同ゲームは『FGO』 に登場する歴史上の偉人や伝説上の存在、神霊といった「英霊」(サーヴァント)のバトルキャラクターを再現したミニフィギュアと、サーヴァントごとに用意されたコマンドカードを用いた1対1の対戦型ボードゲーム。プレイヤーはチェスのようにサーヴァントのミニフィギュアを動かし、「相手のサーヴァント3騎すべてを消滅させる」か「相手マスターエリアに自分のサーヴァントが到達する」ことで勝利となります。
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1セット(税込1,200円)の内容はミニフィギュア1騎(ランダム)、コマンドカード5枚、ステータスカード1枚、スキルカード1枚(ランダム)となっており、サーヴァント3体で1パーティーなのでプレイするには3セットが必要。第1弾が8月、第2弾が9月にそれぞれ発売予定です。
<第1弾>
アルトリア・ペンドラゴン、ギルガメッシュ、スカサハ、女王メイヴ、マーリン、“山の翁”、クー・フーリン[オルタ]、マシュ・キリエライト
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<第2弾>
ジャンヌ・ダルク、カルナ、エウリュアレ、ジル・ド・レェ、アステリオス
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■開発の経緯
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ディライトワークス本社にて開催された発表会では、株式会社アニプレックスの小仲渉平氏が司会を担当し、「FGO PROJECT」クリエイティブプロデューサーの塩川洋介氏、ゲームルール開発協力の有限会社ワンドローから社長の木皿儀隼一氏、小宮山佳太氏が登壇。
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同ゲームは、コレクションとして欲しいと思ってもらえるような精巧なフィギュアがキモで、『FGO』をプレイしている人に遊んでもらえるだけでなく、コアなボードゲームユーザーにも楽しめるような本格的なゲームを目指して作ったことが明かされました。
塩川氏は「『FGO』は配られた5枚のカードの中から3枚を選ぶという、アナログゲームのエッセンスがあるゲームなので、現実世界でも楽しんでもらえたら面白いのではないかと思った」ことをきっかけに、自身も遊んだことのあるアナログゲームを企画・開発をしたワンドローに協力を依頼したと開発の経緯を語りました。
ワンドローの木皿儀氏は「FGOのエッセンスを取り入れつつも、デジタルゲームは情報量が多いので、ボードゲームを初めて遊ぶ人でも楽しめるように落とし込んだ」とし、『FGO』の大ファンだという小宮山氏は「サーヴァント1体1体にファンがいるので、納得してもらえるように現実にいかに能力値やスキルを決めるか」というゲームバランスに苦労したと振り返りました。
実際の能力値やスキルなどを決めるにあたっては、あくまでも複雑にならないように『FGO』のエッセンスを取り入れるに留め、サーヴァントそれぞれの個性を再現することを意識したようです。「『FGO』ではプレイヤー同士の対戦はなかったのですが、自分でパーティーを組んで他のマスターと戦えるというある意味では禁断のエッセンスが入っています」(塩川氏)。
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1プレイは早ければ20分弱で終わる分かりやすいゲーム性になっており、小宮山氏は「ルールが簡単に覚えられるので、アナログをあまりやっていない方もファーストプレイから楽しめるゲームができ上がったと思います」と手応えを感じている様子。塩川氏も「今なぜボードゲームを作るのかと言う意外性も含めて、新しい『FGO』を楽しんで欲しい」と締めくくりました。また、ゆくゆくは競技性のある大会も開くことができればと考えているそうです。
■体験プレイでは、アステリオス対アステリオスが実現
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発表会後の体験プレイでは、ギルガメッシュ、ジル・ド・レェ、アステリオスの3体を使いました。カードの引きという運にも左右されますが、サーヴァントごとのスキルを活かしたり、相手の手札を予想したりといかに戦略を立てるかが求められます。
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対戦では、アステリオス1体まで追い込まれた王手のような状態から、相手の手札を読んだカード選択が見事に的中し、アステリオス対アステリオスという逆王手に持ち込んで見事に勝利!『FGO』では使わないサーヴァントなのですが、一気に好きになってしまいました。
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なお、7月15日に秋葉原で「最速先行体験会」が開催されます。こちらは入場無料ですが体験プレイするには事前予約が必要で、公式サイトからの申し込みになります。お見逃しなく。
Fate/Grand Order Duel -collection figure-公式サイト