今回プレイするのは、ブラジルのインディーメーカーJoyMasherが贈るPC版『Blazing Chrome』。本作は、『魂斗羅』シリーズを彷彿とさせる90年代グラフィックで描かれた2Dアクションです。
トレイラーを見た感じでは、主人公が走ったり銃を撃ったりとアクション性が高そうな印象を受けました。シンプルながら爽快感のありそうなゲームです。
『魂斗羅』シリーズといえば、小学生の頃に友達の家でプレイしたファミコン版『魂斗羅』に時間を忘れてハマってしまい、人生で初めて門限を破った思い出があります。

その時、言語能力のあらん限りを振り絞って『魂斗羅』の魅力をなぜか母親に語ったのですが、伝わりませんでしたし、門限破りも許してくれませんでした。
あの頃を思い出すグラフィック!

西暦21XX……機械との戦争の末、人類は絶滅寸前まで追い詰められていた。とある作戦の生き残りであるマヴラ、そしてロボットのドイルは立ち上がる。
今こそ、あのメカどもを……ぶっつぶす時だ!

ババババババ!ブレェイジンクォォォム!
このグラフィック……このサウンド……90年代のゲーセンを思い出す!

特に理由もなく学校をサボってゲーセンに入り浸っていたあの頃。1コインで長く遊べるゲームを探したり、延々と脱衣麻雀ゲームを眺めたり……まあそんな思い出話は置いといて。

操作キャラはマヴラとドイルから選択可能で、条件を満たすとさらに2人追加される。ちなみにローカル協力プレイが可能だ。
難易度はイージーとノーマルがあり、こちらも条件を満たすと高難易度が解放される。

本作は、銃撃、近接攻撃、ジャンプ、ローリングのシンプル操作で行える。

ステージを攻略していると強力な武器が入手できる。溜め撃ち可能なレーザー銃や、グレネードランチャーなどがあり、状況に応じて使い分けていく。

道中登場する大型アーマーやバイクでのバトルも、あの頃のゲームっぽくてグッド!

走って撃ってぶっ壊す、キビキビと動けるので操作していて非常に気持ちが良い。
背景、敵キャラに至るまで僕好みのドット絵でテンションが否応なしに上がる!

最初のボスでさえこの風格!

序盤のボスはもちろん中ボスでさえ結構な豪華さ!君らラスボスやれるって!

ボスの行動パターンも当時のゲームっぽい所がある。
「まず最初の弾を避けて、次は範囲攻撃来るから安全地帯に行って……」という具合に、ボスの行動パターンを見極めて完璧なルーチンをこなすのだ!……と、勢いのある事言っておきながら……

指がね……もうそんなキビキビ動かないんだ……
無限コンティニューはありがたい!

本作はライフ制ではなく一発当たると死んでしまう為、ザコ敵と戦うのも慎重にいかねばならない。
20年前なら「ガンガン走ってバンバン撃ちまくって~」というプレイが出来たのだが、ここ最近はめっきり反射神経も鈍ってアクションゲームが苦手になってしまっている。だが老兵には老兵らしく、若者には出来ない戦い方があるのだ!

見よ、これが小刻みに移動して画面のスクロールを最小限にし、敵の出現数を抑えるテクニックだ!これで出来るだけタイマンでやっていく!
小刻みにすり足で移動し、画面のスクロールを最小限にして、敵の出現数を抑える爽快感のないビビリプレイをするおじさん pic.twitter.com/4gbnG3nJY1
— 吉田輝和@仕事募集中 (@yoshidaterukazu) 2019年7月18日
このゲームの楽しい所である爽快感をごっそり損っている気もするが、なにはなくともクリアする事が先決されるのだ!
しかし、そんな小技が通用しない場所も出てくる。画面スクロールが停止して一定数の敵を倒さないと進まない場所や、トリッキーで素早い敵が出てくると、パニックになって簡単にやられてしまう。

中でも僕が一番嫌いな敵はこの犬みたいなヤツだ。素早く近寄って来てジャンプで突っ込んでくる。他のアクションゲームでも犬型の敵は大抵苦手だ。

やられ続けて残機がなくなるとその場で復活せず当然ゲームオーバーになるのだが、コンティニュー制限が無いので何度も復活出来る。ステージ内にはチェックポイントが何箇所かあるので復帰はそこから。ステージ最初からやり直しではないのは非常にありがたい。
とは言え、残機がなくなるまでにチェックポイントにたどり着けないと、延々と同じエリアから抜け出せないので、慎重に進んでいく必要がある。
ただ、前方だけに注意していても、後ろから突然敵が襲いかかってくる事もあるのだ。

いつの間にかサバイバルホラーやってる感じになるおじさん(爽快2D横スクアクションなのに……)
6つのミッションをクリアしてエンディングにたどり着くまで3時間くらいでした。コンティニューせずに進めば1時間くらいでクリア出来ると思います。
ゲームの難易度は見た目から感じられる印象よりは優しく、無限にコンティニューが出来るので、僕のようなゲーム下手な人でもクリア可能です。
ちなみに初回プレイでは、撮影したはずのスクリーンショットが何故か保存されておらず、もう1周プレイしてきたのですが、プレイ時間が短縮され2時間でクリア出来ました!

僕にしては珍しく上達を感じられて凄い得意げ!
『魂斗羅』シリーズや『メタルスラッグ』シリーズのファンや、このグラフィックに何かピン!と来た人なら間違いなく楽しめると思います。
『Blazing Chrome』は、PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ/PCを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。