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2023年3月24日に『バイオハザード RE:4』がリリースされると発表され、再注目を集めている『バイオハザード 4』。シリーズの中でも特別人気を誇っている同作ですが、その背景には過去に起きた“とあるブーム”が関係しているようです。
ニコニコ生放送を席巻した『バイオハザード 4』
『バイオハザード 4』は、2005年にニンテンドー ゲームキューブ用ソフトとして発売されて以来、様々なハードへと移植されている人気タイトル。定番だった固定式のカメラアングルに代わって、ビハインドカメラとエイム操作が採用されたTPSのようなアクション要素を強めた作品となっています。
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そんな同作がとくに脚光を浴びたきっかけは、2007年にリリースされたWiiの移植版。コントローラーでの操作はもちろん、Wiiリモコンとヌンチャクにも対応し、よりシンプルな操作感で遊べるようになりました。「Wii edition」で初めてプレイしたという人も多いのではないでしょうか?
そこから2010年、今度は「ニコニコ生放送」で同作の実況配信が大ブームを巻き起こすことに。中でも、様々な工夫を凝らした“縛りプレイ”にチャレンジする“生主”が続出し、同サイトで一時代を築くこととなりました。
魅せるプレイが主流となった2010年台前半
そこで当時、圧倒的な人気を誇っていたのが、ヤフミさんという人物。2010年~2012年にかけて活動していた生主で、同じく「ニコニコ生放送」出身者である加藤純一さんの口からも度々語られている伝説的配信者です。
主にヤフミさんは、『バイオハザード 4』で難易度をプロフェッショナルモードに設定し、ノーコンティニューでクリアするという縛りプレイを配信。チャレンジの種類は多岐に渡り、クリアするたびに新たな挑戦を繰り返していました。
たとえば、ノーコンティニューに加えて使用武器をハンドガンに限定したり、次は改造を禁止したり…。一方で、チャレンジ期間は数カ月に渡ることが多く、クリアできるのかどうかはその日の調子次第。よって、達成の瞬間を見届けるために連日連夜多くの視聴者が集まっていたのです。
ちなみに、かつての「ニコニコ生放送」は接続数に限りがあったため、満員になると配信を見られなくなるという仕様が。そのため、ヤフミさんの配信は優先的に視聴できるプレミアム会員でも入室できないことがほとんどでした。
名実ともに“ニコ生の王”として君臨していたヤフミさんですが、2012年に引退。最後はもっとも過酷だった「無改造初期ハンドガン・回復禁止・ノーコンティニュー」を約9カ月かけてクリアし、伝説の生主として歴史にその名を残すこととなりました。
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それから約11年後、リメイク作である『バイオハザード RE:4』がリリースされることに。ヤフミさんの復活にも期待がかかりますが、他にも多くのストリーマーがプレイするはず。今度は誰が伝説を残してくれるのでしょうか。