オープンワールドARPG『原神』にて、「魈」のキャラクターエピソードが公開されました。本エピソードでは魈の過去――魔神戦争の後、岩王帝君と共に魔物と戦った話が語られます。
これまでにもゲーム内では、魈について「仙人」や「護法夜叉」などの単語が見られました。筆者も気になっていたのですが、どれも深く言及されないので「とりあえずノリで覚えとこ!」と勢い任せにゲームを進行。今回のキャラクターエピソードを見て、夜叉はこういう存在なのか! と感心している次第です。
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そして、このエピソードから世界任務の1つ「夜叉の願い」を思い出しました。これは絶雲の間付近にある石碑を調べると発生する、謎解きのクリアで宝箱が貰えるシンプルな任務です。
任務名からして魈の異名「護法夜叉」を連想させるので、挑んだ当初は魈が出てくるかな? と期待したものの、特に登場人物は無し。世界任務と言いつつも、遺跡ギミックの域を出ませんでした。ただし、石碑に刻まれたメッセージが特徴的だったのです。そのメッセージがこちら。
我が名は浮舎、『仙衆夜叉』の一人、帝君と共に魔物と戦い、病を払ってきた。夜叉は強い力を持つが、業障に囚われることは避けられず、憎しみに染まれ…。
…璃月が平和となった今、『仙衆夜叉』は我と金鵬だけが無事…我は凡世から遁出し、この生を終わらせ…。
…金銭をここに置き、術法で封をして保管する。縁がある者はそれを解して取るがいい…。
これを読み終えると、パイモンから「この文章を残した人は、仙衆夜叉の一員だな。」と言われました。うん、自分で読んでいる時も思ったけど仙衆夜叉ってなに? この金鵬ってのが魈なの?
……当時の筆者では、なーんとなく理解しつつも確信が得られる内容ではなく、記事冒頭に言った「とりあえずノリで覚えとこ!」で済ませていました。
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これを踏まえたうえで、改めてキャラクターエピソードを見てみましょう。岩王帝君が「仙衆夜叉」と言っているではありませんか!
石碑にもあった“帝君と共に魔物と戦い”の言葉通り、仙衆夜叉とは岩王帝君が魔を滅するために招集した、5名からなる選任の夜叉ってことですね。そして、ここに石碑を残したのは5名の誰かであると……。理解が深まるだけでどんどん面白くなってきた!
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キャラクターエピソードによれば、魔物との闘いで仙衆夜叉に悲劇が訪れたようです。1人は発狂、1~2人は同士討ちで死亡、1人は魔物化。合計3人が死亡し、1人は行方不明だと言います。生き残ったのは降魔大聖=魈だけ……辛すぎる。
なお、石碑にあった“金鵬”についても、号は「金翼鵬王」で降魔大聖のことと説明されました。やっぱりあれは魈で合っていたんですね。
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ここまで来ると気になるのが、この石碑を残したのが誰なのか? 間違いなく行方不明の1人だと断定できますが、同士討ちで死んだ黄色と青色、生き残った魈を除いて、その最期は語られていません。
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最も可能性が高いのは、業障に囚われ、魔神の憎悪に染まり、恐怖に支配され発狂したと言われる赤色でしょう。石碑にも“業障に囚われることは避けられず、憎しみに染まれ…”とあるので、症状が一致します。
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しかし、一方の紫色も捨てがたし。精神が壊れ魔物化したそうですが、“倒された”とは言われていません。長い年月で正気を取り戻り、魔物化した業障を後悔して遁出したとも考えられます。
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石碑には“我は凡世から遁出し、この生を終わらせ…”とあったので、石碑を置いた後に死んだと思ったのですが、パイモンによれば「この世界でちゃんと生きる、その願いが叶うといいな…」とのこと。“この生を終わらせた”ではなく、“この生を終わらせたい”という願いを書いた一文なんですね。
冒険を続けていれば、いずれこの夜叉にも会えるかもしれません。赤色が仲間に加わるか、はたまた紫色が再び魔物化し襲い掛かるか……夜叉を巡る新たな物語に夢が膨らみます。