
『Fate/Grand Order(以下、FGO)』が大好きで、マリー・アントワネット、ネロ、アルトリアオルタなど登場するサーヴァントのコスプレを多くしているのは、中国在住の人気コスプレイヤー板醫生さん。中国コスプレ界隈に詳しい中国カメラマンに聞いたところ、「コスプレをしていない時は学級委員長のようにしっかりした感じの子」と性格の良さを第一に挙げました。
写真からうかがえる柔和な印象がそのまま彼女の内面を現していて、どうやら強みになっているようです。それでは板醫生さん厳選FGO写真と一緒にインタビューをお届けします。
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
――コスプレを始めたきっかけを教えてください。また、ふだんはどんなコスプレ活動をしていますか?
板醫生
初めて動漫展(中国の同人即売会でコスプレイヤーの参加も多い)に行った時、好きなキャラクターのコスプレイヤーを見たのがきっかけです。なんだか不思議な感覚に陥ってしまい、強く惹かれました。その後自分でも試しにコスプレするようになり、今日まで到っています。ふだんは動漫展に行くことが多く、それ以外ではコスプレの作品撮りをしています。
――普段はどんなゲームを遊んでいますか?とくに好きなゲームはなんですか?
板醫生
最近は『ドールズフロントライン』ですね。擬人化ゲームは多くありますけど、このゲームは進める上でたくさん考える必要がありますし、ストーリーが変化に富んでいるのが面白いです。
好きなゲームを一つだけ選ぶのはとても難しいです。ジャンルごとに面白いと思う作品はたくさんあるし、生活リズムによっても遊ぶゲームが変わるから。
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――コスプレするキャラクターを選ぶ基準はなんですか?
板醫生
コスプレは基本的に趣味ですから、好きな作品のキャラクターに出会ったら気軽にコスプレをしています。
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――コスプレするにあたって気をつけていることはありますか?
板醫生
最も基本的なのは衣装と造形で、細心の注意を払っています。次に表情やポージングを通してどうやってキャラクターを表現するか。これが本当に難しく、試行錯誤が必要です。もちろん、身体のスタイルを良くすることも重要で、憧れの綺麗なスタイルに近づけられるように努めています。
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――自分ならではだと思うコスプレの表現はなんでしょうか?
板醫生
私の場合は写真から柔和なイメージを受け取る方が多い気がします。「良い人に見える」と言われるのでありがたいなと思います。
――コスプレに関する印象的なエピソードはありますか?
板醫生
『FGO』エレシュキガルのコスプレをした時は山の上にある洞窟で撮影したんですけど、中は霧が深くてコウモリもたくさんいて恐かったです。

――これまで日本に来たことはありますか?
板醫生
毎回色んな事情が重なって行くことができていないんです。でもコミックマーケットには一度は参加したいと思っています。
――近年は中国アニメの市場が大きくなっています。日本アニメと中国アニメで感じる違いは?
板醫生
画風と観る人が大きく違いますね。中国のアニメは低年齢層向けが多いんです。でもそれも少しずつ変わってきて、平均年齢が高めの作品も増えてきました。
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――将来の夢を教えてください
板醫生
1人のコスプレイヤーとしてだけでなく、SNSで私の写真を見てくれる人たちの心に留まる存在になれるよう日々頑張っていきたいです。
板醫生さんはweiboでは板医生さんと表示されています。どちらも同じ意味で簡体字と繁体字の違いです。彼女のように『FGO』キャラクターのコスプレをする人は中国でも多いですが、柔和さを感じさせる表現は板醫生さんならではですので、お見逃し無く。
■コスプレイヤーインタビュー連載について
『Fate/Grand Order』や『グランブルーファンタジー』など、近年は数多くのソーシャルネットゲームが世に出ています。スマートフォンで手軽に遊べることに留まらず、フェスなどのリアルイベントが開催されることも人気を後押ししています。イベント会場では、作中に登場するキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーが登場することが増えてきました。
インサイド編集部ではゲームのプロモーションなど、今後ますます活躍が予測されるコスプレイヤーに注目。とくに世界最大規模のゲーム市場を持つ中国など海外のコスプレイヤーも含めて、一人ひとりを定期的に紹介していきます。
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画像提供:板醫生( @banbanr233、weibo @板医生)
取材協力:追风少年淡(@himeko_hong、weibo @追风少年淡)