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任天堂は、6月29日に行われた「第82期 定時株主総会」の質疑応答(要旨)を公開。その中で、長らく続編が発売されてないIPの“新作・リメイク”について言及しました。
本応答は、「『F-ZERO』シリーズなど、長らく続編が発売されてない任天堂タイトルについて、新作やリメイクの発売は検討していないのか。過去に発売したタイトルには非常に評価の高いものもあるので、積極的に有効活用してほしい」という質疑に答えたもの。
まずは代表取締役社長の古川俊太郎氏が、「要望のあるすべての任天堂タイトルにおいて、続編を含む新作やリメイクタイトルを開発することは現実的には難しい」と回答。
続いて取締役 専務執行役員の高橋伸也氏が、「私たちは、常に新作タイトルもリメイクタイトルも、どうすれば多くの方に楽しんでいただけるものになるかということを広い視野で考えている」とし、2021年5月に発売されたリメイク版『ファミコン探偵倶楽部』を話題に。
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実は2019年開催の第79期 定時株主総会で、「『ファミコン探偵倶楽部』シリーズのリメイクの予定はないか?」と質問された際、偶然にも同シリーズのリメイクを計画していたという例があったのだとか。
高橋氏は、特定のタイトルについて今後のリメイク計画の有無を話すことはできないとしつつ、「お客様に楽しんでいただくために、常にいろいろな可能性を考えながら開発に取り組んでいます」と回答を締めくくりました。
なお、この質問をしたTwitterユーザー・もみじさん(@momiji_manjyuu)は、「株主総会で『F-ZERO』の新作を出してくれと要望した人」として一躍話題に。
『F-ZERO』以外にも『バテン・カイトス』や『カエルの為に鐘は鳴る』などを挙げていたこと、各タイトルの名前を挙げているとき、宮本茂氏と高橋氏が嬉しそうな顔をしていたこと、海外ファンから「俺たちの想いを伝えてくれてありがとう!」とリプライが複数寄せられていることなどを、自身のTwitterで語っています。
リメイク版『ファミコン探偵倶楽部』のように、実はいずれかのIPの新作・リメイク計画が進行中である。そんな可能性に期待したいところです。