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ゲーム19XX~20XX第12回:『ドラクエVII』の発売やPS2の登場が話題となった2000年のゲームに注目

『ドラゴンクエストウォーク』の配信や『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』の発売など『ドラクエ』の話題が目白押しです。そこで、今回は『ドラゴンクエストVII 』が登場した2000年のゲームを振り返っていきます。

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ファンタシースターオンライン


発売日:2000年12月21日
機種:ドリームキャスト
販売元:セガ(現セガゲームス)


家庭用ゲームにおけるオンラインゲームの先駆けとなった野心作です。すでにパソコンで『ディアブロ』(ブリザード・エンターテイメント)や『ウルティマオンライン』(エレクトロニック・アーツ)が人気を博し、オンラインゲームの存在は認知されつつありました。しかし、家庭用ゲーム機では、まだそうしたゲームはほとんどなく、マニア以外には少し敷居が高い存在でした。

そこに登場したのが本作です。最大4人でチームを組み、惑星オラグルを探索していくというもので、スタンドアローンでのプレイも可能になっていましたが、正直言って、ひとりでのプレイはやや単調で、個人的には今ひとつという印象でした。

ところが、ネットを介してのパーティープレイになると面白さが格段にアップ。互いに協力し合いながらのプレイは非常に楽しく、「誰かと一緒に冒険する」ことの魅力を多くのゲームファンに知らしめました。

現在はネットの常時接続が当たり前になっていますが、当時は接続時間に応じて課金されるシステムでした。そのため、深夜から明け方まで料金が一定額になるテレホーダイに加入して、深夜にひたすら遊んだという人も多いことでしょう。このようにネットゲームがまだ盛んではなかった時代に、本作が与えた衝撃は非常に大きく、第5回日本ゲーム大賞の大賞作に輝いています。



スーパーロボット大戦α


発売日:2000年5月25日
機種:プレイステーション
販売元:バンプレスト


古今の人気ロボットアニメの登場人物やメカが総登場する『スパロボ』シリーズ。その最大のヒット作となったのが、この『スーパーロボット大戦α』です。

最大の見どころは、やはりロボット同士の戦闘時に流れる映像でしょう。戦闘シーンの映像は『スパロボ』シリーズの魅力のひとつでしたが、今作は映像の再現度やクオリティが大幅にパワーアップ。一部のアクションは原作アニメ以上にカッコよくなっており、アニメファンを狂喜させました。

そのほか、クォータービュー形式の立体的なマップや戦闘シーンのカット機能、プレイの内容によって難易度が変化する熟練度システムなどを採用。これらの要素の多くはのちの作品にも受け継がれており、本作は以降のシリーズ作のひな形になったと言えるでしょう

ちなみに本作はドリームキャスト版も発売されています。ユニット同士が協力して技を繰り出す合体攻撃が可能となり、新たなエンディングルートも追加されるなど、プレステ版とまた違った面白さになっていますので、こちらもぜひプレイしてみてください。

画像はPlayStation Storeより。

PS2の登場で旧ハードとなった初代PSですが、この年は他にも数々の名作・佳作が登場しています。特に話題となったのが『高機動幻想ガンパレード・マーチ』(SCE:現SIE)です。謎の存在「幻獣」と戦う学生たちの日常を描いたもので、戦略シミュレーションと学園アドベンチャーを合体させたような内容になっているのですが、とにかく自由度が高く、戦闘も歯応え抜群でハマるプレイヤーが続出。発売当初はあまり目立った存在ではありませんでしたが、クチコミで人気が広がり、異例のロングヒットとなりました。

そのほか、『機動戦士ガンダム』の世界を舞台にしたウォーシミュレーション『機動戦士ガンダム ギレンの野望~ジオンの系譜~』(バンダイ:現バンダイナムコエンターテインメント)、少年時代の夏休みを疑似体験できるほのぼのゲーム『ぼくのなつやすみ』(SCE)などがスマッシュヒット。『北斗の拳』の世界を完全再現した『北斗の拳 世紀末救世主伝説』(バンダイ)、さまざまな爆弾解体に挑むシュールな実写ゲーム『鈴木爆発』(エニックス)、『オウガバトル』シリーズの生みの親である松野泰己氏が手がけたアクションRPG『ベイグラントストーリー』(スクウェア)なども話題となりました。

高機動幻想ガンパレード・マーチ』(左)と『ベイグラントストーリー』(いずれも画像はPlayStation Storeより)。

ニンテンドウ64では、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』(任天堂)が同じ3日間をループしながら物語を進めていくという斬新なシステムで話題に。『マリオテニス64』、『星のカービィ64』、『ポケモンスタジアム金銀』(いずれも任天堂)なども人気となりました。また、最大4人で対戦できるFPS『パーフェクトダーク』(任天堂)、傑作タイトル『風来のシレン』の続編となる『不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』(任天堂)といった作品もゲームファンからの高い評価を集めました。

ドリームキャストでは、おなじみの『バイオハザード』シリーズの第4作目となる『バイオハザード-CODE:Veronica-』(カプコン)がヒット。インラインスケートで駆け巡りながら街中にラクガキしていくクールなアクションゲーム『ジェットセットラジオ』(セガ)も話題となりました。しかし、セガはこの年の11月に他社ハードへのソフト供給を発表。翌2001年に家庭用ゲーム機の開発から撤退することとなります。

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』(画像はWiiUバーチャルコンソールより)

『ジェットセットラジオ』(画像はプレイステーションソフトウェアカタログより)

この時期は携帯ゲーム機市場がさらなる広がりを見せており、ゲームボーイの『ポケットモンスター クリスタルバージョン』(任天堂)がビッグヒットを記録。『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』シリーズの第4作目となる『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記』(コナミ)、ゲームボーイ本体を傾けて画面内のカービィを転がしていく『コロコロカービィ』(任天堂)なども人気となりました。

また、この年の12月9日にバンダイの携帯ゲーム機ワンダースワンの液晶をカラー化したワンダースワンカラーが発売。ハードと同時に発売されたリメイク版『ファイナルファンタジー』(スクウェア)がスマッシュヒットとなりました。その他の出来事は以下の通りです。

【そのほかのゲーム業界の出来事】
3月10日:マイクロソフトが「Xbox」の発表を行う
7月7日:初代プレイステーションの小型版「PS one」が発売
7月14日:ワンダースワンに携帯電話を接続する「モバイルワンダーゲート」が発売
8月24日:任天堂が新ハード「ゲームキューブ」の発表を行う
12月31日:ナムコワンダーエッグが閉園

いかがだったでしょう。振り返ってみると、PS2の登場によりゲーム開発の大規模化に拍車がかかり、中小の開発会社が携帯ゲーム機に活路を見出すなど二極化が進み始めた年だったように見えます。また、『ファンタシースターオンライン』の登場は『モンスターハンター』をはじめとする、オンラインでの協力や対戦要素を持つゲームの登場をうながすこととなりました。2000年はさまざまな意味で、ゲーム業界にとってターニングポイントとなった1年と言えるかもしれませんね。
《仁志睦》
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