ゲーム業界、そしてユーザーを最近大いに賑わせている“死にゲー”『ELDEN RING』。プレイしていなくても、名前ぐらいは耳に入っている人が多いのではないでしょうか。
2022年3月16日、フロム・ソフトウェアとバンダイナムコエンターテインメントは、両社が共同開発した『ELDEN RING』の全世界累計出荷本数が1,200万本、国内出荷本数が100万本を突破したことを発表しました。
これは2022年3月14日時点の数字とされていまして、発売からわずか約半月での達成となります。1,200万本というのはもちろんすごいことなのですが、世界累計の数字というと、規模感が分からない方もいると思います。
今話題の『ELDEN RING』ってどんなゲームなのか、そして1,200万本ってどのくらいすごいことなのか、他のゲームの例なども出しながら、解説します。
■生の実感が味わえる、超高難易度の死にゲー
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先に、『ELDEN RING』がどういうゲームかというお話をしておきたいと思います。『ELDEN RING』は、2009年に発売された『デモンズソウル』や、その後に続いた『ダークソウル』シリーズの流れを汲む、フロム・ソフトウェアが開発したアクションRPGの新作です。
いわゆる“死にゲー”として有名で、とにかく難易度が高く、プレイヤーは巨人に踏みつぶされ、亡者に囲まれて、あるいはカラスについばまれ、何度も何度も息絶えることになります。誤解を恐れず言えば、とても万人向けとは言えない、超がつくほど硬派なゲームです。
もちろんただ難しいだけはなく、油断すれば即、“死”が待っている緊張感の中、広大なオープンワールドの世界を旅して、少しずつ力を得ていく過程には、他のゲームでは味わえない生の実感とでもいうべき喜びがあります。
■国内トップメーカーの看板タイトル並み
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さて、その硬派な死にゲーがどのくらい売れているのか、という話です。例えば、カプコンの大看板『モンスターハンター:ワールド』は2021年10月19日時点で、全世界2,000万本販売を発表しています。これは、発表時点で『モンスターハンター』シリーズ過去最高の数字です。また、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー15』は、全世界970万本を販売したとされています。
『ELDEN RING』の“出荷”と『モンスターハンター:ワールド』や『ファイナルファンタジー15』の“販売”では集計するタイミングが少し違うので単純比較はできませんが、規模感として、日本のトップメーカーの看板タイトル並み、ということは言えると思います。
さらにもう少し分かりやすい比較として『モンスターハンター:ワールド』が出荷で1,000万本突破したのはいつか、という話をすると、発売から約7か月後でした。もちろん『ELDEN RING』も同じように伸びるとは限りませんが、約半月で出荷1,200万本を達成するのがどれだけすごいことかはお分かりいただけたかと思います。
■世界中が夢中で狭間の地を旅している
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『ELDEN RING』が成功した要因について、スタートダッシュという意味では、ファンタジー小説シリーズ『A Song of Ice and Fire(邦題:氷と炎の歌)』の作者ジョージ・R・R・マーティン氏が世界観設定に関わっていることはあげられるかもしれません。『A Song of Ice and Fire』は世界的な人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作です。日本でもブームになったので、海外ドラマが好きな人なら知っている人も多いでしょう。
しかし、多くのプレイヤーが熱狂している理由が、有名ドラマの知名度に乗っかったものではないことも明らか。というのも、プレイヤーが話題にしているのは、苦労の末どうやってボスを倒したか、強い武器は、魔術は何を選ぶべきか、ベストな育成方針は、ダンジョンでどんな酷い目にあって、どんな面白いことが起きたのか…といった、ありとあらゆるゲームの要素だからです。だからこそ、今もなお賑わっているのでしょう。
発売から1か月が経ちましたが、まだまだ人気の『ELDEN RING』。これから遊ぶ人もきっとさらに増えることでしょう。世界中のプレイヤーを興奮させた“死にゲー”がどこまでいくのか、楽しみに見守りたいと思います。