■翻訳+カタカナの合せ技もパワフル
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【アンチャーテッド4:泥棒の終わり】(正式名『Uncharted 4: A Thief's End』)
主人公のネイトが挑むトレジャーハントの冒険譚を描いた『アンチャーテッド』シリーズ。彼にとって最後の冒険となった本作を和訳したところ、なんと「泥棒の終わり」に。国内版のタイトルは『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』なので、印象がまるで違います。
とはいえ、これは海外版だとタイトルがちょっと違うのも、混乱を招いた原因のひとつ。向こうでは『Uncharted 4: A Thief's End』なので、「泥棒の終わり」と訳してしまうのも無理のない話です。後半は翻訳しなくても良かったのに……といった気持ちがゼロではありませんが、これはこれで妙な愛おしさを感じます。
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【完全に信頼できるデリバリーサービス】(正式名『Totally Reliable Delivery Service』)
「完全に信頼できるデリバリーサービス」──素晴らしく力強い響きです。ゲームタイトルとして見ると、訳すのは「あれ?」とちょっと思うものの、その意味だけ見ると頼もしさ満点。誰もが欲するであろう、夢のようなサービスに相違ありません。
ただしゲームの内容は、プレイヤーが配達員の立場になるので、むしろ完全に信頼できるサービスを提供する側です。そのため翻訳すると、目指す目標の高さがダイレクトに伝わり過ぎて、むしろプレッシャーになるかもしれません。
ちなみに、本作のPS4版は海外のみなので、国内向けの新生PS Plusに入っていない可能性が。PC版やニンテンドースイッチ版、Xbox One版は、『Totally Reliable Delivery Service』の名前で配信中なので、本作が気になる方は各プラットフォームでお楽しみください。