2月29日に放送された「全ファイナルファンタジー大投票」。読者のみなさまはご覧になりましたか?そして清き一票を投じた方、推し作品やキャラクターは何位に入っていましたか?
ヒカセン(『FF14』におけるプレイヤーの総称、光の戦士の略)である筆者が投票したのはもちろん『ファイナルファンタジーXIV』ですが、なんと作品ランキング5位と大健闘でした!名作揃いのFFシリーズで5番目に高い支持を得られるなんて……!正直なところもっと下だと思っていたので、興奮してなかなかお風呂に入れませんでした。
そんな『FF14』ですが、キャラクター部門でのランキング6位に入っていた「エメトセルク」というキャラクターをご存知でしょうか?
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この方です。パッチ4.4「狂乱の前奏曲」でアシエンのひとりとして初登場した彼が、パッチ5.0「漆黒のヴィランズ」でエメトセルクとしてヒカセンの前に登場。その余りある魅力を遺憾無く発揮した結果、『FF14』初期から登場しているメインキャラクターを差し置いてトップ10にランクインしました。
どうして新参者であるエメトセルクさんが上位にランクインできたのか。そもそもエメトセルクさんってどんな人物なのか。ヒカセンの皆様はよくご存知だと思いますが、今回はこのエメトセルクさんについてネタバレしない程度に筆者なりに熱く語ってみようと思います。
※なお、紹介の都合上「漆黒のヴィランズ」物語中盤くらいまでのネタバレを含みます。核心には触れませんが予めご了承ください。
一度見たら絶対に忘れない!見た目のインパクトが強烈なエメトセルクさん
先程もほんの少しご紹介しました、エメトセルクさん。
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「全ファイナルファンタジー大投票」において、イケメンや美女や可愛いが揃ったトップ10の中において、ひときわ目立つなかなか個性的なルックスです。眉毛はよく見ると困り眉だし、ちょっと猫背だし、目つきはなんだか白目剥いてるみたいでダルそうだし……どう見てもイケメンとはほど遠いです。しかし、彼の魅力はそこじゃない(なお、この姿はガレマール帝国のソル帝の若い頃のものなのですが、これについては後述します)。
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ルックスに加えて、話し方も独特。台詞回しのような話し方はソル帝の舞台好きという一面が反映されたもののようです。舞台がお好きだなんてお洒落じゃないですか。筆者も舞台鑑賞するので気が合いそうです。
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よく見ればアシエンにしては服装もとってもお洒落。アシエンといえば、基本的に真っ黒のローブに仮面のスタイルがおなじみなのですが、それと比較したら随分とお洒落ですよね。ただ、その姿で街を歩けば目立つことは間違いないですが……。
敵なの?味方なの?謎めいた挙動も魅力のエメトセルクさん
エメトセルクさんは「アシエン」の名を冠しています。そのため正式名称は「アシエン・エメトセルク」となります。アシエンとは不死の存在であり、闇のクリスタルの力をもって現実世界に現れ、現実世界の人間に憑依しています。ただし憑依したとはいえ、アシエンを視認できる存在は限られており、ヒカセンやその仲間たちなどしか見られないのです。そして、アシエンにも階級のようなものがあり、エメトセルクさんは最上位ともいえる「オリジナル」のアシエンなのです。
この、アシエンがガレマール帝国の初代皇帝「ソル・ゾス・カルヴァス」に憑依したのがエメトセルクさんです。ソル帝の若い頃の姿をしている理由は、跡継ぎであるヴァリス帝がアラグ帝国の生体複製技術を試行する際、彼を実験体に選んだためと語られています。自分のおじいちゃんを実験体にしてしまうなんて、恐ろしい孫ですね。
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こちらはヒカセンの前に初めて登場したシーン。その立ち振舞いはどこからどう見ても敵です。そもそも『FF14』においてアシエンは敵として描かれているため、この名乗り方では敵と認識されてもおかしくありません。むしろ当然の流れです。
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警戒されまくっていますね、無理もありません。それなら敵で決まりじゃないか……と思われるかもしれませんが、エメトセルクさんはヒカセンの旅に(こそこそと、時に堂々と)ついてきます。邪魔をすることもなく、ただついてくるのです。そしてたまに良いことを言ったりします、優しいですね。
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時にはヒカセンに力を貸してくれることも。
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非常に曖昧な立ち位置なので、「敵なの?味方なの?どっちなのエメトセルクさん?」とヤキモキした思いを抱えながら物語を進めていくと、段々とその真意が見えてきます。ここから先は「漆黒のヴィランズ」の核心に触れてしまうので、気になる方は是非プレイしてみてください。
個性的な見た目も謎めいた挙動も、エメトセルクさんの魅力だ!
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ストーリーのネタバレになってしまうので多くを語ることはできませんが、彼もまた愛するものを守るために戦っているのです。エメトセルクさんの愛するものとは?何故ヒカセンの前に現れたのか?そしてヒカセンとの関係はどうなっていくのか。それがわかった時、全シリーズのキャラクターの中で「6位」という順位にきっと納得がいくと思います。
さて、こうなってくるとエメトセルクさんが気になって『FF14』をスタートしたくてしょうがないかと思います。ただ、「初めからプレイするの面倒だよ」という方は、モグステーションというサイトにて有料で販売されている「紅蓮の冒険録」というアイテムを使うと、「漆黒のヴィランズ」からプレイが可能です。
またジョブレベルが70になるアイテム「ジョブの冒険録」も、同じく有料で販売されています。すぐにでもエメトセルクさんに会いたいという方は、こちらをご利用ください。しかし、できるなら是非「新生エオルゼア」からじっくりプレイすることをオススメします。『FF14』には、エメトセルクさん以外にも魅力的なキャラクターがたくさんいます。
なお、エメトセルクさんには及びませんでしたが、12位にランクインしている「オルシュファン・グレイストーン」というキャラクターも、上位に食い込むには納得する程の魅力があります。
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エメトセルクさんとはまた別の変人オーラがありますが、彼についてはまた別の機会に語りたいと思います。PS4/PC向けMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』は、月額課金制で好評配信中です。