGが好きなゲームファンであれば、これまで何度も谷岡氏の曲を聴いたことがあるはず。
このように『オデスト』には、ハイクオリティな楽曲が揃っているので、本作を遊ぶ際は音楽面にも気を配ってみてはいかがでしょうか。スマホアプリはサウンドをオフにする場面が多いかもしれませんが、これほどの大作、ミュートしちゃうのはもったいないですよ!
◆手軽さと歯応えを両立させるアクティブオートバトル!
by臥待弦
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本作の戦闘はアクティブオートバトルがベースとなっており、操作しなくても戦闘が自動的に進行します。戦力差のある相手ならば操作せずに勝つこともできますが、手強い敵やボス戦などはプレイヤーの腕の見せ所。まず戦局を左右する要素として、キャラ固有のスキルや武器依存のスキルを駆使することで、通常攻撃よりも大きなダメージを与えたり、戦闘を有利に運ぶ補助効果を得ることができます。
また、必殺技とも言える「バースト」は、実に頼りになる切り札。単体で使っても高い威力を発揮しますが、敵が「ブレイク状態」の時に放てばより大きなダメージに。この状態でバーストを連続で繋げると「スマッシュバースト」が発動するので、更にダメージがアップします。
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敵をブレイク状態にするには、通常攻撃かスキル攻撃を一定以上与える必要があるので、バーストが頼りになるのはもちろんですが、その効果をより高めるためにはスキルの存在も非常に重要。もちろん、的確に組み合わせることで大きなシナジー効果も狙えるので、戦闘中の判断だけでなく、事前に組み立てる戦略性もプレイヤーの手腕が問われる部分です。一例として、ブレイクゲージを大幅に増加させるスキル攻撃「ガードブレイク」でいち早くブレイク状態にし、そこからのバースト連打、といった速攻もかなり強力でした。
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操作はシンプルかつ直観的ながら手応え充分なバトルが楽しめる本作ですが、ストーリー以外にも様々な戦闘を用意。育成を助ける「曜日ダンジョン」、各階層にいる敵を撃破してより高みを目指す一人用コンテンツ「封印の神塔」、他のユーザーと協力して強大なエネミーを倒す「大精霊討伐戦」と、多彩な戦いがユーザーを待ち受けています。
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時間がある時はストーリーや育成に励み、忙しい時はオートバトルを中心にサクサクと楽しむ。プレイヤーの状況次第で遊び方にも幅が生まれそうな『オデスト』。手軽さと歯応えを両立させるゲーム性に、懐の深さを伺わせます。
◆徐々に変化していく、主人公とアスセナの関係に注目!
byねんね太郎
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『オデスト』の壮大な物語は、魔術師“ネロ”によって、時を司る神“レスティア”の魂が砕かれてしまうという、非常に衝撃的な場面から始まります。レスティアの使いである“アスセナ”は、彼女を復活させるために主人公と旅にでるのですが、この二人の微妙な関係性が非常にもどかしいのです。
アスセナは、腰まで伸びる銀髪が印象的な美しい容姿と、大きな鎌状の武器がトレードマークとなっている「魂の導き手」。基本的に誰に対しても礼儀正しい彼女ですが、初対面だった主人公にちょっぴりダークな冗談を飛ばすなど、可愛らしい一面も持ち合わせています。しかし、姉や母のように感じていたレスティアを救い出したいという気持ちは人一倍。持ち前の行動力で、グイグイと前に進んでいきます。
一方、主人公は記憶を失っており、自分が何者なのか一切覚えていません。しかし、ひょんなきっかけでレスティアの魂の一部を身体に宿してしまったため、アスセナにとって無視できない存在となっています。
そんな成り行きで行動を共にする二人ですから、時には意志の疎通が合わず、チグハグになってしまうことも。クエストの序盤では、「誰がこんな敵か味方か、わからないヤツと…」とアスセナが本音を漏らす場面もあり、見守っているこっちがヒヤヒヤします…。
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それでも力を合わせなんとか事件を解決すると、アスセナは「本当に君は、わからないヤツだな」と主人公に笑顔を向けます。相変わらず主人公のことを“わからないヤツ”と表現する彼女ですが、見てください、この表情の変化を! 明らかにアスセナの顔が柔らかくなっていますよね。
『オデスト』はストーリーの描写に徹底的にこだわっており、遊べば遊ぶほど、その奥深さが堪能できるようになっています。お互いをパートナーとして確認しあった二人が、これからどんな困難に立ち向かっていくのか。まだまだ、目の離せない展開が続きそうです。
◆ジョブや装備品による多彩なスキルの組み合わせが楽しめる!
by編集部すえなが
育成項目は、キャラクター・武器・防具・精霊のそれぞれのレベルアップがあります。また、装備品(武器・防具・精霊)にはそれぞれオートスキルが設定されています。オートスキルの効果は装備品のレベルに応じて上昇し、レベルを上げる場合には同じオートスキルが設定された装備品を使って強化すれば可能。さらに、武器にはバーストスキルが設定されており、同じ属性の武器を使用して強化すると上昇できます。
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装備品の組み合わせによって発動するスキルが変わるので、敵とスキルの相性を考えると必ずしも装備品のレアリティが高いことが重要ではないのがおもしろいポイントです。組み合わせを工夫すれば、敵の攻撃を防いだり自身のダメージを強化ができたりするため、、どのようなスキルがあり、どれをセットするのか考える楽しみがありました。なお、キャラクターは覚醒後複数の装備品がセットできますが、主人公はランクに応じて最大3つの武器・2つの防具が装備できるので、よりスキル育成ができるキャラクターとなっています。
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さらに、主人公は「ジョブシステム」により、さまざまな個性あふれるジョブに変更ができます。ジョブを変えると見た目だけでなく能力も変化。使用できるスキルや装備できる武器も異なります。最大4人のパーティなので、他のメンバーとの組み合わせを考え、アタッカーやヒーラーなど不足分を補える形ですね。また、ジョブにはレベルがあり、上昇するとスキルを自動で覚えていきます。スキルには専用と継承の2種類があり、専用はそのジョブでしか習得できないもの、継承は他のジョブでもセットが可能です。継承スキルを他のジョブのものにすれば、ヒーラーの弱点である防御力を補ったり、アタッカーの攻撃力を自身で強化できたりと多彩な戦略が生まれるので、自分だけのキャラクターをどんどん作り上げていきましょう。
以上、ライターと編集部の計5名によるプレイレビューでした。『オデスト』はご紹介したとおり、ストーリーとキャラクターの魅力を最大限に引き出す「キャラ劇」や日本を代表するミュージシャンのToshl氏(X JAPAN)による主題歌、谷岡久美氏が手掛けるBGM、手軽さと爽快感を合わせ持つ戦闘、豊富な育成要素とやりごたえ満載のRPGに仕上がっています。
昨年の東京ゲームショウにて、フジテレビで放送中の『佳代子の部屋~真夜中のゲームパーティー~』(毎週木曜深夜放送)の公開収録と題し、大久保佳代子さんや秋山竜次さん(ロバート)、声優・飯田里穂さん、新進気鋭の女優・小倉優香さん、奇跡の二次元ボディを誇るグラビアアイドル・天木じゅんさん、Twitterフォロワー40万人の日本一のコスプレイヤー・えなこさんら豪華出演者が『オーディナル ストラータ』の盛り上げに一役買ったことも記憶に新しいでしょう。
リアルの場でも様々な仕掛けでユーザーを楽しませてくれる『オデスト』、気になる方はぜひDLしてプレイしてみてください。
■『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』公式サイト