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『ウマ娘 プリティーダービー』のキタサンブラックとスイープトウショウといえば、仲睦まじい様子を見せることの多い人気コンビ。実はその関係性は、元ネタとなったモデル馬の逸話にもとづいているようです。
プラネタリウムで雨宿り
キタサンブラックとスイープトウショウは、さまざまなイベントで絡む機会があり、一部ファンの間では“キタスイ”あるいは“スイキタ”というカップリングとしてもお馴染み。とくに2人の関係性を象徴しているのが、新シナリオ「Make a new track!!」で追加された「突然の雨!からの……」というイベントです。
そのストーリーは、買い出しに出たキタサンブラックとスイープトウショウが、突然の雨に降りこめられるシーンから幕開け。2人は雨宿りのためにプラネタリウムに入るのですが、そこでは「月」についてのイベントが開催されていました。
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魔法の存在を強く信じる魔女っ子・スイープトウショウは、不思議な力を持つという月の話に興味津々といった様子。そもそもキタサンブラックがプラネタリウムを提案したのは、買い出し中にスイープトウショウが「月の石」(ムーンストーン)を購入していたのに目を留めたから。彼女が月に興味を持っていることを察した上での行動でした。
そんなキタサンブラックに対して、スイープトウショウはお礼として“月の石を使った魔法”を1番に見せることを約束します…。
2人をつなぐ「ピエドラデルーナ」
このストーリーで登場した「月の石」こそが、モデル馬の逸話と深く絡み合っている要素。そもそも2人のモデル馬であるキタサンブラック(牡馬)とスイープトウショウ(牝馬)は、すでに競争生活を引退し、繁殖入りしています。そしてその間には、子どもが1頭存在しており、同じく競走馬となっていました。
しかも面白いのは、2人の子どもが「ピエドラデルーナ」という名前である点。これはスペイン語で「月長石」、すなわちムーンストーンを意味する言葉です。ウマ娘世界において、プラネタリウムデートで「月の石」をきっかけに絆を深めたのも、必然的な理由があったということでしょう。
ちなみに海外では「月長石」を恋人に贈る風習があったとも言われており、「恋人たちの石」という別名もあるそう。そう考えると、キタサンブラックとスイープトウショウの関係性がますます尊いものに見えてきます。
振り返ってみれば、「魔法」に「月」に「恋人」と、何かとロマンチックな要素がてんこ盛り。今後もファンを魅了するイベントが見られることを期待しましょう。