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4月28日の「週刊ヤングジャンプ」22・23合併号で、堂々の完結を迎えた「ゴールデンカムイ」。アニメ化もされ、実写映画化も決定している大人気マンガですが、意外なことにゲーム化はしていません。そこで今回は、妄想を膨らませて“もしも「ゴールデンカムイ」がゲーム化するなら、どんな作品?”を考察してみます。
「ゴールデンカムイ」は野田サトル先生の手掛ける“金塊争奪”サバイバルマンガ。明治末期の北海道を舞台に、アイヌが残した金塊を巡って囚人や日本軍、ロシアやアイヌなど様々な勢力がサバイバルバトルを繰り広げていきます。
主人公は日露戦争に参加した退役軍人の“不死身の杉本”こと杉元佐一。彼は金塊の在り処の鍵を握るアイヌの少女・アシリパとコンビを組み、北海道を縦横無尽に駆け巡ります。アシリパが杉元にアイヌの料理を振る舞ったり、伝承を語ったりといったアイヌ文化の掘り下げも人気の理由の一つとなっています。
オープンワールド化を望むファンが続出
北海道という広大な大地を舞台にしており、食事や採集といった要素も作中でピックアップされている同作。ファンの間では、オープンワールドゲームにピッタリな条件が揃っているとして、ゲーム化を望む声が上がっているようです。
西部開拓時代のアメリカを舞台としたOWゲーム『レッド・デッド・リデンプション』シリーズを例に挙げ、似たような雰囲気のゲームが出て欲しい、という声も多数見られました。
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『レッド・デッド・リデンプション』といえば、NPCのギャング同様、野生動物も脅威となってプレイヤーに襲いかかるゲーム。ヒグマの強さが印象的だった『ゴールデンカムイ』とも、相性がいいかもしれません。
また、同じOWゲームでも主人公の異名が“不死身の杉本”であることに着目し、『エルデンリング』を代表とするフロム・ソフトウェアのゲームのような世界観がマッチするのでは?と考える人も。
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確かに、切られても銃で撃たれても立ち上がってくる杉元の姿は「褪せ人」を彷彿とさせると言えるかもしれません。
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また、日本軍第七師団の鶴見中尉や新選組の生き残りである土方歳三を筆頭に、魅力的なキャラクターが多いのも「ゴールデンカムイ」が人気の理由の一つ。そのため、ゲーム化するのであればフリーシナリオシステムを採用して、色々なキャラクターの“別の可能性”を見てみたい、といった声も少なくありません。
ゲーム化しても間違いなく魅力的な作品である「ゴールデンカムイ」。完結を迎え、ファンの興奮が高まっている間に発表されると嬉しいところです。