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『ポケットモンスター』の世界において、ポケモントレーナーの必需品となっているのが「ポケモンずかん」。新たに出会ったポケモンのデータを記録し、まとめて閲覧できる便利なアイテムなのですが、その中にはどうにもツッコまざるをえない記述も存在しているようです。
マッチョでもなかなか厳しい“イシツブテ合戦”
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「イシツブテ」は、シリーズの初代にあたる『ポケットモンスター 赤・緑』(赤・緑)から登場する「がんせきポケモン」。ゴツゴツした岩からそのまま腕が生えている独特なフォルムが特徴で、身体は頑丈なのだそう。そのためか、「イシツブテ」は仲間同士でガンガンぶつかり合って硬さを競い合っていると言われています。
そんな「イシツブテ」ですが、『赤・緑』の図鑑説明によると、その持ちやすさから“イシツブテ合戦”という遊びに使われているようです。しかし、「イシツブテ」の重さは“20kg”。一体どこの世界に20kgの岩を投げ合う人間がいるというのでしょうか…。
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ちなみに、2015年から「ポケモンだいすきクラブ」にて「カイリキーのイシツブテ合戦」というミニゲームが公開中。ただただカイリキーたちが「イシツブテ」を投げつけ合うだけのゲームなのですが、そのシュールさから大きな話題になっていました。もしかすると、「赤・緑」の世界でイシツブテ合戦を行っていたのは、カイリキーなのかもしれませんね。
存在そのものが危険すぎるマグカルゴ
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続いて紹介するのは、「ようがんポケモン」の「マグカルゴ」。その名の通り、身体はマグマで構成されており、背中にはカタツムリの殻のように丸い岩を乗せています。これは、マグマが冷え固まったものらしく、耐久性は触れただけで壊れてしまうほど脆いとのこと。
とはいえ、そもそも「マグカルゴ」に触れるのは困難かもしれません。というのも、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(ダイパ)などの図鑑説明によれば、「マグカルゴ」の体温はなんと約1万度。これは太陽の表面温度よりも2倍近く高いので、「マグカルゴ」が近くにいるだけであらゆる物が瞬時に蒸発してしまうかも…。
それどころか、岩や地面すらも溶かし尽くしてしまう可能性もあるので、もはや地上に存在することすら難しいと言えるでしょう。あるいは、表面体温自体はそこまで高くないのかもしれません。なお、『ポケットモンスター X・Y』などで遊べる触れ合いミニゲーム「ポケパルレ」で「マグカルゴ」のマグマ部分を撫でようとすると、プレイヤーは大やけどしてしまいます。少し漏れ出てしまっているのでしょうか…。
巡り巡って結局ノロマなビーダル
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「ビーダル」といえば、『ダイパ』の旅に欠かせない名バイプレイヤー。「ひでんわざ」をたくさん覚えさせる“秘伝要員”として扱われることが多いですが、実はみずタイプでありながら「10まんボルト」や「チャージビーム」といったでんき技も覚えられるので、バトルでも活躍してくれます。
ただし、素早さの部分では欠点がある様子。「ポケモンずかん」によると、地上での動作はのんびりしており、一方で泳ぐスピードはヒンバスと互角なのだとか。この説明文だと、さも水中では素早いかのように受け取れるのですが、実はそうではありません。
ヒンバスの図鑑説明を見てみると、「しぶとい生命力を持つポケモン」としつつ、「しかしノロマなのですぐに捕まってしまう」と記載されているのです。つまり、そんなヒンバスと同スピードの「ビーダル」も結局ノロマということになるのではないでしょうか。図らずも、「ビーダル」の鈍足さ加減が強調されてしまったわけですね。
これまで様々なプレイヤーと博士が一丸となって作り上げてきた「ポケモンずかん」。ですが、まだまだその内容には改善の余地があるのかもしれません。