6月15日、ネットマーブルジャパン株式会社が株式会社SNKとの協業を発表。その第一弾タイトルとして、2018年夏にスマートフォン向けアクションRPG『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR（以下『KOF ALLSTAR』）』をリリースすることが発表されました。プレス向け発表会の様子とプレイインプレッション、そしてネットマーブルジャパンへのインタビューをお届けします。
最初に登壇したネットマーブルジャパンの代表取締役社長・遠藤祐二氏は「ネットマーブルは多くのみなさまに楽しんでいただくため、これまでに200以上のタイトルをリリースしてきました。『KOF』シリーズは日本のみならず、世界中で愛されるすばらしいIPです。これにわれわれの開発力と運営経験を掛け合わせ、これまでにない新たなアクションRPGを展開していきたいと思います」と開会のあいさつを披露。
SNKの代表取締役社長・外山公一氏は「ネットマーブルの高い技術力と運営力、そして弊社の『KOF』というグローバルコンテンツの強みを最大限に生かすことで、まったく新しいアクションRPGが生まれました。SNKブランドは今年で40周年。この節目の年に新たな一歩を踏み出し、ネットマーブルともどもさらなる発展を目指してまいります」とコメントしました。
続いて登壇したのは『KOF ALLSTAR』の運営プロデューサーを務める、ネットマーブルジャパンの清水啓佑氏。清水氏は3つのキーワードを挙げながら、同作の魅力を以下のように語りました。
・原作再現
ファンの熱烈な期待を裏切らぬよう、原作の魅力を再現。ファイターたちの3Dモデルにこだわるのはもちろん、必殺技やボイスは原作を踏襲した。さらに、歴代シリーズの垣根を越えてファイターが集結する。リリース時点では80キャラ程度を予定。
・爽快アクション
格闘ゲームファンのみならず、モバイルゲームファンでも楽しめるよう、簡単な操作で爽快感を味わえるよう、とことんこだわった。
・共闘
マルチコンテンツを多数用意。オンラインを介して対戦も共闘もできる。飽きることのないゲームプレイを提供する。
その後は、ダチョウ倶楽部の肥後克広さん、寺門ジモンさん、上島竜平さんと、"芸能界きっての格闘ゲーマー"で知られるゴールデンボンバーの歌広場 淳さん、そして大人気コスプレイヤーのえなこさんが登場。『KOF ALLSTAR』をプレイしてそれぞれに楽しむ姿が披露されると、最後は全員で同作の事前登録開始のカウントダウンが行われ、発表会は幕を下ろしました。
『KOF ALLSTARS』は、現在事前登録キャンペーンを実施中。登録50万達成で、登録者全員に限定衣装ファイター「ちょうエース ユリ」がプレゼントされます。また、事前登録の開始に合わせ「NEOGEO mini」が抽選で当たるキャンペーン「KING OF CAMPAIGN」も開催中。『KOF'98』バージョンの麻宮アテナが声優・池澤春菜さんの声でV-Tuber（バーチャルYouTuber）デビューするなど、驚きの内容が発表されました。キャンペーンの詳細は、特設サイトにて随時公開されていきます。
◆『KOF ALLSTAR』プレイインプレッション
会場では『KOF ALLSTARS』の試遊展示もあったので、早速インプレッションをお届けします。前述したように、アクションの操作はとてもシンプル。スワイプでキャラを移動させ、タップで攻撃。連続でタップすれば、コンボがスムーズにつながります。そのまま画面右下にある必殺技ボタンを押すと対応する技が発動し、攻撃から必殺技までコンボが綺麗につながります。必殺技にはクールタイムが設けられており、同じ技を連発はできません。なお、敵の攻撃を防ぐガードも画面右下にあるボタンで行います。
画面をフリックすると、フリックした方向に応じて前転・後転による緊急回避を出せます。画面右上にはチームメイトの顔アイコンが表示され、タッチすれば交代できます。
ファイターの育成/強化要素も見てみましょう。「編成」、「強化」、「進化」、「限界突破」は、スマートフォンゲームとしてはオーソドックスな要素のため詳細は割愛します。「装備」は、画面の下段にもある「バトルカード」の装着をさしており、装備するカードに応じてステータスなどが上昇します。「コア」はいわゆるスキルボードのようなもので、パッシブスキルや必殺技などを習得できる要素のようです。またファイターたちにプレゼントを贈ることで「親密度」を高めること。この値を上昇させることも、ステータス強化につながります。
シンプルな操作方法に加え、ファイターたちの強化手段もさまざまな方法が用意されているので、本家である対戦格闘の『KOF』より間口はかなり広くなっていそうです。筆者はお世辞にも格闘ゲームやコマンド入力はうまいとは言えず、特に"投げキャラ"は全然使いこなせないことがほとんどなのですが、本作なら大門やクラークも楽しく使えそうです。
◆ネットマーブルジャパンにミニインタビュー
最後に、ネットマーブルジャパンの代表取締役社長・遠藤祐二氏、事業開発室室長の椎野真光氏、『KOF ALLSTAR』運営プロデューサーの清水啓佑氏へのミニインタビューをお届けします。
――『KOF』がアクションRPGになるというのは驚きでした。発表会を終えていかがですか。
遠藤：
『KOF ALLSTAR』は2018年にお贈りする我々の渾身のタイトルですので、この日をむかえられてうれしく思います。
椎野：
日本でしっかりと作り込んだタイトルです。日本のみならず世界中のファンのみなさんにもぜひ遊び込んでいただければと思います。
清水：
構想から3年くらいをかけて、100人近くのスタッフでじっくりと仕上げました。お披露目できて感慨深いです。
――SNKとの協業の経緯や狙いはどのようなものだったのでしょうか。
遠藤：
元々は「ネットマーブルでオリジナルIPの格闘ゲームを作ろう」というところがスタート地点でした。様々な検討を進めるうえで「日本市場をしっかりと狙っていくなら、既存IPとタッグを組んだ方がより市場に届きやすいよね」ということになり、それならばSNKさんの『KOF』の力をお借りできたらこれほどのことはないなと。
椎野：
SNKさんのIPはどれも認知度がとても高く、一つひとつに多くのファンがいらっしゃいますので、パートナーになっていただけて本当によかったです。『KOF』シリーズは、個人的にも昔から遊んでいるタイトルですので、そういう意味でもご一緒できることに感無量です。
清水：
SNKさんには監修などでよくご相談させていただいていますが、いつも「今までにない『KOF』を自由に作ってください」と、チャレンジブルな方向に私たちの背を押してくださいます。すばらしい関係性を構築できていると思います。
――『KOF ALLSTAR』では、今後オリジナルキャラも登場するということですが。
清水：
まだ断言はできないのですが……。たとえば、『KOF』自体が、SNKさんの複数の作品が年代などを飛び越えて、ある種パラレル的に一堂に会している作品ですよね。僕らもそういう風に、魅力的なキャラたちのいろいろな可能性を追求できたら楽しいかな、とは考えています。ある男性キャラが、もし女性だったら？ ……とか。まだ確定事項ではないですよ！ あくまで構想ということでお願いします。
――最後に、みなさんが感じる『KOF』の魅力をお聞かせください。
遠藤：
特定のキャラクターというよりは、すべてのキャラクターが尖っていて個性的ですよね。格闘ゲームとしてだけでなく、キャラクターに魅力あるところも、こうして長年大勢の方の心をつかみ続けている秘訣のひとつなのだろうと感じています。
椎野：
大学時代にリアルタイムで『KOF'94』や『KOF'95』をプレイしていましたので、こうして制作に関わらせていただいたことを光栄に感じています。この『KOF ALLSTAR』で『KOF』シリーズのさらなる魅力をみなさんにお届けできると思いますので、リリース日を楽しみにお待ちください。
清水：
『KOF』ってどんなゲーム？ と聞かれても、キャラクターを見せればそれだけで通じてしまったりする。そんなキャラクターたちはやっぱり大きな魅力ですよね。僕個人の感想としては、圧倒的に舞が好きです（笑）。
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