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7月1日から適用される『遊戯王OCG』の新リミットレギュレーションで、ついに禁止カードとなることが決まった「水晶機巧-ハリファイバー」。この禁止決定に、ネット上では賛否両論が巻き起こっているようです。
あらゆるデッキに入る汎用性の高さ
チューナーを含むモンスター2体という非常に緩い条件でリンク召喚が可能で、デッキから後続のチューナーモンスターを引っ張ってくることもできる「ハリファイバー」。リンク召喚・シンクロ召喚を扱うデッキでは“必須級”といえるほどの性能を持っています。
その強さから、あまりにも多くのデッキに投入されていた同カード。デッキのテーマ本来の動きを生かすよりも、「ハリファイバー」を絡めた動きの方が強くなってしまうことも多く、『遊戯王OCG』におけるデッキ構築の幅を狭めているのではないか、と懸念されていました。『遊戯王OCG』では通常、リミットレギュレーション変更の理由を公表しないため、あくまで推測ですが、今回の禁止決定にはこの懸念が関係しているといえそうです。
ネット上では「ハリファイバー禁止はまぁ当然だしずっと禁止になるって俺も言ってたよ」「ハリファイバーは強すぎるし禁止になると思ってた」など、禁止は当然という声が多く上がっていました。
ハリファイバーは“必要悪”だった!?
しかし一方で、「ハリファイバー」の禁止が『遊戯王OCG』の対戦環境に与える影響を危惧する声も。というのも、「ハリファイバー」禁止の影響が大きいのは、主に中堅どころの強さのデッキ。トップクラスのテーマデッキは、テーマ独自の動きが強いため、「ハリファイバー」にはそれほど頼っておらず、ほとんど今回の禁止の影響を受けません。
つまり「ハリファイバー」は、カードパワーが足りない中堅どころのデッキをサポートし、トップクラスのデッキと対等に戦えるようにする役割を担っていたということ。そのため、今回の禁止によって中堅デッキと上位デッキの実力の差がより大きくなってしまうのではないか…と心配されているのです。
ネット上では「個人的にはハリファイバー禁止は現在の環境デッキに対してはそこまで影響が無くて(あってもケアできたり)、むしろこのカードは中堅が環境に食らいつくための大きな牙であったりカジュアルテーマがワチャワチャ動くための潤滑油であったりする仕事の方が大きかったんじゃないかなーと思ったりします」という意見が、大きな賛同を集めていました。
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2017年の登場以降、常に環境の中心であり続けた「ハリファイバー」。今回のデッキは『遊戯王OCG』にとっても、1つの歴史の転換点となる…かもしれませんね。