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『オクトパストラベラー』美しい世界、先が気になる物語、絶妙な戦闘バランス─“丁寧”を積み上げた職人気質なRPGに没頭【プレイレポ】

2017年1月13日に行われた「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」にて発表された『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』。スクウェア・エニックスによるニンテンドースイッチ向けの新たな展開として、発表当時から大きな注目を集めていました。

任天堂 Nintendo Switch

◆丁寧に作られた世界を旅するのが楽しい! 仲間を増やして世界を広げよう



全体的な手触りに続いて、プレイを通じて気付いた特徴やポイントについても触れたいと思います。トレサの旅立ちを描いた彼女の第1章では、洞窟を根城とする海賊との戦いが待っていました。しかしこちらはただの商人。槍と弓こそ使えども、海賊一味を相手取るには不安が残ります。


そこで、眠り草を混ぜた「眠り酒」を用意し、海賊一味に献上。その酒を飲んで潰れている隙を狙って忍び込む……という物語が展開。実際に洞窟に入ると、フィールド上にいる海賊が寝ており、「しめしめ」とばかりに洞窟の奥へと進みました。するとエンカウントし、海賊が登場! 「寝てない海賊もいるのか」と焦ったものの、よく見ると敵の海賊は睡眠状態。物語の状況がバトルにも反映されており、丁寧なこだわりぶりは戦闘を通した演出にも現れています。


とはいえ、しっかりとボス戦も待ち構えており、これがまた実に骨太なバトルでした。筆者は、なかなかアイテムが使えない貧乏性なのですが、本作の戦闘ではそんな生ぬるいことが言ってられません。アビリティだけでなく、手持ちのアイテムもしっかり駆使することでなんとか勝利。他の主人公ルートの第1章でもボス戦が待ち構えていますが、いずれも油断出来ない相手ばかり。それだけに、勝った時の喜びと手応えもまたひとしおです。


こうしてトレサの1章をクリアすると、街の外へ出かけられるようになり、他の仲間を捜したり、トレサルートの2章に向かうことも可能。また、様々な問題を解決するサブストーリーもスタートします。


このサブストーリーでは、各キャラが持つフィールドコマンドを使って解決するものもあり、例えばトレサならば「買取る」で必要なアイテムを買い集めることで問題をクリアします。ちなみに、「買取る」以外でアイテムを調達する手段として、盗賊であるテリオンの「盗む」もあり、どちらで解決するかはプレイヤーの選択次第。これも、本作が持つ“自由”な遊び方のひとつです。


またサブストーリーは、その時のパーティメンバーによっては、まだクリアできない時もあります。例えば、通せんぼをしている相手をどかすには、オルベリクの「試合」かハンイットの「けしかける」が必要なので、どちらかを仲間にするまでそのサブストーリーのクリアはお預けです。


すぐにクリアできないのはもどかしいかもしれませんが、仲間が増えると出来ること(=フィールドコマンド)が増えるので、「前の街に戻って、新しいフィールドコマンドを使ってみよう」とワクワクする気持ちが沸き上がるのもまた事実。報酬でお金が稼げたり、「盗む」でちょっといい武器が手に入ったりすると、やっぱり嬉しくなります。

また、他の主人公を仲間に加えることで、出来ることも増えますが、個々の物語を体験することで、この世界の歴史や在り方を少しずつ感じられるのも大事なポイント。戦力が増すだけでなく、その背景を知ることで、世界が広がる醍醐味も味わえます。


筆者が今回プレイしたのは10時間程度でしたが、5人を仲間に加えた上で、トレサの第2章に入るくらいの進行度でした。仲間を全員集めていたら、2章までたどり着けなかったかもしれません。


各キャラのシナリオはいずれも興味深く、また2章からは主人公同士の会話も発生。各キャラの個性や関係図が見えてきて、会話を通じて世界がまた広がります。

本作の物語が今後どのように展開するのか気になりつつも、残念ながら今回の先行テストプレイの終了時刻を迎えてしまいます。体感的には「ようやく世界が広がってきたのに…!」と、後ろ髪引かれる思いでいっぱいでした。

戦略性溢れるバトルも楽しい! ブレイクが勝利の鍵
《臥待 弦》
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