
『花咲か妖精フリージア』や『アスタブリード』などの代表作を持つ「えーでるわいす」。その最新作となる『天穂のサクナヒメ』が、ニンテンドースイッチ/PS4/Steam向けにリリースされました(発売元はマーベラス)。
爽快系横スクロールアクションRPGの期待作として注目を集めていましたが、いざ本作が発売されると、コンボアクションの楽しさに加え、主人公・サクナヒメの強化要素に当たる「稲作」の作り込みに驚嘆する人が続出。11もの行程で再現されたこだわりの米作りに、多くのユーザーが驚きと賞賛を贈っています。

よりよい米を作るための手立ては、適切な田植え・行程や気温に合わせたこまめな水量管理・益虫の確保・雑草の引き抜きなど、多岐に及んでいます。また、厠の肥を肥料に変える「肥溜め」も、稲作に欠かせない重要な要素です。

「肥溜め」による肥料作りは、原料の肥に様々なアイテムを加えて作ることができます。何を加えるかによって肥料の成分が変化するので、今の田んぼに欠けているものを加えるのがお勧めです。
なお、肥料を田んぼに撒かずキャンセルすると、「肥溜め」の中に入れたアイテムを回収可能。ビジュアルを連想すると少々強烈ですが、ゲームシステム上はなんら問題なし──どころか、むしろ画期的な活用方法が見つかり、話題となっています。

一部のアイテム(主に食材)には賞味期限があり、一定の日数が経つと腐ってしまい、使い物にならなくなります。ですが、「肥溜め」の中に入れておくと食材が腐らないため、長期保存ができるのです。もちろん、キャンセルすればアイテムは取り出せるので、ゲーム攻略に使える実用的なテクニックと言えるでしょう。
この方法はインターネット上で既に広まっており、Twitterなどで大きな注目を集めています。ですが、このテクニックは本当に有効なのか。その検証を行うべく、実際にゲーム中で確かめてみました。

まずは、消費期限が近づいている食材を用意。今回は、「豚肉」「猪肉」「鹿肉」「山女」をチョイスしてみます。肉系はいずれも消費期限が“1”とピンチな上、ストックも“1”なので料理にも使いにくい状況。保存できたら、非常に助かります。

気持ち的に躊躇う部分もありますが、思い切って「肥溜め」に投入。「獣の蹄」や「落ち葉」など、肥料には定番の素材も入れてみました。

そして、本来ならば消費期限を迎えた後の翌日、改めて「肥溜め」にアクセスして「肥料を捨てる」を選択。投入したアイテムは回収できるとメッセージにも書かれているので、安心して「はい」を押します。この時、出来るだけビジュアルを想像しないのが賢明でしょう。

すると、画面左下にアイテム入手のメッセージが。「獣の蹄」や「落ち葉」はもちろん、「豚肉」「猪肉」「鹿肉」「山女」もしっかりと回収できました。

念のために蔵の中を見てみると、「肥溜め」の中で1日経過したはずの「豚肉」「猪肉」「鹿肉」「山女」がちゃんと残っており、無事に消費期限を乗り越えました。いえ、それどころか、消費期限が“2”に復活! 保存が利くどころか、新鮮さすら取り戻しています。
ゲームシステム的に見れば、“回収”というより“新ためて取得した”という扱いなのだと思いますが、シチュエーションから考えると、醗酵や熟成が進んだお陰で消費期限が伸びたのでは・・・と、ついつい考えてしまいます。

「肥溜め」による長期保存は、有用どころか画期的な活用法でした。「えーでるわいす」でグラフィック関連を手がけている“こいち”氏も、この活用法について、「これユーザーに指摘されるまで全然気が付いてなくて爆笑した」と、Twitter上で述べています。
これユーザーに指摘されるまで全然気が付いてなくて爆笑した https://t.co/EEcAPQM8B2
— こいち (@y_koichi) November 16, 2020
開発者を爆笑させた、食材の長期保存を可能とする「肥溜め」活用法。その有効性は確かながら、人によっては精神的な負担もあり得るため、利用するかどうかは自己責任でお願いします。
