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国民的な人気を誇るゲーム『ドラゴンクエスト』。関連作品も多く、現在は同ゲームをベースとした漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のアニメが大ヒットを遂げていますね。
実は『ダイの大冒険』以外にも、名作『ドラクエ』漫画は数多く存在します。そこで今回は、『ドラクエ』をテーマにした漫画のオススメ3作品をご紹介していきましょう。
『ダイ大』と並ぶ『ドラクエ』漫画の金字塔『ロトの紋章』
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まず最初にご紹介したいのが『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』。1990年代に『月刊少年ガンガン』で連載されていました。
同作は、タイトルにもある通り勇者ロトに纏わるストーリー。初代『ドラクエ』から『ドラクエIII』までの、いわゆる「ロト三部作」の外伝的な作品となっています。
舞台となるのは、『ドラクエIII』の勇者ロト(アレル)が大魔王ゾーマを倒して100年後。新たなる魔王・異魔神によって、世界は闇に包まれようとしていました。ロトの子孫・アルスは異魔神を倒すため、かつてアレルと共に旅をしたという三人の“ケンオウ”(剣王、拳王、賢王)の子孫を探す旅に出る…というストーリーです。
同作の一番の魅力は、いかにも「ロト三部作」の外伝に相応しい『ドラクエ』感溢れる重厚なストーリーと、そこに加えられた漫画映えするオリジナル要素のギャップ。3人の仲間の力がなければ魔王は倒せないという、いかにもゲームでもありそうな展開を経て仲間になったアルスと3人のケンオウ。ただし、彼らの戦闘は『ドラクエ』のような“ターン制”ではありません。敵の数もゲームのように3~4体ではなく、時には大地を覆い尽くすような大軍を相手にすることも。
その敵を一気になぎ倒していくケンオウたちの漫画オリジナル技は、カッコいいの一言です。剣王キラの「幻魔剣」、拳王ヤオの「波動拳」も人気がありますが、恐らく当時一番人気があったのが賢王ポロンの「合体魔法」。メラゾーマとベギラゴンを合体させた「閃熱大炎」メゾラゴンや、マヒャドとバギクロスを合体させた「氷刃嵐舞」マヒアロスなど、男心をくすぐるオリジナル呪文の数々は、当時の子どもを魅了していました。