
ロックマン誕生30周年を迎えた2018年。ついに、前作から8年ぶりとなるシリーズ最新作が登場します。それが10月4日発売予定の『ロックマン11 運命の歯車!!』(以下、ロックマン11)です。
『ロックマン9』『ロックマン10』がファミコン時代の8ビットのドット絵に“原点回帰”したのとは違い、新しいプラットフォームに向けてシリーズ初となる高精度の3Dグラフィックで描かれています。加えて、新要素のダブルギアシステムによる操作性の広がりが注目される中、CAPCOMにて先行プレイをしてきました。ロックマンの歴史に新しい1ページ目を刻んだ最新作の魅力をお届けします。
◆Dr.ワイリーが再び平和なロボット社会に襲いかかる

近未来のロボット社会を舞台に、ロックマンの生みの親であるライト博士と悪の科学者Dr.ワイリーが対決する勧善懲悪なストーリーを描いたロックマンシリーズ。元来、お手伝いロボットのロックは、ワイリーの野望を打ち砕くために戦闘用の改造を受けてロックマンとして生まれ変わり、これまで幾度となくロボット社会に平和をもたらしました。
『ロックマン11』では、禁断の研究「ダブルギアシステム」を完成させたDr.ワイリーが11度目の来襲。この装置は、ロボットの能力を飛躍的にアップさせるものの、あまりの高性能ゆえに大きな負荷をかけてしまうため、研究は凍結されていました。ライト博士とDr.ワイリーが対立するきっかけとなったのもこの研究です。
ライト博士は事態に対抗するため、かつてDr.ワイリーが作り上げた「ダブルギアシステム」の試作機をロックマンに組み込む決断をします。果たしてロックマンはDr.ワイリーの野望を食い止めることができるのか!?運命の歯車が再び回り始めます。
◆3Dで表現された高精細な2Dアクションゲームに生まれ変わった

■撃つ、ジャンプ、スライディングが基本操作
本作が目指すのは、最新ゲームマシンでシリーズの面白さを再現すること。ドット絵ならではの小気味良い動き、心が折れそうなほど難しいのに再プレイしてしまう中毒性、難所を抜けた時の達成感、遊ぶほどに上達を感じられるゲームバランスが3Dで表現された2Dアクションとして再構築されました。イラストのような高精細なグラフィックと高フレームならではの滑らかな動き、それでいて旧作品のドット絵同様のクイックなレスポンスが味わえます。

■ボスを倒すことで“ボスの力”が手に入る
基本操作であるロックバスターで撃つ、ジャンプ、ダッシュの3つを駆使し、ボスの特徴を反映したギミックやトラップが満載のステージを抜け、最後に待ち構えるボスを倒すことで、ボスの能力を映した強力な特殊武器が手に入ります。8体のボスステージは好きな順番でプレイできるので、得意なステージから始めるのか、有利な武器が手に入るステージから始めるのか、全てはプレイヤー次第。このあたりは従来作と変わりませんね。

■ステージの難易度は4段階から選べる
これまでロックマンをずっとプレイして来たプレイヤーだけでなく、普段はアクションゲームをあまりやっていないプレイヤーにも“2Dアクションを攻略する”楽しさを味わってもらうため、NEW COMER、ADVANCED、ORIGINAL SPEC.、EXPERTの4つの難易度を用意。NEW COMERでは敵の耐久力が低くなったり、トゲに当たっても一発アウトにならかったり、落とし穴に落ちても鳥型のサポートメカ・ビートが何度でも助けてくれます。

◆ロックマンの新たなチカラ!ダブルギアシステム
これまでのナンバリング作品にはなかったロックマンの新たな基本能力がスピードギアとパワーギアの2つ。どちらもゲームスタート時から使用可能ですが、使用制限時間を超えるとオーバーヒートしてしまって、回復するまで使えなくなるので注意しましょう。
・スピードギア

最深部で待ち受けるボス以上に攻略が難しいと言われるステージ。その難所突破に大きく役立ち、使い勝手が良いのがスピードギアだと思います。超高速で動けるようになったロックマンと相対的に周囲の動きがスローに。発動させることで敵の攻撃や頭上から迫り来るスパークなどのトラップを容易に回避することができます。ロックマンのプレイに慣れるまでの自転車の補助輪のような役目も果たしながら、慣れた後は応用することでスーパープレイやタイムアタックにも繋げることができます。
・パワーギア

ロックマンの攻撃面を強化するのがパワーギア。発動中はロックマンの連射能力が高まり、チャージショットもダブルチャージショットにパワーアップします。ボスを倒した後の特殊武器も特性ごとに大幅に強化されるので、大きな破壊力を伴う爽快感が味わえます。恐らく最初のうちはスピードギアの使用が増えるかと思いますが、パワーギアを使うことによって障害物や敵の排除が捗るなど、攻略タイムを大きく縮められる場面もありました。
・ダブルギア

ロックマンのライフゲージが一定以下になったピンチにのみ発動できるダブルギア。2つのギアを同時に動作させるリスキーな手段であり、超速度と超破壊力を同時に使えるものの、他のギアとは異なり途中解除ができません。オーバーヒートした際に回復するまでの時間も余計に長くなるので、まさに起死回生の力を秘めた諸刃の剣と言えます。実際にボス戦で一発逆転に繋がりました。


ブロックマンとヒューズマンのステージを攻略