
『ポケモンレジェンズ アルセウス』にて、ストライクが新たに「バサギリ」へと進化。両手に携えた立派な斧が特徴的なポケモンですが、その元ネタを紐解いていくと、ちょっぴり切ない事実が明らかになるようです。
特徴とは正反対な元ネタ
「バサギリ」は「くろのきせき」というアイテムを使用することで進化する「まさかり」ポケモン。分岐進化のハッサムに比べるとゴツゴツした体表が特徴的で、両手の斧は大木を切り落とせるほどの威力を誇っているのだとか。

そんな「バサギリ」ですが、ファンの考察によれば「蟷螂の斧」(とうろうのおの)という故事成語が元ネタと言われている模様。この言葉は「無謀で身の程をわきまえない行いをすること」という意味です。
「蟷螂」とはカマキリのことで、斧のような前足を上げて大きな車の進行を止めようとする意からこの言葉が生まれたそう。字面だけ見ると、たしかに「バサギリ」の姿を連想させますね。
とはいえ、作中の「バサギリ」は「ヒスイ地方」の“森キング”を務める偉大な存在。ステータス面でも攻撃が非常に高く、タイプも「むし・いわ」の複合なので弱点も少なめ。元ネタに反して、かなり強力なポケモンであると言えるでしょう。無謀で身の程知らずとは、とても思えません。

その一方で、ポケモンの世界における現代に「バサギリ」は存在していない模様。進化に使用する「くろのきせき」が枯渇してしまったとも考えられますし、あるいは「蟷螂の斧」が表す通り自分より強いポケモンに挑み続けた結果、絶滅してしまったのかもしれませんね…。
勇者とも愚者とも捉えられる「バサギリ」の元ネタ。これを機に、「バサギリ」へ思いを馳せてみてはいかがでしょうか?