小野氏はカプコン在籍時に、対戦格闘ゲームの金字塔『ストリートファイター』シリーズに関わり続けた人物。『ストリートファイターIV』ではプロデューサーを務め、世界各国のイベントに出演してきました。2020年8月にカプコン退社を発表した際は、多くのファンからコメントが集まっています。
— Yoshinori Ono (@Yoshi_OnoChin) August 9, 2020
さて、そんな小野氏のディライトワークス代表取締役社長COO就任が発表されるやいなや、急速にTwitterトレンドに駆け上がったのが、「FGOの格ゲー」というワード。
2,300万ダウンロードを突破した『FGO』を持つディライトワークスと、『ストリートファイター』シリーズのイメージが強い小野氏という組み合わせから、一部ユーザー間で「FGOの格闘ゲームが出てもおかしくないのでは」、「FGOの格闘ゲームが出るなら遊んでみたい」と呟かれるようになっているのです。
なお『FGO』ではないものの、『Fate/stay night』の世界観を元にした格闘ゲームであれば、2008年にアーケード用タイトルとして『Fate/unlimited codes』がリリースされています(後にPS2、PSPへも移植)。同作では「セイバー」や「衛宮士郎」「遠坂凛」といったお馴染みのメンバーが参戦。奇しくも、カプコンが販売・開発に関わっていました。
同作は非常に原作愛に満ち溢れていましたが、1度に入る連続技(コンボ)が長く、難度も高め。“コンボゲー”と名高いアーケード版『北斗の拳』や『戦国BASARA X』同様、一部の愛好家が常人の域を超えた戦いを繰り広げるタイトルとなっていきました。
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現時点で『FGO』の格闘ゲームが出るかは、一切不明。TYPE-MOON繋がりである『月姫 -A piece of blue glass moon-』を原作とした2D対戦格闘ゲーム『メルティブラッド:タイプルミナ』が2021年の発売を予定していることもあり、直近の実現はタイミング的に難しいかもしれません。
それでも小野氏の代表取締役社長COO就任によって、「FGOの格ゲー」がトレンド入りするほど、ユーザーに大きな衝撃をもたらしたのは確か。今後も「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」と理念を掲げる、ディライトワークスの動きに注目が集まりそうです。