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1996年に『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されて以来、長きに渡って愛され続けている『ポケモン』シリーズ。かつてはインターネットが普及していなかったこともあり、様々な“デマ情報”が流れていました。
そこで今回は、「懐かしいデマ情報」の一部をご紹介。過去に騙されて残念な気持ちになった人もいらっしゃるかもしれませんが、きっと今なら笑い話にできるでしょう!
ライチュウがデンリュウに進化する説
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1999年に『赤・緑』の続編として、『ポケットモンスター 金・銀』が発売されましたが、発売前は様々な憶測やウワサが飛び交っていた様子。その中でも特に話題を集めたのが「デンリュウ」にまつわるものだったそうです。
デンリュウは、メリープがモココを経て進化するライトポケモン。しかしその見た目から、「ライチュウが進化するとデンリュウになるのでは?」と囁かれていました。確かにデンリュウとライチュウは同じでんきタイプのポケモンで、ネーミングも似通っている印象です。
ネット上でも『金・銀』が話題に上がるたびに、「『ポケモン2』の情報が雑誌に出始めて、デンリュウがライチュウの進化系とか言われてた」「デンリュウはライチュウの進化系かピカチュウの派生進化みたいなこと言われてた」と当時を振り返る人がチラホラ。こうした発売日前の情報は、どういったものであれ胸を熱くさせたものです。
『金・銀』でセレビィに出会える裏ワザ
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『金・銀』における幻のポケモン枠として登場した「セレビィ」。ゲームでは「次世代ワールドホビーフェア」などのイベントで配布され、2001年公開の映画『セレビィ 時を超えた遭遇』では表題ポケモンとして登場しました。
そんなセレビィを巡っては、様々な憶測・デマ情報が横行していた様子。中でも有名だったのは、「ホウオウ」に「きんのはっぱ」、「ルギア」に「ぎんのはっぱ」を持たせて「ウバメのもり」のほこらを訪れるとセレビィが出現する…というもの。
しかしこれは全くのガセ情報。それでも、「きんのはっぱ」と「ぎんのはっぱ」という思わせぶりな名前も相まって、信じてしまったプレイヤーは大勢いたそう。ちなみに、リメイク作の『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』にて発生するセレビィ関連のイベントは、この時のウワサを利用したものなのだとか。
ジラーチに出会えるトクサネシティの白い岩
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最後に紹介するのは、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』に登場した幻のポケモン「ジラーチ」にまつわるデマ情報。ジラーチといえば、2003年公開の映画『七夜の願い星 ジラーチ』に登場し、同作の前売り券特典で初めて配布されました。
もちろん、ジラーチを通常のプレイで入手することは不可能。しかし、当時はゲーム内である動作をすることでジラーチに出会えるという情報がプレイヤー中に出回っていました。それは、「トクサネシティ」の「トクサネうちゅうセンター」付近にある「白い岩」で“ある条件”を満たすとジラーチが出現するというもの。
その条件とは、「トクサネうちゅうセンター」でロケットを1000回打ち上げること。しかし、同施設でロケットが打ち上がるのは週に1回。つまり、1000週間かかることになるのですが、ざっくり計算するとその年数は約19年なので現実的ではありませんね。
このデマが広がってしまったのは、おそらく「白い岩」付近に立つNPCが「ねがいごと」や「短冊」といったジラーチを連想させるワードを話すからだと思われます。なお、2021年11月21日にちょうど発売から19年が経過しましたが、「白い岩」にジラーチが出たという情報は見当たりません。
今となっては笑えるガセネタも多いですが、中には悪質なものも存在していました。インターネットが普及した現代では情報の整合性が取りやすかったり、公式が注意喚起してくれたりするので、ゲームにまつわるガセネタは減少しています。それでも、情報の見極めには細心の注意を払っていきましょう。