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iOS/Android/PC向けソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』にて、新イベント「第2次スーパーロボット大戦CG チューン・デュエラーズ」がスタートしました。
このイベントは、シミュレーションRPG『スーパーロボット大戦OG』シリーズとのコラボイベントです。『デレマス』と『スパロボOG』のコラボは今回で実に2度目。まさかの続編にSNSでは驚きの声が上がっており、Twitterでは一時トレンドにもあがる盛り上がりを見せていました。
これら2作品の共通点と言えば同じバンダイナムコエンターテインメントから発売されている、というくらい。まったく異質のゲームシリーズ同士のコラボということで、いかに2回目といえど受け止めきれていない、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回、そんなプロデューサーのみなさまに向けて『スパロボOG』という作品を簡単に解説する特集を企画。告知画像で紹介されている3機を中心にそのバックボーンをご紹介します。
『スーパーロボット大戦OG』ってどんな作品?
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『スーパーロボット大戦』シリーズ。名前を聞いたことあるものの、実際にプレイしたことはない、という方もいらっしゃるかと思います。
本作を簡単に表すならば「ロボットアニメによる夢の共演舞台」。マジンガーZやガンダムなどの人気アニメに登場するロボット達が作品垣根を超え共に悪と戦う……という版権企業や放送局を超えた夢のクロスオーバーをシミュレーションゲームとして楽しむことができる、ロマンあふれる作品なのです。
1991年にゲームボーイソフトとして発売された第1作目以降、実に様々な『スパロボ』が発売。約28年経った現在でも絶大な人気を博しており、ロボットアニメ関係者からは紅白歌合戦にも例えられるほどに大きなシリーズへと成長を遂げています。
今では数多くの有名アニメが我先にと続々とスパロボデビューし、大きく膨らんだ参戦作品のリスト。クロスオーバーの舞台に登場したりスポットライトが当たる作品が増えることはファンにとっては喜ばしいこと……ではあるのですが、同時に作品間の待遇格差や設定のまとまりに無理が生じるなど、デメリットもまた存在していました。あっちのキャラを立てればこっちのキャラが立たず、逆もしかり。なにせ、主役級どころか往年の有名アニメの主人公たちが一堂に会しているのですから、無理もありません。
そんななか、いつしか『スパロボ』オリジナルのキャラクターが登場するようになりました。原作を持たないオリジナルのキャラクターであれば、物語の総主人公としても最適。自由に設定を作ることができる上に、各作品同士をつなぐ橋渡し、接着剤のような役割をもたせることも簡単です。なにより、「プレイヤーの分身となって有名アニメのキャラクターたちと一緒に戦場を駆け抜ける」というシステムは、何物にも代えがたいプレイ体験でした。こうして、各『スパロボ』作品にはそれぞれにオリジナルの主人公やラスボスが与えられるようになっていったのです。
そんなゲームオリジナルの存在にすぎなかったスパロボ主人公たちでしたが、次第に他の作品から独立した一個のキャラクターとして人気を確立していきました。そこで2002年に発売されたのが、オリジナルキャラクターのみで構成された『スパロボ』であるゲームボーイアドバンスソフト『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』でした。
ここでは、ガンダムやマジンガーZといった既存のアニメ作品は一切登場せず、『スパロボ』の過去作品に登場した主人公や敵勢力などのオリジナルキャラクターのみで一つの世界観が形作られていました。『ORIGINAL GENERATION』以後、この一連のストーリーやバックボーンは「OGシリーズ」としてまとめられ、様々な続編や派生作品が作られるなど、本流の『スパロボ』とは別の作品群として人気を集め、今に至っています。
サイバスター
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前回のコラボにも登場したサイバスター。風の精霊を宿した「魔装機神」とよばれる機体のひとつで、世界観としてはややファンタジー寄りなロボットです。『スパロボ』オリジナルのロボットとしては最古参の部類で、初登場はファミコンソフト『第2次スーパーロボット大戦』。操者(パイロット)のマサキ・アンドーとともに、今なお絶大な支持を集める人気ユニットとなっています。
なお、iOS/Android向けアプリとして現在配信中の『スーパーロボット大戦X-Ω』でもその勇姿は健在。ゲーム内イベント「ベターマン対ガサラキ」では、歌を力に変えて戦うアイドルである「ウヅキ・シマムラ」の乗機としても参戦しており、『デレマス』とは浅からぬ縁があるロボットでもあります。
ヴァルシオーネR
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女の子がメカを纏ったかのような見た目ですが、これでも全長が30m近くある、れっきとした巨大ロボットです。名前についた「R」が示す通り、この機体は改修型で、原型機の「ヴァルシオーネ」もやはり少女のような外見をしています。ヴァルシオーネは、既存のロボット兵器とは異なり動力伝達に人工筋肉を使用しているため、まるで人間のような動きや、特に機能的に意味はないものの顔の表情変化すら実現した画期的なロボットという設定。その後に開発される「ダイゼンガー」といった人気機体の技術的な源流となった機体としても知られています。
ヴァルシオーネ自体はスーファミソフト「第3次スーパーロボット大戦(1993年発売)」にて初登場。当時にもメカ美少女というジャンルは存在しましたが、今ほどメジャーなジャンルではなかったたこともあり、かなり特異な存在感を放っていました。
ガンレオン
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オレンジ色のカラーに巨大なレンチや数々装備された専用の巨大工具……いかにも作業機械といった風体のガンレオンは「ビーター・サービス」の運用する修理用工作マシン。特殊な動力源を備えており、マッシブな見た目どおりの力持ちで、いざとなれば戦闘用としても活躍するマルチなロボットです。
前回のコラボイベントには登場していなかった初参戦機体ですが、実は『スパロボOG』シリーズにも未参戦のガンレオン。出典は、版権作品が参戦するいわゆる本流側の『スパロボ』である『スーパーロボット大戦Z』シリーズ。今現在としてはOGシリーズとの直接的なリンクもありません。にもかかわらず今回参戦している意図とは……?
また、今回のコラボにあたって、ロボットのグラフィックは基本的にPS3/PS4ソフト『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』のものがベースとなっているようですが、ガンレオンは完全新規の描き下ろし(第3次スーパーロボット大戦Zではマグナモードでの参戦のため)であるなど、やや特殊な立ち位置であることも窺えます。一足先に、パイロットが城ヶ崎莉嘉であることも明かされていますが、果たしてイベント内ではどのような活躍を見せてくれるのか。今回、特に期待したいロボットの一つです。
バルマー戦役を乗り越えた歴戦のアイドル達による新たなる戦場の開幕。次なるステージでは、どのような結末が待っているのでしょうか?『アイドルマスター シンデレラガールズ』における新イベント「第2次スーパーロボット大戦CG チューン・デュエラーズ」は、本日12月10日開始です。
コラボイベント「第2次スーパーロボット大戦CG チューン・デュエラーズ」開演です!
— アイドルマスター シンデレラガールズ公式 (@imascg_chihiro) December 10, 2019
以下の4人がメインで出演しますよ!
双葉杏(CV:五十嵐裕美)
城ヶ崎莉嘉
松尾千鶴
横山千佳#imascg_chihiro #デレマス #デレマス8周年 #スパロボCG #ガンレオン pic.twitter.com/BI4qXfQpKs
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