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もはやなくてはならない存在に―スマートフォンゲーム制作におけるCLIP STUDIO PAINTの活用事例【CEDEC 2019】

セルシスのイラスト・マンガ・アニメーション制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」は、プロの創作現場ではどのように活用されているのでしょうか?CEDEC 2019のセミナー「CLIP STUDIO PAINTによるビジュアルデザイン事例」のレポートをお届けします。

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もはやなくてはならない存在に―スマートフォンゲーム制作におけるCLIP STUDIO PAINTの活用事例【CEDEC 2019】
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手描きの手ざわりは唯一無二――サムザップ飯田氏&森田氏インタビュー


「CEDEC 2019」のセミナー「CLIP STUDIO PAINTによるビジュアルデザイン事例」で、スマートフォンゲーム制作現場における同ソフトの活用事例を語ったサムザップのディレクター・飯田隼一氏とイラストレーターの森田柚香氏。セミナー終了後にお時間をいただき、より深いお話をうかがいました。

――御社ではCLIP STUDIO PAINTをいつ頃から導入されていますか?

森田私は2018年入社なのですが、サムザップとしては『リンクスリングス』の前のプロジェクトから導入していたと聞いています。また、同業他社さんのスマートフォン向け大型タイトルでもCLIP STUDIO PAINTが活用されているという話を聞くこともあります。


――CLIP STUDIO PAINTの魅力はどこにあると思いますか?

森田初心者にも優しいといいますか、導入時の使いやすさは大きな魅力の一つだと思っています。ソフトを起動したらすぐにどなたでもある程度使えるイメージがあります。あと、個人的に一番大きな魅力だと感じているのは、やはり手描きしたときの手ざわりでしょうか。CLIP STUDIO PAINTの手ざわりは本当によくて、私は「他のペイントソフトで同じ絵を描いてみて」と言われてもできないかもしれないなと常々思っているくらいです。


また、ブラシの軽さも大好きです。私は彩色するとき、アニメ塗りのタッチで大まかに色を着けてから水彩ブラシで伸ばすように着色することがほとんどなのですが、CLIP STUDIO PAINTはこうした彩色がとても軽い挙動で行えますので、こういった点も重宝しています。


――CLIP STUDIO PAINTは機械学習を活用し、2018年末からさまざまな機能が追加されていますが、気になっている機能などはありますか?

森田仕事ではまだ使ったことはありませんが、自動彩色機能は今後が楽しみな機能のひとつです。新機能が追加されると、何かと話題になりますよ。個人的に一番気になっているのは、スマートスムージングでしょうか。

飯田そうですね。たとえば「東京ゲームショウ」などのイベントに出展するときは、何かと大きな解像度の画像が必要になります。ですが、「今後、必要になるかもしれないから」という理由でイラストを何でもかんでも等身大のパネルにできるような解像度で描くわけにはなかなかいきません。そんなときに対応しやすくなるかもと思うと楽しみです。

7月公開のCLIP STUDIO PAINT Ver1.9.1に先行プレビュー版として搭載されたスマートスムージング機能。画像解像度の変更や、画像の拡大などで発生した荒れを軽減し、きれいな画像に変換できる。9月26日公開のVer1.9.4にて正式機能となった。

――最後に、今後CLIP STUDIO PAINTでほしい機能などがありましたらお聞かせください。

森田画像の自由変形機能がより充実したものになるとうれしいです。この機能に関しては、まだ改善の余地があるようにも感じました。今回のセミナーでお見せしたキービジュアルの2枚目を制作しているときも、背景にある歪曲した大型モニターの部分はPhotoshopで作成しました。細かな点ですが、改善されてより使いやすくなったらうれしいですね。


ゲームの制作現場で活用され、着実にその存在感を増しているCLIP STUDIO PAINT。『リンクスリングス』のようにゲームそのものは3DCGがメインでも、キービジュアルやイメージイラスト、さらには、コンソールゲーム機であればパッケージビジュアルなど、イラストの制作が伴われるタイトルはまだまだ多く見られるだけに、今後はより一層の需要が見込まれそうです。


セルシスのブースではCLIP STUDIO PAINTによる自動彩色機能が実演されていました

CLIP STUDIO PAINTについてはこちら
《蚩尤》
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