
ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の新サポートカード「SSR[Dear Mr. C.B.]ミスターシービー」を巡り、ネット上で「カツラギエースらしきウマ娘が登場した」と話題を集めています。
◆これはカツラギエース?ミスターシービー視点ではない、意味深なサポカエピソード
カツラギエースが登場したとされるのは、「SSR[Dear Mr. C.B.]ミスターシービー」のサポカエピソード。このエピソードはミスターシービー視点ではなく、同じレースを走り、そして敗れたウマ娘の視点で描かれています。


イラストからするに、勝負服姿なのでGIレースは確実。さらに泥だらけであり、エピソード内でも「コースは最悪のコンディションだった」「三冠の初戦」とされていることから、不良馬場で行われた「皐月賞(1983年)」と断定できます。
この皐月賞には、クラシック路線のライバルだった「メジロモンスニー」も出走。しかし、エピソードの語り部は「先を行く私たち」「追い抜かれた」としているので、ミスターシービーよりも後ろから追い込んできたメジロモンスニーは該当しません。
そして、最終コーナーを回り先頭だったのがカツラギエースです。
◆カツラギエースってどんな競走馬?

カツラギエースを『ウマ娘』に絡めて紹介すると、ミスターシービーはもちろん「シンボリルドルフ」ともしのぎを削った名馬です。
特にミスターシービーとは、3歳時でこそ1勝3敗に終わったものの、古馬以降は3勝1敗を記録(最後の有馬記念では、ミスターシービーが3着、カツラギエースが2着)。対戦成績は4勝4敗と互角で、メジロモンスニーや三冠馬対決となったシンボリルドルフを超え、“ミスターシービー最高のライバル”と言われています。
代表的なレースは「ジャパンカップ(1984年)」。日本馬初のジャパンカップ制覇という栄光に加え、ついにGIレースでミスターシービーに初勝利。シンボリルドルフには“初めての敗北”を刻みつけました。三冠馬2頭をまとめて倒した“偉業”の持ち主なのです。
◆「親愛なるミスターシービー」、不覚にも見入ってしまったライバル
「SSR[Dear Mr. C.B.]ミスターシービー」のサポカエピソードは、勝利をつかみ取ったミスターシービーの輝かしい姿に、語り部が打ち負かされたことすら忘れて、不覚にも見入ってしまうというもの。
ミスターシービーの姿を「誰が誰かわからなくなるほど泥まみれのなか、彼女だけが特別だった」と表現するほど、語り部にとって特別な存在に見えたようです。

また、サポカ名の「Dear Mr. C.B.」は、日本語訳で「親愛なるミスターシービー」という意味。ライバル関係に加えて、カツラギエースのお墓には「もう一度、君とミスターシービーの対決を!!」とまで刻まれています。
この皐月賞には、先行組としてマイルの皇帝「ニホンピロウイナー」なども出走していましたが、親しい間柄となれば、やはりカツラギエースが有力。中には「“Dear Mr. C.B.”に“A(カツラギエース(Ace))”と続いて、逆アルファベット順か」なんてエモい考えも。
この語り部がカツラギエースであれば、もしウマ娘化された際は、ミスターシービーに並々ならぬ感情を抱いていそう。今回のエピソードがカツラギエース登場の伏線であるのに期待するばかりです。