オブラ・ディン号の皆さん from『Return of the Obra Dinn』
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『Papers, Please』で知られるLucas Pope氏がリリースした『Return of the Obra Dinn』。姿を消して数年後、突如現れた商船「オブラ・ディン号」に東インド会社ロンドン本社所属の保険調査官として乗り込み、船員の行方を探しながら損害査定書を作成することを目的としたゲームです。
ざっくり言うと、本作は推理ゲームで、船員名簿も顔写真もあるのですが、誰が誰なのかはいっさいわかりません。船内では過去、壮絶な事態が起こっており、それを追体験しながらこの人は誰なのか、生きているのか死んでいるのか、死んでいるのなら死因はなんなのかを解き明かしていくのです。
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筆者的には、本当に超大プッシュしたいキャラクターがいるのですが、名前がネタバレになるうえ、本作はリプレイ性が高い設計ではないので、なにも書けないのです。そのため、特定の個人ではなく、「オブラ・ディン号の皆さん」といたしました。まあ女性もいるのですが、そこは置いておきましょう。
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船員は非常に多いのですが、どの人物もキャラが立っており、彼らの行く末が印象に残るのは間違いなし。筆者は買った日にクリアしましたが、かなり難しいのでメモ帳の準備をお忘れなく!!!!
アーサー・モーガン from『レッド・デッド・リデンプション2』
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この男、「アーサー・モーガン」。『レッド・デッド・リデンプション2』の主人公で、時系列としては、前作より昔の本作にしか出てこない人物です。前作『レッド・デッド・リデンプション』の主人公ジョン・マーストンは、不器用だけど家族想いな男として荒野を駆け抜け、そのクライマックスも含めてユーザーの心を掴みました。
そのため、アーサー・モーガンという人物が主人公だと知ったとき、少し不安に思った人もいたかもしれません。ジョンがいるのに、なぜジョンを触らせてくれないのか、と筆者は最初、そう思っていました。しかし、アーサーとして物語を進めるにつれ、彼の人間としての魅力がわかってきます。
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本来は犯罪人ですし、作中で善を成すか悪を成すかはプレイヤー次第ですが、あの世界で旅をしていくうちに、彼の人間臭さにいつの間にか夢中になっている自分がいました。自分が善人プレイでアーサーを操作していたからかもしれませんが、なんだかんだ人を見捨てられず、なんだかんだ人助けをしてしまう彼の人情に心が動かされてしまったようです。
「根は悪い人じゃないのよ」だなんて、映画やドラマでよく聞く使い古されたセリフ。
別に本作中には(おそらく)出てこないですが、なんとなくこのセリフが頭に思い浮かびました。今までは、いや悪人は悪人でしょ?と思っていましたし、実際(一般人から見たら)悪人ではあるんですけど、ああ…こういうことなんだな、と気づきました。もう「MOTY(Man of the Year)」ですよ。もう「MVM(Most Valuable Man)」ですよ。
現実世界の人間よりも人間らしい。ジョンに見せた優しさも忘れられません。アーサー、あんた良いヤツだよ。
というわけで、書いてる最中に思いついた、げむすぱ的「Man of the Year」はアーサー・モーガンに授与しようと思います!アーサーおめでとう。よろしければ、皆さんの「Man of the Year」もぜひお聞かせてください!!今年も最高でしたが、来年はどんな男たちに出会えるのでしょうか……。