声優 安元洋貴氏(以下:安元)も個人チャンネルを開設。「コーポ安元」の管理人としてゲストや入居者(視聴者)と一緒に番組作りを目指していく。初回配信では、声優 西山宏太朗氏(以下:西山)がゲストとして参加。今後のアパート運営(番組企画)について議論を交わした。今回、アニメ!アニメ!では初回配信直後のお二人にインタビューを実施。「コーポ安元」についてのことはもちろん、「これからのエンターテインメント楽しみ方」について話を伺った。
[取材・文=森 元行]
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―――本日は宜しくお願い致します。今回「コーポ安元」という設定で番組が始まったのですが、経緯と名前に込めたこだわりは?
安元:まずは何か「箱」があったほうがいろいろ遊びやすいだろうなと思ったのと、こういうのは本来若い人たちがやったほうがいいと思っていて、自分みたいなおっさんがやるのであれば「いっその事とことんやってやる」と。出落ちです。月額課金のことを「家賃」と呼んでいたりして、ちょっとでもクスッと笑えるものを提供したいな、という想いがあります。「アパート」という「箱」があれば、あとからでもいろいろ遊べる気がして。初回は意外に真面目に企画会議をしてしまいました。
―――初回番組以降、入居(月額課金)している人も多そうです。家賃も「101号プラン(880円/月)」と「403号プラン(2,200円/月)の2つのプランがあります。
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安元:無理の無い範囲で、入居してほしいです。入居する際も、まずは安いほうからで。
―――建設された「コーポ安元」ですが、どういうアパートにしていきたいでしょうか。またどういった人に入居してほしいですか
安元:近隣の方に迷惑をかけない方に入居して頂きたいです。世の中「共存」ですから。
西山:管理人としてはそういったところも気にしますよね。
―――初回のゲストとして西山さんが参加されました。いかがでしたか?
西山:改めて感じたことですが「安元さんができることって、めちゃめちゃ多いんだな」と感じましたね。あとは、僕自身が安元さんのことをこんなに知っているんだな…と(笑)。
一方で見たことも無い安元さんも見れて、これからがとても楽しみです。次回以降、この場に呼ばれなくなったら、本当に嫌だな、と思います…。企画会議したからには、どこかの企画で参加したいです。
安元:西山くんも入居しちゃったからね。優先的に参加してほしいなとは思いますが、僕の中で西山宏太朗って、「最初(初回)か最後」なんです。今回の初回が最終回になるかもしれないです。打てば響くではないですが、結構時間が無い中で「コーポ安元」が始まってしまったので、だからこそちゃんと話せる人、下駄を預けられる人じゃないと話しにならないので、いきなり西山宏太朗というカードを切らざるを得ない状況になってしまいました。結果として、「こういうことやりたい」というのが見えた気がします。
―――安元さんと西山さんはとても仲がいいと思うのですが、そのきっかけは?
安元:最初僕がやっているラジオに全然コミュニケーションを取っていない段階の西山宏太朗がゲストで来ました。なんで呼んだのかは全く覚えていないのですが「面白いからいいじゃん」みたいな感じで来てもらいました。そうしたら、僕らが思っている以上におじさんを転がすのがうまかったのです。うまいこと転がしてくれるので、面白くなってしまって、そこから逆に僕が懐いている感じです。
西山:いやいや…恐縮です。そのラジオがきっかけでずっとお世話になっているのですが、ぐっと距離が縮まったのは一緒に旅番組で旅行をご一緒したのがきっかけでしたね。
安元:僕の布団の中に入ってきましたからね。
西山:そこまでしてないでしょ!と思ったのですが、しっかりDVDになっていました。事実です。
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―――OPENREC.tvはゲーム実況者も多いプラットフォームです。普段から安元さんと西山さんはゲームを一緒にやったりするのでしょうか
安元:ゲームは「マリオパーティ」くらいですかね。あんまり宏太朗とはゲームは一緒にやらないね。
西山:現場終わりに一緒に飲みに言ったり、うちに遊びにきてくれたり、旅館に一緒に泊まったり、とかはしているので、濃密な関係ではあります。
―――「コーポ安元」ではゲームはひとつに軸になってくる?
安元:OPENREC.tvさんがやっぱりシステムをしっかり持っていらっしゃるので、当然それはやったほうがいいと思うし、期待している方も多いと思います。その部分は1本の軸としてはもちろんありますが、それだけに執着しないように気をつけたいです。とにかく見ている人に楽しんで頂かないとダメなので、その分は真剣に考えていきたいし、できたらいいなと思います。できなそう…と思ったら「コーポ安元」はすぐ取り壊します。
―――ゲームは普段プレイしますか
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安元:僕は普段一人で、野良プレイをしますね。アクションゲームをよくプレイします。「デッドバイデイライト」とか「ウイニングイレブンシリーズ」とか。RPG(ロールプレイングゲーム)もやりますね。
西山:自分も一人でやることが多いですかね。「あつまれどうぶつの森」をひとりでよくやります。みんなで集まった時はファミリーゲームっぽいタイトルをやることが多いです。
安元:日本中の人がやっているもんね。ゲームの入り口としてはハードルが低くてプレイしやすいですよね。そういうゲームは大切だから、ありがたいですよね。
―――(初回放送後)配信を終えての手応えは
安元:うーん…。手応えは次回以降ですかね。今回は、入居者のみなさまの優しさに助けられたというか、救われました。「こういうのどうだろう?」というアイデアを入居者の方々から頂いたり。僕らが思いつかないような企画を入居者の方々がコメントで提案してくれているので、その中からも宝物を見つけてうまく育てていければと考えています。
西山:入居者の方々のレスポンス(コメントの速度)がとても早くて、一緒に番組をやったな、という感じが強かったですね。安元さんも頻繁にコメントを見て、それをホワイトボードに書いていたりしたので、コミュニケーションの場になっているなと感じました。
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―――西山さんはご自身のチャンネルもOPENREC.tvでお持ちですよね。なぜOPENREC.tv?
西山:まずは個人ではなくて、公式という形でやりたかったんですよね。どうしようかなー、と考えている時にOPENREC.tvさんからお声がけ頂きまして。最近はゲームだけでなく、ライブとかもやっていてすごいですね。
―――すごいスピードで世の中は変わっていますが、お二人のエンターテインメントの消費の仕方や遊び方で変わった部分はありますか
安元:そりゃあ、軽はずみどっか遊びに行くというのもできなくなったし、僕らはある意味人に会う事が仕事。人と会わなければ仕事にならない。アフレコもできるだけの事をしながら丁寧にやっています。だから全然外には遊びに行けないですね。でも、それが自分の選んだ仕事な訳だし、しかたないです。無責任な行動をしないのが当たり前だと思うので。でも、俺が若い時はこうやってインターネットで繋がってオンラインで人の顔見たり、他人がゲームしているのを一緒に見てリアクションを取るとういうことはできなかったから、むしろストレス無く生きていけてますね。若い子たちはこれが当たり前なので、生き苦しさを感じる部分も多いだろうけど、遊ぶものはたくさんあると前向きに捉えることもできます。だから僕は元気に引き篭もっています。
西山:夏がすごい好きで。海へ行ったり、川へ行ったり。
安元:え、そんなことするの?水着着たり日焼けしたりするの?
西山:めちゃめちゃ日焼け止めは塗りますけど。僕に対してどういうイメージなんですか!(笑)
今年はそれができないので、家に新しいかき氷機を買いました。すごくふわふわにかき氷を作れる機械が売っていて、本当にふわふわに作れます。家の中で楽しめる夏をできるだけ満喫しようとしています。
―――春のアニメ制作現場はかなり大変そうでした
安元:かなり大変でしたね。でも大変だったけど、できるように関係者みんなが努力をしていて、本当に頭が上がらないです。制作陣に迷惑をかけぬようみんなで一緒に我慢しながらやっている感じですね。この前「声優さんに必要なものはなんですか?」と質問されたのですが「今は、忍耐」と答えました。今は本当に耐えるしかない。その耐えている中でも楽しい探しをするしかなくて。そのひとつに「コーポ安元」があると良いなと思います。
―――「コーポ安元」のなかで「このタイトルだけはチャレンジしたい!」というものは
安元:ゲームって食わず嫌いだと思うんです。やったらやったで、絶対おもしろいのは分かっているのですが、なんか動けなくて。でも、人と遊びのが楽しいので、何でも毛嫌いせずにやりたいですね。
西山:相手を倒すゲームではなくて、みんなでわいわいやれるゲームをやりたいです。血がでないゲームを…。最近は「フォールガイズ」が可愛くて気になっています。
―――今後いろいろなことにチャレンジしていくと思うのですが、入居者の方にどういった部分に注目してほしい?
安元:温かい目で見守ってほしいです。見る方によって千差万別好みもあると思うので。Aさんが好きなものもあればBさんが嫌いなものもある、Aさんが嫌いなものもあればBさんが好きなものもある、という状態になると思うので。今回は「私にとっては当たり」「私にとってはハズレ」というのがあると思いますが、どうか温かい目で見て頂けばなと思います。そのかわり、いろんなことをやります。
西山:想像以上に安元さんがやる気まんまんなところですかね。「挑戦する」というところからはじまっているので、いまリクエストすれば何でもやってくれるでは。チャンスだぞ、っとみんなに言いたいです。
安元:そうかもしれない。お金を皆様から頂く以上、無料媒体じゃないからこそ、他でできないことを絶対やりたい。
――最後に読者に向けて、メッセージをお願いします
安元:本当に、温かい目で見て頂きたいです。一緒になって実験しているつもりになってください。
西山:入居させて頂いたので、いつでも、インターホンを押してほしいと思います。
―――ありがとうございました。
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次世代機はもちろん、レトロゲームも嗜むという安元さん。そんな管理人安元洋貴が手がける「コーポ安元」がどんなチャレンジをしていくのか注目だ。