<魅力その2>SFとしてのクオリティの高さ
同作は“想定科学ADV”と銘打たれており、本格派のSFアドベンチャーとしても評価されています。そもそも「未来ガジェット研究所」ではガラクタ同然の発明品を作っていたのですが、ある日その1つである“電話レンジ(仮)”にとんでもない秘密が発覚。そこから常識では考えられない騒動が巻き起こっていくことに…。
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今では人気ジャンルの1つとして確立された「タイムループもの」ですが、『STEINS;GATE』はその先駆けとも言える存在。ネタバレになるため詳細は避けますが、その完成度の高さは圧倒的です。
そのほか、作中に登場するクールで未来的なガジェットも魅力。たとえば同作のアイコンとも言える、“ダイバージェンスメーター”。これはタイムトラベルで歴史が変わった際、元の世界からどの程度変動しているのかを表すニキシー管型のメーターです。SFが好きな人もそうでない人も、思わず厨二心をくすぐられてしまうはず。
<魅力その3>オタクの聖地・秋葉原が舞台
『STEINS;GATE』の舞台となるのは、“オタクの聖地”として知られる秋葉原。背景グラフィックは現実の秋葉原をもとにしており、駅前の高層ビルやカラフルな看板が目を引く電気街を忠実に再現しています。プレイヤーは、実際の秋葉原を歩いているかのような没入感を得られるでしょう。
また、ゲーム内ではかつて秋葉原電気街の名物ビルだった「旧ラジオ会館」も描かれています。そこにあるのは、パソコンや家電、おもちゃなどの店がズラリと入居していたあの頃の「ラジオ会館」。今では面影が消えつつある“古き良き秋葉原”の空気を感じられるのも、同作ならではの魅力と言えるかもしれません。
今回は入門記事として、『STEINS;GATE』のさまざまな魅力に触れてみました。SFと聞くと「ちょっと難しそう」というイメージを抱くかもしれませんが、実際にプレイしてみればその面白さが伝わるはず。コラボが活発化しているこの機会に、ぜひ触れてみてはいかがでしょうか。