◆DD『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』
開発元:Konami Digital Entertainment 開発年:2014年 機種:PlayStation 3/Xbox 360/PlayStation 4/Xbox One/PC
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――あれはどうみたって!?
「ビッグ・ボス」サーガの一つである本作は、拠点であるマザーベースの拡張要素があります。ミッション中に気絶させた敵兵をキャプチャー(フルトン回収)することにより人員を増やしてマザーベースを拡張していきます。そんな中、ミッション中に子犬の鳴き声がする場所があり、そこにはキャプチャー出来る子犬が……無事にキャプチャーし終えて基地に連れて帰ると「DD(ダイアモンド・ドッグ)」と名付けられマザーベースの一員となります。DDはミッションを進行することですくすくと育っていき、成犬になった折にはバディとして戦地でも活躍します。ですが成犬になったDDには驚愕の事実が……!
◆ポチ『メタルマックス2』
開発元:データイースト 開発年:1993年 機種:スーパーファミコン/Wii Uバーチャルコンソール
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――わんわんグルメ
本作に登場する「イヌの村」という犬だらけの村の中で、ひときわ目立つめっぽう強い犬こと「ポチ」です。ポチは仲間キャラクターとなる存在でアイテムの装備も可能。中には火炎放射器もあればバルカン砲もありバズーカだって背中に背負ってしまうほどです。ポチがやられてしまった時の逆さまになった姿を覚えているプレイヤーも多いのではないでしょうか。なお、イヌの村には他にも仲間に出来る犬が居ますが、ポチ以外は装備も変えられなければレベルアップもしません。ですが仲間に出来るという選択肢を設けたあたりに、本作の持つ広い自由度を感じられるといえるでしょう。
◆ウォルト『Valiant Hearts: The Great War』
開発元:Ubisoft Montpellier 開発年:2014年 機種:PC/PlayStation 4/PlayStation 3/Xbox One/Xbox 360
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――人類史初めての総力戦で
1914年から1918年にかけて起きた、人類史初めての総力戦である第一次世界大戦。その戦いでドイツは3万頭、連合国は2万頭の犬を軍備していました。主に警察犬の転用や野犬処分所から軍用犬が選ばれましたが、飼い犬を「入隊」させた例も多かったといいます。本作における軍用犬の「ウォルト」は主立った主役達のシーケンスで度々登場し、彼らの戦いを補佐するような振る舞いで活躍する、名脇役であり名犬です。戦争に翻弄される人々のドラマ、そのすぐそばにはウォルトが居て彼らの生き様を見届けます。
◆アンジェロ『FINAL FANTASY VIII』
開発元:SQUARE 開発年:1999年 機種:PlayStation/PC
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――レッツコンバイン!
本作のヒロイン「リノア」の愛犬である「アンジェロ」は性別メスで2歳の犬です。画像はリノアの特殊技「アンジェロキャノン」というもので、アンジェロを武器と共に射出して謎の爆発を起こすというハチャメチャ技です。また、戦闘中に乱入して攻撃してくれたり体力を回復してくれたりと、何かにつけて味方してくれる頼もしい名犬といえるでしょう。なお、リノアがペットショップで子犬だったアンジェロを見つけたとき、一目惚れで購入して以来の付き合いのようです。
いかがでしたでしょうか?犬の起源は狼を家畜化したことによって成立したという説が濃厚だそうです。その家畜化の過程において、人間が好む性質を持つものが選ばれ、継続したがゆえに、犬は人間の友と呼べる動物となったのです。ゲームもまた、プレイヤーが好む性質を開発者が取り入れ、継続したがゆえに、今や私たちの友人のように近しく、親しみを覚える媒体となったといえます。それでは皆様、継続と多様性のあるより良きゲームライフを!