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多種多様なモンスターが登場する『モンスターハンター』シリーズ。それぞれが独自の生態系を築いており、中には“つがい”が存在するモンスターもチラホラ。
また、どちらかというと雌の方が強いという印象も。そこで今回は“母は強し”なモンスターを3体ピックアップして紹介していきます
女王が支配するゲネル・セルタス
強い雌モンスターと聞かれて最初にピンと来るのが、『モンスターハンター4』より登場した「ゲネル・セルタス」。シリーズ初の大型甲虫種であり、その巨体は飛竜種にも匹敵するのだそう。
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また、同作には雄個体のアルセルタスが登場しているのですが、力関係は完全に「ゲネル・セルタス」のほうが上。戦闘時にはアルセルタスが「ゲネル・セルタス」を介助するシーンも見られ、一致団結した状態でハンターに襲いかかってくる…わけではありません。
正確に言うと、「ゲネル・セルタス」がアルセルタスを良いように操っているだけ。「ゲネル・セルタス」は胴体下部からガス状のフェロモンを分泌しており、これを直接アルセルタスに注入することで支配下においているのです。
ちなみに、用済みになったアルセルタスは「ゲネル・セルタス」によって捕食されてしまいます。その様子はなかなかに残酷であり、多くの男性プレイヤーは戦慄したのだそう。
タイマン大好き?ナナ・テスカトリ
解明されていない生態が未だに多い「古龍種」の中でも、明確に性別が判明している「ナナ・テスカトリ」。同じく「古龍種」のテオ・テスカトルと対になる存在であり、初登場作品の『モンスターハンター2』では、オフラインモードのラスボスを務めていました。
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自在に操る蒼い炎と撒き散らした粉塵による爆破攻撃が特徴であり、その威力は“広大な砂漠一帯を一夜で焼き払った”という記録が残されているほど。そんな圧倒的な力や神秘的な見た目に魅せられるプレイヤーは多く、絶大な人気を誇っているようです。
ちなみに「ナナ・テスカトリ」は、ソロ専用のクエストに登場することがほとんど。そのため、一人での狩りに自信のない人にとってはかなりの天敵だったことでしょう。しかし、『モンスターハンター:ワールド』からはマルチクエストに登場し、仲間と狩ることができるようになりました。
みんなのトラウマ!?ディアブロス亜種
数いるモンスターの中で最強格と名高い「ディアブロス亜種」。漆黒の外殻を身にまとった姿は悪魔そのものであり、多くのハンターたちを串刺しにしてきました。通常種よりも気性が荒く、一度暴れると手を付けられないので、近づくことすら一苦労させられます。
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そんな「ディアブロス亜種」ですが、実は雌の個体。身体の色も産卵前後に警告色として黒く染まっているだけなので、厳密に言うと亜種ではないのだそう。それでも、強さは通常種と段違い。
やはり、守るものができた母ほど強い生き物はいないのかも。まさしく「ディアブロス亜種」は、“母は強し”という言葉を見事に体現しているということですね。
一口に“つがい”と言っても、その関係性はモンスターによりけり。ひょっとすると、我々人間にも当てはまる部分があるのかもしれませんね。