今回は、20年以上の歴史を誇るサクセスモードに登場した彼女候補の中でも、特にお付き合いが難しくユーザーを悩ませた彼女候補たちを振り返ります。
◆緑川明美(『パワプロ5』)
『パワプロ3』で初登場したサクセスモードですが、この『パワプロ5』では初めて高校野球編のシナリオに。そんな『5』で、主人公が甲子園に出場して活躍すると現れて告白イベントが発生するのが、この明美ちゃん。
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そもそも甲子園に出場するのが結構な難易度であり、初イベントのタイミングで告白を断ってしまうと2度と出現しないというシビアな条件を持った彼女。しかも急に向こうから告白してきた割には好感度が下がりやすく、何度も多彩なデートプランを用意する必要あり。
サクセスモードで彼女を作る最大のメリットである「プレゼントによる恩恵」はかなり高めなものの、ライバルキャラ猪狩守との対決イベントで負けてしまうとアッサリ猪狩になびいて彼女を奪われてしまうという、なんともミーハーな彼女候補でした。
◆我間摩夕(『パワプロ11』)
大学野球が舞台の『パワプロ11』サクセスモードに登場する彼女候補。帝王大学ではマネージャーとして登場します。
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名前の我間摩夕(わがままゆ)が「わがまま言う」から取られている通り、ピンク髪にツインテールという容姿に違わぬテンプレな高飛車お嬢様タイプ。彼女になってからもご機嫌のキープが難しいのでデートによる出費がかさみますが、他の彼女候補と比較するとプレゼント等のメリットは薄め。
これだけではシンプルにあまりオススメ出来ないだけの彼女候補ですが、実は同作では出会って即強制的に彼女状態になるランダムイベント「ひとめぼれシステム」があり、これによって唐突に望まぬ彼女が出来てしまうという何とも贅沢な悩みが発生。
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失恋イベントはデメリットが大きいのでランダムで彼女になったからと言って無視は出来ず、「一目惚れ」で我間摩夕が来てしまい大きく育成プランの変更を余儀なくされることも珍しくありませんでした。
◆ラヴィ・グラマラス(『パワフルメジャーリーグ』)
メジャーリーグを舞台にしたパワメジャに登場する謎の多い美女。バーに行くランダムイベントで知り合うことができますが、素性を隠して異なる主人公の前に登場することも。
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マネージャーキャラ以外の彼女候補は出会うのが難しい、というのがサクセスモードの通例ですが、初代『パワメジャ』は育成機関が短い割に固定イベントが多いのでランダムイベントを引き当てづらく、歴代のランダム彼女でも群を抜いて難しいと言える存在でした。
しかも出会えただけでは付き合えるとは限らず、とにかく何度も何度も彼女のいる「ニコちゃんずバー」に通っては彼女へ電話をかけることが必要に。デートイベントもなく、最終的に試合で活躍することでようやく告白イベントに発展します。
彼女にすることが出来ればイベントによるメリットはかなり大きいものの「狙って付き合う」ことは非常に困難で、まさにアメリカンドリームな要素を秘めた彼女候補でした。
次ページでは番外編と、秘密を抱えた彼女候補を紹介