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大阪のカプコン本社にて実施されたメディア向け体験会にて、『バイオハザード RE:3』に収録される非対称マルチプレイ対戦タイトル『バイオハザード レジスタンス』の最新バージョンをプレイすることができました。10月に実施されたβテストを経て、「TGS 2019」に出展されたバージョンからどのようにアップデートされたのか、ハンズオンのレポートをお届けします。
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『バイオハザード レジスタンス』は、昨年8月に謎のマルチプレイタイトル『PROJECT RESISTANCE』として発表された最大1人対4人でプレイする非対称のマルチプレイ対戦ゲーム。『バイオハザード RE:3』の発表とともに、本編に収録される独立したマルチプレイモードであることが明かされ、大きな話題となりました。
「TGS 2019」に出展されたバージョンは、選択できるサバイバーは4人、マスターマインドは1人固定でしたが、今回のメディア向けの試遊では、6人のサバイバー、4人のマスターマインドからプレイヤーキャラクターを選ぶことが可能でした。
βテストを経て洗練されてきたプレイ
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『バイオハザード レジスタンス』は、ステージからの脱出が目的の4人のサバイバーと、ステージを掌握してサバイバーの脱出を妨害するマスターマインドに別れて対戦を行うというシステムです。1ステージは3つのマップで構成されており、マップによってクリアに必要な条件が異なっています。
サバイバーには「タンク」「アタッカー」「ヒーラー」「サポーター」のようなRPG的な役割が存在しており、プレイヤーは各キャラクターの特性を理解し、求められる役割を果たさないと、クリアはより難しいものになりそうです。
また、最初はマスターマインドが優勢に感じるのですが、両サイドをやり込むことでサバイバーになった際にマスターマインドの裏をかく方法がわかってきたり、その逆もあります。やり込めばやり込むほど読み合いや駆け引きが生まれやすいように感じました。
TGS 2019の際はやや尖ったゲームバランスでしたが、新たなサバイバー2人が追加されたこと、一部マップの攻略方法の変更や調整が入ったことによって遊びやすくなっています。
仲間との意思疎通が攻略の鍵となるサバイバー側でのプレイ
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サバイバー側でのプレイは、最も『バイオハザード』らしさを感じられます。一方、ボイスチャットなどを使用した意思疎通が状況を左右することが多い印象を受けました。特定のオブジェクトを破壊するシチュエーションでは、皆で移動するよりも1人が見晴らしの良いところに行って目標の場所を共有したり、仲間が攻撃を仕掛ける際にジャニアリーの監視カメラを無効化するスキルを発動してマスターマインドの動きを封じるなど、プレイヤー同士で声を掛け合った方がスムーズに進みやすい場面が見られました。
最初のうちはサミュエルやタイローンといったアタッカーやタンクのキャラクターが使いやすいですが、マスターマインド側の行動が理解できてくると、監視カメラを無効化できるジャニアリーや、トラップを解除したりクリーチャーの行動を妨害できるマーティンのスキルの重要性も理解できるようになってきます。
油断は大敵!悪のボスを体験できるマスターマインド
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マスターマインドの基本的なプレイは、常にステージの全体マップや監視カメラの映像を見ながら、カードを駆使してサバイバーの妨害を行います。
「アネット」「アレックス」「スペンサー」といった新たに追加されたマスターマインドには、独自のスキルや専用のB.O.W.などが用意されていました。例えばアネットでのプレイでは、夫であるウィリアムがクリーチャー化したB.O.W.「G-バーキン」を操作することもでき、『バイオハザード RE:2』の敵側の視点を体験できます。
こういった専用カードの存在は、キャラクターごとにプレイフィールを大きく変える要素となっています。
『バイオハザード』らしさを保ちながらも独特で意欲的な非対称対戦ゲームに
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『バイオハザード レジスタンス』は、いつもの『バイオハザード』が体験できるサバイバー側と、自分がゲームのラスボスを演じることができるマスターマインド側での対戦という、非常に尖ったマルチプレイタイトルです。今回の体験会では、何度もプレイするうちに多くの気づきがあり、攻略の幅が広くなっていくゲームシステムだと感じました。
『バイオハザード RE:3』とは独立したソフトとしてアップデートしていくとのことなので、発売後も長く遊べるタイトルになるのではないでしょうか。
『バイオハザード レジスタンス』は、2020年4月3日に発売される『バイオハザード RE:3』に同梱される、独立したマルチプレイタイトルとしてリリース予定です。
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