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【特集】祝!『アーケードアーカイブス』100本発売!シューティングの金字塔からスポーツゲームまでおすすめの懐かしいゲーム5選

ゲーム黎明期の作品をまとめた『アーケードアーカイブス』の中から、特におすすめの作品を紹介します!

ソニー PS4
みなさんは『アーケードアーカイブス』をご存じですか?かつてゲームセンターで提供されていたアーケードゲームをPS4で遊べるように再編し、販売されている作品の総称です。年々この作品群の数が増えていましたが、この度発売された作品の総数が遂に100本を超えました。これを記念して『アーケードアーカイブス』の中でも特におすすめの作品を紹介したいと思います。

本稿で筆者は、1980年代周辺のゲームをピックアップしました。その理由は、当時のアーケードゲームが最先端技術の実験場であり、ゲームに必要な要素を限界まで濃縮して詰め込んでいるからです。

今回紹介するゲームが作られたのは、技術的に保存できる容量が少なく伝えたいことがあっても伝える手段が無かった時代。必然的にこれらの作品は内容を切り詰められています。みなさんがこれらのゲームを手に取ることで、最小化されたゲームが醸し出す魅力を感じて欲しいと思います。

『HYPER SPORTS』



1984年のロサンゼルスオリンピックを意識して開発されたのがこの『HYPER SPORTS』です。発売当時は『Hyper Olympic』と呼称されていましたが、オリンピックという名称を使えなくなり今の名前に落ち着つきました。この作品が発売される以前に発表された同シリーズの『TRACK & FIELD』も発売されています。こちらは遊べる競技が100メートル競走、走幅跳、やり投、110メートルハードル、ハンマー投、走高跳の6つです。


対してこのゲームでは水泳、クレー射撃、跳馬、アーチェリー、三段跳び、重量あげ、棒高跳びと7種類のゲームを遊べます。これらの種目で世界新記録を目指すのが目的で、同時に4人まで対戦できます。このシリーズはボタンの連打というシステムの火付け役にもなった歴史的にも貴重なゲームです。移植の際に難易度の変更が可能になったので、連打が苦手と感じている方でもクリアできないという事態には陥らないので安心です。

『グラディウス』



当時のシューティングゲームの金字塔といえる作品です。『アーケードアーカイブス』に限らず、幅広い機種で移植されるほどの人気を誇るこの作品は、全7ステージを巡り惑星グラディウスを救う物語です。


タイトルは一度改題されており、今の『グラディウス』になってから乗っている戦闘機が『グラディウス』と誤解されがちです。しかし改題される前のタイトルである『超次空ファイター グラディウス』の時から勘違いしやすかったので問題ないともいえます。この当時のアーケードゲームらしく、自機が残っていればシステムの限界が訪れるまで無限に遊べるので、1億点を目指して黙々と繰り返して遊ぶのもおすすめです。

『バブルボブル』



全部で100面もあるステージを魔法によってドラゴンに替えられた主人公たちが攻略していくゲームです。口から吐き出すのは炎ではなくバブルであること、2人同時プレイにより独特の連携プレイが可能なことが特徴。


隠しコマンドを打ち込み出現する難易度のステージを、2人ともにクリアすると真エンドに到達できます。この隠しコマンドはこのゲームの評価を二分する要素でもあるのですが、実際に体験してみて、隠しコマンドが必要か否かを考えてみてくださいね。

『ツインビー』



コミカルな自機が連携しながら進む縦シューティングの名作が『ツインビー』です。空中の敵のみならず地上への爆撃を行う、機体の一部が損傷すると救急車が直しに来るなど、コメディ―色の強い本作は、縦スクロールシューティングを初めて触れる方にもおすすめできる作品です。


この作品はシリーズ化し、シューティングだけでなくRPGとして発売されるなど、コナミの看板商品となっています。セルフパロディにも多用されることが多く、作中に登場するアイテムやキャラクターは『ときめきメモリアル』を初めとしたコナミの作品で見受けられます。最近ではアーケードゲームの『ボンバーガール』に、2P機ウインビーのパイロットであるパステルが登場しています。

『サンセットライダーズ』



記念すべきアーケードアーカイブス100作品目の本作は、最大4人で共闘可能な横スクロールシューティングです。西部劇をイメージした作品で、海外への配慮からか色調がべた塗りになっていること、シビアな難易度のプレイと裏腹に、ステージの各所で登場するコミカルなギミックが特徴的な名作です。


ステージ展開は中ボスの撃破を繰り返し、ラスボスを倒す王道なシナリオながらも、敵の挙動や弾の展開が絶妙に設定されています。ひとりで遊ぶのはもちろん、友人とワイワイ騒ぎながら遊ぶのにも適していますね。気づけばあっさり死んでしまうような難易度の作品ですが、作り込まれたドット絵や意表を突かれるギミックは、現代においても十分に通用するものばかり。一度手にとって楽しんでいただきたいです。


ここまで紹介した作品に共通しているのは、ゲームオーバーした際にコンティニューしたくなるような難易度に設定されていること。強い個性と限られた容量両立させたうえで、利益が上がる努力も忘れず行われています。いつの間にか消えている100円玉を思い出すとあまり褒めたくはありませんが、絶妙なバランス設計ですよね……。

制約が多かった時代の最先端ゲームは、プレイヤーがゲームに求めていることを改めてもしくは新しく発見させてくれます。今回紹介したゲームで何かを発見し、ゲームライフのQOLが向上できましたら幸いです。
《Takumi》
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