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新作リリースを前に「『アークザラッド』シリーズで一番好きだった作品」についてアンケートを実地したところ、2位以下に圧倒的差をつけて『アークザラッドII』が1位に輝きました。やはりシリーズ最高傑作の呼び声に偽りなし。
本来なら下位から順番に紹介する所ですが、あまりにも票数が割れてしまったため、上位から順に紹介して行きます。
■1位 『アークザラッドII』(1996)/全体の80%の票を獲得
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『アークザラッド』直接の続編。コンバートしたデータを引き継ぐことで様々な特典があり、シリーズ1作目がまるごとプロローグに過ぎなかったと思えるほどの深みのあるストーリー、世界観の広がりを見せてくれました。
主人公のエルクはアルディアの先住民ピュルカ族の末裔。幼少期に飛行船シルバーノアで襲来した正体不明の部隊により村を焼き払われ、守護精霊だった炎の精霊を奪われた過去を持ちます。凄腕のハンターとして名を知られ、ある日、引き受けた依頼をきっかけにリーザという少女と出会い、謎の集団に追われる彼女を守るうちに己の過去と向き合うことになります。
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物語の途中までは第1作の主人公・勇者アークが乗る飛行船がシルバーノアであったことから、村の仇だと思い込んで執拗に狙います。しかし、誤解が解けた後はともに世界を掌握しようとするロマリアと闘うことを決意します。
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何と言っても、第1作の勇者アークと仲間たちが陰謀によって指名手配犯として各国に追われている中で、新主人公の視点からそれまで明らかになっていなかった広い世界に触れて行くのが醍醐味。第1作で育てたキャラクターのステータスは引き継がれるため、序盤で操作できた時は、エルクたちより数段上の強さにニンマリしてしまうことでしょう。俺が苦労して育てた!
本編だけでなく、ハンターギルドや地下遺跡ダンジョンなどのやり込み要素も抱負。寄り道を楽しめる名作の中の名作ですが、あまりにも衝撃的なラストが今に至るまで語りぐさとなっています。
■2位 『アークザラッド』(1995)/全体の10.7%の票を獲得
1995年に発売されたプレイステーション黎明期を代表する名作。アンケートでは2位という結果ですが、第2作と合わせて一つの作品と言えます。帰ってこない父親を探すアークと、自分の使命を疎ましく思って望まない結婚から逃げるククルが出会ったところから物語が始まります。
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闇の支配者によって着実に崩壊へと進んでいる世界を救うために、アークを含めた7人の仲間が集まり、精霊の力を集めて行きます。しかし、一旦、精霊の守護を受けた国スメリアに戻った際に、大臣アンデルの企みによって国王殺しの濡れ衣を着せられてしまい、飛行船シルバーノアでの逃亡生活が始まるのでした。
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第2作においても鍵となるアークとククルが、聖櫃からそれぞれ勇者と聖母の力を受け、世界を救うために自分の気持ちすら後回しにするようになる前の、年相応の少年少女らしい感情豊かで直情的な交わりが見られます。第2作に入れば、ほとんど見られなくなる姿であるゆえに、振り返った時は胸にしみます。
■3位 『アークザラッドIII』(1999)/全体の5.9%の票を獲得
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闇の支配者を封印するも大災害が発生してしまった数年後の世界が舞台。主人公のアレクは大災害の日に、燃え盛り崩れ落ちる街の中でハンターに救われたことから、自身もハンターになって多くの人を救うために旅に出ます。
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「ハンターって誰でも申請したらなれるわけじゃないんだ」と、今作ではハンターになるための試験があったり、基本的にはギルドの依頼をクリアするというハンターライフが中心であったりするのですが、前作のエルクやトッシュ、シュウなども登場し、「アカデミー」というよからぬことを企む組織と闘うことになります。
第1・2作への思い入れが強いファンからすると、新世代キャラクターによるこれまでとは違った『アークザラッド』だと感じるでしょう。
■4位 『アークザラッド 精霊の黄昏』(2003)/全体の2%の票を獲得
第3作からおよそ1000年後の世界が舞台。魔法を失った人間と、モンスターから魔族に進化した人間が「精霊石」を巡って争います。人間編と魔族編それぞれで主人公が違い、それぞれのシナリオを進めて行くことで全体像が明らかになります。
アークやククル、アレクたちが命がけで救ったにもかかわらず、己の欲望を満たそうとする人間側が身勝手にも感じられ、どちらかといえば魔族側の主人公が勇者の系譜を受け継いでいるようにも感じられました。
■5位 『アークザラッド・モンスターゲーム with カジノゲーム』(1997)/全体の0.5%の票を獲得
モンスターを育てて闘わせる闘技場「モンスターゲーム」と、チョンガラが経営するカジノ店のミニゲーム集「カジノゲーム」の2つのが楽しめます。「モンスターゲーム」は第2作のヒロイン・リーザの能力によって捕まえたモンスターを使って闘技場を制覇するのが目的で、遊ぶには第2作のセーブデータが必要です。
闘技場で勝ち進むことによって、連動している第2作では手に入らないような強力な武器などのレアアイテムも入手できることから、第2作の攻略を楽にしたり、より一層やり込んだりするには必須の作品でした。第2作のファンディスクのような立ち位置であるため、順位が伸びなかったのだと思います。
■5位 『アークザラッド 機神復活』(2002)/全体の0.5%の票を獲得
同率5位の今作は、第2作から500年後の世界が舞台。機械兵に地上を乗っ取られて、地下での生活を余儀なくされた人類が状況を脱するため、「機械兵が力をつける前の時代に行き、機械兵の親玉を倒す」という計画が立てられます。
第2作においても過去に戻るシナリオが一部ありましたが、今作はメインシナリオとしてタイムワープが採用されています。実行するヒロインのフィニアですが、予定していた時代にはタイムワープすることができず、第2作の主人公エルクが21歳になった時代に辿り着いてしまうのでした。今作はパーティーメンバーが3人で、エルクとフィニアがほぼ固定です。
■5位 『アークザラッドジェネレーション』(2004)/全体の0.5%の票を獲得
同率5位の今作は、第5作『精霊の黄昏』より5年後の世界が舞台。これまでと違ってジャンルはアクションRPGで、現在はサービスが終了していますがオンラインでも遊ぶことができました。
基本的には主人公のエッダと相棒のヘモによる冒険で、これまでと比べてメインキャラクターは少ないです。また、歴代キャラクターも登場するのですが、あまり本編には絡まず個性が弱い印象を受けます。
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第1作と第2作がいかに人気かを示す形となった、今回のアンケート。だからこそ、第1作と第2作のオリジナルスタッフが再結集し、第2作の衝撃の結末の続きを描くという新作『アークザラッド R』への期待は膨らみます。
また、ファンが願うのは歴代キャラクターの活躍でもあると思うので、すでに登場することが発表されているトッシュやポコ、リーザなどには深く本編に関わってきてほしいものです。
(C)1995 Sony Interactive Entertainment Inc.
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