「アイカツ!」シリーズの最新作であるテレビ番組「アイカツプラネット!」がついに放送されました。
これまでのシリーズとは異なり、実写パートとアニメパートが交差することでファンの間で賛否両論が起きていた本作。アイカツおじさんの筆者も厳しい目で第一話の出来を見てみましたが、結論からいえば「アイカツ!」らしさがしっかり出ていたと思います。
【関連記事】
衝撃の発表だった「アイカツプラネット!」批判にも耳を傾ける自信に期待感が膨らんだ
https://www.inside-games.jp/article/2020/08/28/129378.html
第一話は、平凡な女子高生だった音羽舞桜ちゃんが、ひょんなことから「アイカツプラネット」の世界でトップアイドルの「ハナ」に成りすまし、ライブを行うという内容です。
これまでの「アイカツ!」シリーズは、アニメではありますが現実世界を舞台にしているのに対し、本作では仮想世界のような場所が舞台になっており、登場するアイドルもさながらバーチャルYouTuber。この世界設定の変更は、これから訪れる未来を予想しているようで、筆者としてはリアリティを感じました。
とはいえ、第一話ということもあり、前編の実写パートはそこまで「アイカツ!」らしさを感じられませんでした。「やったことないならやってみればいいか!」と新たなチャレンジに意欲的に取り組む主人公の音羽舞桜ちゃんには、これまでのシリーズのように人物像にテーマ性を感じられましたが……。これは前述した世界設定の大幅な変化によって、筆者が作品の全体像をまだ把握していないせいかもしれません。
後編のアニメパートは、これまで「アイカツ!」シリーズの作画監督やデザインワークスを担当した宮谷里沙氏が手掛けた可愛らしいキャラクターが登場し、目に見える形で「アイカツ!」らしさが現れています。それに、音羽舞桜ちゃんがハナに似合うドレスを見つけるため、ドレスを司る存在「ドレシア」を探すことになる流れは、初代「アイカツ!」においてアイドルが自分のドレスを探すためにブランドを持つデザイナーのもとに向かう流れと似ています。そして、クライマックスのライブシーンでは、いつもの「アイカツ!」と変わらない様子が描写されていました。
第一話を観る前は、実写作品をつくる上で『アイカツ!』らしさが失われるのではないかと不安だったのですが、それは杞憂に終わり、観た後はポジティブな感想を持つことができました。
それでは、「アイカツプラネット!」は第一話の時点で面白いか面白くないかというと、それはまだわかりません。ただ、筆者が愛してやまない初代「アイカツ!」の第一話の感想も「このアニメ、可愛いな~」と軽いもので、少し爽やかな気持ちになっただけでした。そこから回が進むごとに星宮いちごちゃんをはじめとした登場人物たちに感情移入し、数々の名シーンで涙を流すことになったのです。
その爽やかさは、「アイカツプラネット!」の第一話でも感じたので、これなら実写になって生まれ変わっても「アイカツ!」シリーズのひとつとして楽しめるのではないかと期待しています。
「アイカツプラネット!」は、毎週日曜日あさ7時にテレビ東京系列にて放送中。BSテレ東では火曜日ゆうがた5時から放送しています。
【関連記事】
「アイカツ!」が孤独な中年男性に与えた5つの効果【コラム】
https://www.inside-games.jp/article/2018/04/30/114417.html
「アイカツ!」のおかげで12年ぶりに友達ができた中年男性の話【コラム】
https://www.inside-games.jp/article/2019/10/28/125406.html