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オーイズミ・アミュージオより8月27日に発売されるPS4/スイッチ向けバイクレーシングゲーム『MotoGP 20』。
2輪レースの世界最高峰カテゴリである「ロードレース世界選手権(通称:MotoGP )」の公式タイトルである本作は、その2020年シーズンの公式データをもとに、チーム、ライダー、マシン、そしてコースに至るまで、モーターサイクルスポーツの頂といえる世界観を忠実に再現しています。
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マシンの挙動から各ライダーのクセまで、本物そっくりに作り込まれた“モーション”と、コース外まで高いレベルで表現された美しい“グラフィック”。例えばマネジメントスタッフの顔までスキャニングしているなど細部のこだわりぶりに、コアファンも多いシリーズ最新作は、2020年シーズンにフォーマットするだけでなく「マネージャーキャリアモード」の復活拡充と、ホンダ所属時代のバレンチーノ・ロッシはじめ40名のレジェンドライダーの名シーンが体験できる「歴史チャレンジモード」の実装、さらなる操作性の改善が施されています。
さて、そんな本作の発売を記念してバイク情報サイト「webオートバイ」主催のもと「『MotoGP 20』webオートバイ杯」が7月に開催されました。国内・海外の大手バイクメーカーのスタッフが一堂に会し、バーチャル上での最速を競ったその様子をご紹介します。
MotoGPに参加する全6社が参戦!8名がバーチャル最速を目指して凌ぎを削る
2020年シーズンの「MotoGP」へ出場する二輪車メーカーは、国内はホンダ、ヤマハ、スズキ。海外はドゥカティ、アプリリア、KTMの計6社。そのすべてのメーカーの各代表者(スズキのみ、社外よりエントリー)に加え、「webオートバイ」より結成された「オートバイ女子部」所属の声優・難波祐香さん、同じく日本グランプリMoto3クラスの出場経験もあるレーサーの岡崎静夏さんの8名が顔を合わせて戦った本大会。その半数以上がレーシングスーツ&ヘルメット持参という徹底ぶりで、会場は不思議な熱気に包まれていました。なお、大会概要は下記の通り。
◆基本ルール
【概要】タイムアタックを2周し、良いタイムを公式記録として最速のラップを競う。
【サーキット】
ツインリンクもてぎ
【天候】
快晴
【ライディングエイド(キーコンフィグ)】
プレイヤーにお任せ
【ライダー】
各メーカーに対応した選手を使用
【マシンセッティング】
プレイヤーにお任せ
◆参加選手の一覧
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画像左:難波祐香さん(オートバイ女子部)
画像右:ホンダ代表 森川英明さん(ホンダモーターサイクルジャパン)
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画像左:アプリリア代表 木村亜美さん(アプリリア アンバサダー)
画像右:スズキ(非公式)代表 岩瀬孝昌さん(Webサイト「スズキのバイク」スタッフ)
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画像左:KTM代表 針谷俊輔さん(KTM Japan)
画像右:ドゥカティ代表 木下弘さん(ドゥカティジャパン)
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画像左:ヤマハ代表 井田龍太さん(ヤマハ発動機販売)
画像右:岡崎静夏さん(オートバイ女子部)
大会開始直前まで、各プレイヤーはコントローラーを両手にゲーム画面と向かい合って、優勝特典である“専門誌「月刊オートバイ」で2ページの広告掲載”、そして何より最速の名誉を得るために入念な最終調整を行っていました。会場からは「本当のレースよりも緊張する」との声も。その空気をさらに盛り上げるべく、大会の実況はレーシングアナウンサーのMCシモさんが担当します。
ワンミスも許されない…!ガチのe-Sportsを展開
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いよいよ始まった大会本番。最初にプレイするのは、元GPライダーで、ヤマハのロードレースユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」現監督である難波恭司氏を父に持つ、声優の難波祐香さん。事前に行われたプレレースでは、ハンドルコントロールにあわせて身体を斜めに揺らすというベタベタな動きで転倒につぐ転倒を重ねてしまった彼女ですが、本番では(アウトラップからの転倒がありつつも)、なんとか転倒回数を減らし、2周目に2分4秒923のタイムを記録します。
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次にプレイするのはホンダモーターサイクルジャパン・広報課の森川英明さん。選手はレプソル・ホンダに所属し、MotoGPクラス4年連続、トータルでは6回のチャンピオンを獲得する通称“絶対王者”の「マルク・マルケス」を使用します。慎重なプレイングを見せるも、S字カーブとダウンヒルストレートを攻略できず記録は2分16秒459という結果に。
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3番目は「TUONO V4 1100ファクトリー」を乗りこなすアプリリア公式アンバサダーの木村亜美さんがチャレンジします。選手は「アレイシ・エスパルガロ」を選び、ダウンヒルストレート後の急カーブを見事に処理する走りを見せるも、1ラップ目は勝負をかけきれず、2ラップ目は大きな転倒をしてしまい2分8秒293で、逆転へと至ることはできません。
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続いては、本大会のメーカー枠では唯一非公式ではあるものの、“心の底からスズキを愛している”と参戦したWebサイト「スズキのバイク」スタッフの岩瀬孝昌さんがプレイ。プレレースでは人一倍車体へのケアを見せており、本番でも転倒するや「スミマセン!スズキさん」と謝罪を発するスズキ愛っぷり。しかし、その愛の重さが仇となり2分10秒994でのチェッカーフラグとなりました。
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オーストリアのオートバイメーカー・KTM。その日本支部のマーケティングスペシャリストである針谷俊輔さんが5番目に走ります。開始前にはライディングエイドを独自に設定するこだわりを見せ、特にカーブはバンク角の深さをものともしない精密な動作で、1ラップ目に2分台を切ると会場から歓声が漏れました。2ラップ目も転倒はありつつ軽快な走りを見せ、結果は1分53秒045という好タイムに。
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次に挑むのは、ドゥカティジャパンの木下弘さん。サスペンション・ステアリングといった細かなマシンセッティング、さらにはフットペダルスイッチを持ち込むという驚異のこだわりから、実は大会開始前から随一の注目を集めていたのですが、本番も圧倒的な走りを見せつけます。まさにお手本のようなプレイングで叩き出したタイムは1分52秒244。暫定トップにも関わらず「50秒を狙っていた」と悔しい表情を見せていたのが印象的でした。
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本大会では唯一のスーツ姿で参戦。続いてはヤマハ発動機販売、営業統括部の井田龍太さんがプレイします。「当日朝5時から練習し始めた」と話す見事な走りぶりで、プレレースでは2位に食い込んだ彼が選ぶ選手は「マーベリック・ビニャーレス」。安定感のある操作で、特にヘアピンカーブには素晴らしい対応を見せ、1ラップ目に1分54秒580というタイムを記録しました。
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最後に登場したのは、プレレースで圧倒的な強さを見せた現役レーサーの岡崎静夏さん。ヘルメットリムーバーにグローブまで着用し、さらにはヘルメットのエアベンチレーションを開放。本物のレースさながらスタイルで挑みます。絶妙な走行ラインを維持し、暫定1位のドゥカティを追いかけますが、1ラップ目はコース中盤でのグラベルにはみ出してしまうミスを取り戻せず、2ラップ目は終盤のビクトリーロードで転倒してしまい、記録は1分55秒847でトップをまくることはできませんでした。
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すべてのレースが終わり、「『MotoGP 20』webオートバイ杯」の王者の座を掴んだのはドゥカティジャパンでした。圧倒的すぎる走りを見せつけた木下弘さんは、「これ(大会)に参加するのが決まってから、毎晩2時間くらい練習していた」と並々ならぬ準備をしてきたことを明かします。終わってみれば、半数の4名が2分台を切るというハイレベルな戦いを見せた本大会。最後には参加選手全員で記念撮影を行い、温かな雰囲気で締められました。
さて、本大会で使用された『MotoGP 20』は、オーイズミ・アミュージオよりPS4/スイッチ向けに8月27日に発売予定(スイッチ版はダウンロードのみ)。実写さながらの臨場感に満ちた、各メーカーも認める本格オートバイレースが楽しめるタイトルとなっているので、気になる方はチェックしておきましょう。