先日行われた「モンスターハンター スペシャルプログラム 2021.4.27」にて、新たなPVと多くの新情報が公開された『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~(以下、MHST2)』。本作の情報解禁に合わせ、編集部ではカプコンへのメールインタビューを実施。PVを元に様々な事柄を伺いました。
なお、メールインタビューの回答は、プロデューサー・辻本良三氏、ディレクター・大黒健二氏、アートディレクター・川野 隆裕氏からのコメントを集約したものとなっています。
ーーメインストーリーのボリュームはどの程度になるのでしょう。
メインストーリー部分は、プレイスタイルによると思いますが、50時間くらいでクリアできると思います。さらに、サブクエスト、共闘クエスト、クリア後のエンドコンテンツなど、メインストーリー以外のコンテンツもたくさん用意していますので、満足いただけるボリュームになっていると思います。
ーー前作のリリアとリヴェルトが成長した姿で登場していますが、今作のストーリーは前作からそれなりに年数が進んだ時代が舞台になっているのでしょうか
前作から4年経過している舞台設定です。

ーー前作に登場したオトモンたちは今作でもすべて続投しますか?
ほぼ全て続投します。
ーーダイミョウザザミやガノトトスなど、前作でオトモンにできなかったモンスターが『MHST2』ではオトモンにできる……というような変更はありますか?
前作でオトモンにできなかったモンスターには変更がありませんが、新規モンスターが多数追加になっています。
ーー新しいライドアクションは追加されているのでしょうか。
ありません。
モンスターに乗って冒険できることがこのゲームの原点と考えています。
アクションゲームではないと考えていますので、アクションの要素よりも「冒険」している楽しさ、世界への没入感を大切にしています。そのため、フィールドの作り込みに力を入れました。

ーー新武器種としてガンランスと弓が登場しますが、選定の理由は?
「RPGの中でどのように差別化ができているか」ということが大切です。
アクションの「モンハン」シリーズでは武器ごとの触り心地や使い勝手、立ち回りの距離感など多くの要素で差別化が図れますが、「ストーリーズ」はコマンドバトルの中での差別化を考えないといけません。見た目や性能、人気も理解していますが、それよりも遊びの中で違いを出すことを重視した結果です。
また、「ストーリーズ」シリーズはハンターとして狩りを楽しむのではなく、ライダーとしてモンスター育成を楽しむゲームですので、武器種を増やすことよりもモンスターを増やすことに軸を置いています。

ーー部位破壊はボスモンスター以外にもできるのでしょうか。
できます。
バトル攻略のコツはオトモンのパーティーの構成とバトルでの入れ替えがカギになりますが、今作は自分の攻撃行動でもできることを増やそうと考えまして、武器の持ち替えと部位破壊狙いを組み込んでいます。
特に部位破壊は強いモンスターを討伐する際には非常に重要な攻略要素になっています。
ーー行動を推測して立ち回るにあたって、なにかヒントになるようなものはあるのでしょうか。
ゲーム中のヒントという意味ならありません。
アクションの「モンハン」シリーズと同じく、自分で経験して行動のクセを知ってもらうことになりますが、前作同様多くのモンスターのイメージから大方予想できますし、当たると思います。
今作のバトルシステムでは、モンスターの行動傾向や部位の概念、武器の持ち替えなど、多くの要素を改修しました。そういった要素を上手く戦略に組み込むことで、「モンハン」シリーズ上級者のような「ずっと俺のターン」の気持ちよい立ち回りが再現できます。
アクションの腕前に自信がなくてもすぐにコツはつかめると思いますし、RPGなのでレベルを上げることで誰でも勝てるようになります。
アクションが苦手な人こそ、このゲームでモンハンの楽しさを味わっていただきたいです。

ーー前作に登場したモンスターで、絆技が変わっているモンスターなどはいますか?
はい。特に人気モンスターは、個性をさらに深掘りして、エフェクトや演出を強化しています。期待していてください。
ーー共闘パートナーはNPCの他にもフレンドなども設定できるか(オンライン協力プレイができるか)
今作の共闘について説明します。
ゲーム本編と共闘クエストは、それぞれが独立した作りになっています。
ゲーム本編では、ケイナやアルマといった物語で出会う仲間との共闘となり、物語の進行によって出会いと別れがあり、共闘パートナーも変わっていきます。バトルだけでなく、ストーリー展開でも共闘を楽しめる構造になっているのです。
共闘クエストは、他のプレイヤー1名が参加して、合計2名(ライダー2人とオトモン2体が戦闘に参加)でプレイできます。また対戦では、最大4名(ライダー2人オトモン2体vsライダー2人オトモン2体のタッグマッチ)で楽しめます。
ゲーム本編のほうで他のプレイヤーと共闘するのではなく、共闘専用のクエストに挑むのが本作でのマルチプレイになります。ゲーム本編の進行にあわせて、遊べる共闘クエストが増えていく構造になっています。
なお、ジョイコンのおすそ分けで2人プレイをするような要素はありません。


ーー『モンスターハンターライズ』のモンスターたちは登場しますか?
『モンスターハンターライズ』から新登場したモンスターは、残念ながら本作には登場しません。ただ、今はまだ言えませんが、今後の発表をお待ちいただければと思います。
ーーSteam版とスイッチ版の相違点について教えてください。
モデルのテクスチャ解像度や画面解像度が主に違う点です。フィルターやシャドウの種類などほぼ同じ仕様になっています。なお、クロスプラットフォームには対応しておりません。
ーー3DS版から画面がひとつになったことによりUIが大きく変わっているかと思います。特に意識している部分はどこになるのでしょうか。
とにかく複雑にならないように、わかりやすさを重視しています。
なるべく文字に頼らなくても理解できるデザインを目指しました。

ーー前作のようなメディアミックスの予定はあるのでしょうか。
今回はアニメ作品の予定はありません。
ーー今作でもコラボオトモンやアップデートでの大きなコンテンツ追加は予定はありますか?
今はお伝えできることがありませんが、皆様に長く遊んでいただけるようなことが考えればと思っています。今後の情報をお待ちください。
『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』は、ニンテンドースイッチ/Steam向けに2021年7月9日発売予定。現在は予約を実施中です。
(C)CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.