今回プレイするのは、Funomenaが贈る『Wattam』のPlayStation 4版です。
本作は、暗闇の中で孤独に暮らしていた町長が、大勢のキャラクターと友情を深めていくアドベンチャー。『塊魂』や『のびのびBOY』を手掛けた高橋慶太氏の最新作でもあります。
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『塊魂』は、あらゆるモノを巻き込んで塊を大きくしていくゲーム性、独特な世界観、キャラクターの可愛さ、クセになるサウンド、どれをとっても僕好みでハマっていました。
本作への期待感も高まります!
孤独なおじさんと手をつなごう!
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遠い昔、世界には全てがあった。今では何もかも失われ、昔のことなんて誰もが忘れてしまっていた。
ゲームが始まると、崖っぷちでため息を漏らす者がいた。四角く緑色の彼は主人公なのだろうか。
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彼の名前は町長。小島で1人ぼっちの生活を送っている。
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そういえば前の会社辞めた後、しばらくは誰とも会わず孤独に暮らしてたなあ。緩やかに死に向かっていく感があった。中年の孤独は洒落にならない……!
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自由に動けるようになったので、操作確認がてら島を散策してみる。
プレイヤーキャラクターは、歩く、ジャンプ、手を繋ぐといった行動が取れる。
しかし、この島には手を繋ぐ相手なんて居ない……そんなふうに考えながら歩いているうちに石ころを見つける。手にとって見てみると……
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石ころに顔や手足が!命が宿っているではないか!
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その後、岩にも命が宿って動き出す。
町長は、数分で一周出来てしまう小島で、2人の友達が出来たのだ。良かったね!
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◯と□ボタンで手をつないで……って、なんだこのゲーム!?
友達になって……大爆発!?
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そうこうしている内に夜が明けた。暗闇を照らしてくれていたスポットライトは、涙を流しながら太陽の光の中に消えていく。すると、スポットライトが流した涙が地面に染み込み、そこから芽が出て、花が咲いた。
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花の香りに誘われたのか鼻までやってきた。
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読んでいる人は「なんのこっちゃ」と思うかもしれないが、本当に鼻のキャラがやってきたのだ。誤字じゃない。
どうやらこのゲームの目的は友達を作ること。友達を作るには、何かしらの行動を取る必要がある。
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操作可能なのは町長だけではない。右スティックで別のキャラに切り替えられるのだ。どのキャラも可愛くて、動かしていてほっこりする。
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中には特殊能力を持っているキャラがいる。町長の場合は、頭の帽子を取ることで大爆発が起こせる。
この爆発が好きなキャラがいるようで、町長に爆発をリクエストしてくるのだ。リクエストに応えると、新しい生命が誕生したり、ゲームが進行したりする。
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おらっ!お望み通り大爆発や!
食べてう◯こに。う◯こは便器に
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前述の通り、特殊な能力を持っているのは町長だけではない。
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新しくやってきた口のキャラは、他のキャラを食べてう◯こにできるのだ。
画像右上のう◯こマークには「4人のキャラをう◯こにせよ」との指令が表示されている。そこで僕は遠慮なく4人をう◯こにしていった。
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「う◯こにしてどうするの……?」と思うかもしれないが、これはストーリー進行に必要な行為なのだ(でも楽しいからやってる)。
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すると、今度は便器のキャラがやってきた。
便器の能力は、便器に流したキャラを黄金色に変えられる。つまり、う◯こを流せば黄金のう◯こが誕生するのだ。「黄金にしてどうするの……?」と思うかもしれないが、これは先程のう◯こ同様に、ストーリー進行に必要な行為なのだ。
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食べて、う◯こにして、便器に流して友達をどんどん増やしていくと、新しい島に行けるようになる。
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黄金色のう◯こ達の旅はまだ始まったばかりだ……
意味のわからないゲームでした!もちろん良い意味で!
序盤は、想定していた以上にぶっ飛んだ世界観に戸惑いましたが、次第に絵本のような可愛いらしいキャラクターたちの虜になり、夢中になって友達を増やしていきました。
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魅力を語れば語るほど、狂気度が増していく……
ただ、複数のキャラが隣接していると、目当てのキャラと手をつなぎにくいところがあるなど、操作性にやや難がありました。また、カメラワークもよくありません。加えて、約4時間でクリア出来るので、ややボリューム不足と感じました。逆に、この部分はサクッとプレイできて良いと感じる人もいるかもしれません。
ぶっ飛んだ世界観は唯一無二。『塊魂』のキャラやサウンドに魅力を感じた方は、本作もぜひプレイしてみてください!
『Wattam』は、PS4/PCを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。